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32. 【イタリア編】イタリアを代表する甘い誘惑 〜本場のマンマに習ってティラミスを作ったお話〜①

Buongiorno a tutti!

今回は久しぶりのイタリア回ということで
みんながイタリアのスイーツとして真っ先に想像するであろうティラミスについてご紹介したいと思います。

第1回ではティラミスの歴史について、そして第2回ではイタリアに留学していた時にステイ先のマンマから教わったティラミスの作り方についてご紹介します。
せっかくなのでGWにお時間がある皆さんには、ぜひ実践していただきたいです!!

・ティラミスの歴史

イタリアを代表するティラミスですが、実は歴史はかなり浅いです。
作られたのは1960年代なので、まだ100年も経っていないことになります。
また起源となる場所も定かではなく、北イタリアのロンバルディア州、ピエモンテ州、ヴェーネト州のどこかではないかというふわふわした情報しか見つけられませんでした。

そんなティラミスの名前の由来ですが、イタリア語ではTiramisùと書きます。
Tira - mi - sùと分解することができ、直訳すると「私を上に引っ張り上げて」という意味になります。転じて「私を元気にして」みたいなニュアンスになり、元気が出るお菓子というイメージですね。

さて、なぜティラミスが「私を元気にして」くれるのかというと、、、
カロリーがとっても高い砂糖がかなり入っているエスプレッソも入っている食べ物だからです。
(これだけ聞くとレッドブルみたいですね笑)

そんなティラミスは1980年代のイタ飯ブームと共に日本で大流行します。
僕の世代はイタ飯と言われても、あまりピンときませんがイタリアンのことをイタ飯と呼んでいた時代があるのです。
最初聞いた時はチャーハン(炒飯)のことかと思いました笑

直近だと日本中でマリトッツォが大流行しましたが、それと似たような感じですね。

・日本のティラミスは本場とは違う?

そんなティラミス、実は日本とイタリアではだいぶ作り方や材料が変わっています。

①イタリアでは生クリームを使わない
日本の多くのティラミスではティラミスのクリームにマスカルポーネチーズと生クリームを使います。
これは高価なマスカルポーネチーズのコストを減らすためだと思いますが、生クリームがない方がしっとりとした美味しいクリームになります。

②イタリアでは生地を浸すコーヒーがドリップコーヒーではない
イタリアはエスプレッソの文化なので、コーヒーといえばエスプレッソを指します。
スポンジ部分になるビスケットをコーヒーに浸すのですが、日本のドリップコーヒーでは苦味が物足りないですね。
エスプレッソの強烈な苦味がクリームと混ざって美味しくなります。

③そもそもスポンジ生地が違う
イタリアのティラミスはサボイアルディというビスケットを使います。
(これは次回のレシピ紹介で詳しく説明します)
日本ではあまり手に入らないので、スポンジケーキを代用することが多いようですが、これは正直全く別物に感じてしまいます。

それでは次回は留学中にマンマに習ったティラミスの作り方をご紹介していきます!

Grazie mille e alla prossima volta!

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