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「いま目の前にある道を進めば良いってこと?」 「むしろそれ以外に何があるっていうのかな?…
ああ冷静に考えればやっぱりボクは自由なんだな。母さんも父さんも、ボクの進路に口出すどころ…
「にゃ〜」 「来た来た。待ってたよ」 「一人で行けばいいのに」 「なんだよ。急に冷たいな…
「気がついたかい?」 「おばあちゃん…あれ?ボク寝ちゃってたのかな?」 ソファに深く身体…
〜星の世界へ還る日〜 「おばあちゃん、入るよ」 「にゃ〜」 いつものように、おばあちゃん…
「ちょっと奏詩!起きてー!」 「え〜今日は休みじゃん」 布団を引きはがされそうになって、…
「は〜」 「ずいぶんと深いため息だな」 秋の夜風とともに猫が窓辺にやってきた。もう今ではすっかり慣れたもんだけど、こんな日常、一年前には考えられなかった。 「きみに出逢ってからも、まだ半年くらいしか経ってないんだよな」 「それが?」 「いや、なんかさ。自分の人生どこに向かっちゃってるんだろう?まるでファンタジーの世界に迷い込んじゃったみたいで。それでももうずいぶん慣れたけど、ふとした時に、いったいどうなってるんだ⁈って思うんだ」 「考える必要はないよ」 「まあね
虹はどこへ繋がっているの? きみが行きたいところだよ きみはもうわかっているはずさ だっ…