自傷行為の始まり
私の不幸は全て自業自得だ。
そう思い始めてからまもなく自傷行為が始まった。
痩せなきゃ。
拒食症に走った。朝は食べず、昼は極限に減らし、放課後は部活、晩ご飯はダイエットって言って少ない量を食べた。
それでも思うように体重が減らない、可愛くならない、不幸のまんま。
あーあ。やっぱ私ってダメな人だ。ダイエットすらちゃんとできない。
涙を流しながらそう思い、自分の腕を爪立ててギュッと握った。皮膚がめくれて血が点々と現れ、何故か少し気持ちが落ち着いた。
その血を見ていると、涙を出し切ってしまい溢れどころのない悲しみがその血と共に身体から出て行くような感じがした。
そこから取り憑かれるようにカッターの刃を自分の手首にあてて引く。血がポタポタと滲み出ると同時に少しホッとする私。切ってる間だけそれに没頭して何も考えなくていい。たくさん切ってたくさん血が出た日は少し嬉しさでさえ感じてた。
でも我に帰るとバレることが怖くなり、ヘアゴムとリストバンドを大量に巻き付けその次の朝は普通に登校する。