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副業で自分の好きを追求した4年と9ヶ月

大学3年の9月。
アフリカンプリントを使ったバッグや洋服などを販売するライフスタイルブランド「RICCI EVERYDAY」でのインターンシップをスタートした。
そして6月末、いよいよ4年と9ヶ月コミットした会社を卒業。まさかこんなに続けるとは思ってもいなかった。
SWYでアフリカンプリントに出会い、学生団体のご縁で取材をさせていただき、縁があってこの会社でインターンとしてジョインすることに。

私がこの会社を選んだ理由は
・もっとアフリカのことを知りたい
・サステナブルなモノづくりをする会社がどんな取り組みをしてどういう発信をするのかを中からみてみたい
・ファッションという身近な存在から、自分も周りもアフリカに対するポジティブなイメージを持ちたい
この3つだった。

インターンを始めた当時、焼肉屋でアルバイトしかしてこなかった私は、右も左もわからない状態だったけど、根拠のない自信みたいなものがあって怖い物知らずだった笑


こんなはずじゃないと思い、周りのせいにした初期

インターンを始めた当初の業務は主に、店舗での接客・販売とSNS運用。
店舗接客は、ちょうど報道番組で会社が取り上げられたということもあり、開店から閉店までお客さまが絶えず来店したことを今でも覚えている。
テレビの効果ってすごいなあ、と思いながら、商品を一つ一つ必死に覚えて、ブランドの成り立ち、大切にしている価値観などを覚えながら接客。
今でも印象にに残っている方もいて。そんな買い上げ率が高いとかそんな数値では測れないけれど、
・数多くある商品・柄の中からお気に入りの1点を見つける宝探しを一緒にした方
・自分が求める柄に出会うまで何度もお店に足を運んでくれた方
・周りに褒められて嬉しくてまたお店に来た方
などなど、心に残るお客さまとの出会いがたくさんあった店舗時代。

それと同時に、SNS運用もスタート。これがなかなかうまく行かなくて笑

全然追いかける数値に届かなくて、周りから色々言われて。これまでSNS運用する中でネガティブなこと言われたことなかったから、最初は受け入れることもできなかったし、だって写真がないからとか色々周りのせいにしていた。
同じ写真を何度も使うわけにはいなないし、投稿する内容も同じもの続きじゃ、見ている人は飽きるよな。でもそんなに毎日頑張って発信するほどネタってあるのかな。
そんなことばかり思いながら、今目の前にある課題をどう解決するのか、という思考ゼロ状態な初期だった笑

コロナで気づいたお客さまとの繋がり

そんな全然上手くいかないことだらけな状態で月日が経ち、半年が経った頃、日本でもコロナが流行り、緊急事態宣言。お店は休業。
日本だけではなく、商品を作るウガンダもロックダウン。モノが作れない中でオンラインで商品を売り続ける。お出かけしないのにバッグ売ってどうするんだ?と思っていた。でも、そんな中でもブランドを存続させるためには、モノを売ること、新たなサービスを提供することが必要だった。
小さな脳みそを使って、どうやったら家にいる時も楽しんでもらえるのか考えた。

そんな中で気づいたのは、このブランドは素敵なお客さまにたくさん支えられて、応援されて、愛されてできているということ。

SNSをアップすれば、数えきれないほどの温かいコメントをいただた。こんな中でも応援してくれるたくさんの方がいて、その方々、これからブランドを知るであろう潜在顧客に喜びを届けるために、私はSNS運用担当をしているんだと気づくことができた。

そこから、どうやったら家でも、オンラインでもブランドを楽しんでもらえるかという思考に変わり、少ないリソースでもインスタライブや通常のSNS投稿など色々とアクティブに業務を進めるようになった。
直接お会いしたことのない方々ばかりだけど、このたくさんのお客さまには感謝しかない!

小さな挑戦をたくさん積み重ねられる場所

SNS運用も2年半くらいが経った時。SNSで発信することも楽しいけど、もっと違うことにもチャレンジしたい!と思い、サブスク、MD、PR、教育事業と色々と携わらせてもらった。最後は売り上げ管理も。
正直、未経験だし自分1人で勉強してやらなきゃという感じではあるものの、マーケやPRの本や記事をたくさん読んで、他社事例を見て「こんな狙いがあるのかな」と推測してみて、そんな繰り返しで自己流で進めてきたというのも事実。
正直何が正解なのか、正解はないのかもしれないけど、何がベストなのかわからず、色々やりながら経験は積み重ねているはずなのに、自信はずっとなかった。
それでも、数字が上がったり下がったり、結果が目に見えて分かる業務って面白いなとも感じていた。自分が「こう!」と思ってもそうじゃない結果になったりしていて。全然うまくいかないとことばかりだったけど、多分、ここまで続けられたのは、小さな組織だからこそ、自分のやってみたいを叶えられる環境があるからなんだと思う。
まあ、どの組織もだけど、そう言いながらももちろんネガティブな要素もある。そこはここには書かないけど。

でも、確実に言えるのは、

  • 自分のやってみたいを全力で叶えられる

  • 新しい取り組みも次々と出てくるから、常に変化する面白さを日々体感できること

がここで働く魅力。
働く中での葛藤もたくさんありつつ、少しでも葛藤をなくすために努力することもここで経験できた。

サステナを考えさせられた商品販売

話が大きく変わっちゃうかもしれないけど、ここで働くことでサステナビリティの捉え方も変化した。
2年前くらいは、「SDGs」が流行語のように使われて、すごくモヤモヤした。環境に配慮したからSDGs、ゴミを減らしたからSDGs、緑がたくさんだからSDGsなどなど
そもそもSDGsってなんのため?サステナビリティって環境に配慮するだけじゃないよな?
と、色んなモヤモヤを抱えた。
そんな時、この会社でもサステナビリティを大切にしていて、
・環境に配慮されたものづくり
・その土地で調達できる物でつくる
・作り手がわかる
・必要な分だけ生産(大量生産し、廃棄するモデルは作らない)
などなど、細かな取り組みがなされている。
私自身もサステナといえば気候変動対策みたいな感じで、最初は環境のことしか考えていなかったけど、作る人や、モノができるまでのプロセス、売れ残ったものはどうなるかなど、全部をひっくるめてサステナに繋がることだなと。だから一つの側面だけで判断してはいけないなと。サステナって身近な存在になってほしいけど、安易に使ってもだめだなと感じた。
サステナを謳うのであれば、その発言にきちんと責任を持つ必要があるし、それに取り組み続ける責任があると思った。

ここでは上手くまとめられないけれど、RICCI EVERYDAYで働いたことで、サステナビリティの捉え方が確実に変わった。そして、それをどう発信するのかも考えて行うようになった。

最後に〜自分の好きを追い求めるライフスタイルの土台に〜

なんだかまとまりのない文章になってしまったけれど、ここで働いた4年9ヶ月は、きっとどこかで役に立つんだろうな。
特に、本業しながらのこの業務はハードすぎたけど、自分の好きを求める価値形成になったし、大切な人たちと過ごしたり、何かに挑戦するための収入という面でもすごくすごく大切だった。

特に、自分の好きという観点からは、働く期間が長くなるほど、好き・嫌いがはっきりするようになって、自分が好きだと思うことに囲まれて生きることが多くなり、人生が豊かになった。
周りからなんかちょっと違うよねって言われることもあったけど、自分が好きと思ったからそれに流されすぎない力?みたいなものもついた。
周りにどう見られるかではなく、自分の好きを表現すること。
これが私のRICCI EVERYDAYでの1番の収穫なのかもしれない。

これからも、自分の好きなこと、好きな人に囲まれて自分らしく生きられるように、日々過ごしていくぞ。

おわり。

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