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光文社の"光"、お届けします! | 新米人事がおくる、光文社採用日誌Vol.4

こんにちは!光文社・人事総務部の🍊です。

光文社では、10月1日に内定式をおこないました。
ちょうど1年前に私も内定式に参加しましたが、いまでも記憶が鮮明で、緊張した顔の内定者の陰に隠れて、私自身もかなり緊張しておりました。

今年の内定者による「光文社新入社員note」は、例年どおり冬の公開をめざして進めることになりました。
「光文社採用日誌」の連載はまだまだ続きますが、2025年度内定者によるnoteも、ぜひ楽しみにお待ちください!


さて、今回の光文社採用日誌Vol.4では、9月11日(水)~13日(金)に光文社で開催した「光文社 夏季1day仕事体験 -出版と、『届け方』を学ぶ3日間!-」の模様をお届けいたします。

今回の夏季1day仕事体験には、各日程それぞれに多くの方からのご応募をいただきました。定員に限りがある都合上、ご応募をいただいた方全員に参加していただくことができませんでした。ご希望に添いかねる結果となってしまった方は、申し訳ございません。今後も対面・オンラインを含めた、光文社を知ることができるイベントを企画しておりますので、ぜひご応募・ご参加いただければ幸いです。

3日間にわたり、ご参加いただいた方は、光文社まで足を運んでいただき、ありがとうございました。光文社はもとより、出版業界全体により興味を深めていただけましたら幸いです!


今回の1day仕事体験は、3日間にわたり、それぞれ以下の内容で開催いたしました。

1日目「【雑誌編】雑誌編集者に学ぶ、『読者への届け方』」
「CLASSY.」「週刊誌(webマーケティング)」

2日目「【営業編】出版社の『出版以外』を考える!」
「書籍販売」「メディアビジネス(広告)」

3日目「【書籍編】書籍編集者に学ぶ、『物語の届け方』」
「古典新訳文庫」「コミック」

それぞれの日程について、写真とあわせて内容をいくつか抜粋してお届けします。

1日目の1部署目の「CLASSY.」では、編集長と2年目の若手編集者が登壇し、「CLASSY.」の紹介や強みの説明、光文社の月刊誌の特徴である「読調(ドクチョウ)」についてお話ししました。「読調」の説明の際には登壇した編集者が実際に取った読調メモを見せながら、どのように企画へと結びつけたのか、完成した誌面はどのようなものだったかを紹介しました。

皆さんにお見せする資料を作成しましたが、誌面の持つ圧倒的な画力を感じました。
ひと目で説得力をもつ誌面をつくり続ける編集部のすごさを、私も日々感じています。

続くワークショップでは、実際に編集者がおこなった「読調」を基に作成した読調レポートを2人分(なんと計10ページ以上!)配布し、企画を考えるという課題をおこないました。時間の都合上、企画を考えるための時間が約30分と短いなかでしたが、参加者の皆さんが発表した企画に対して、編集者が講評・フィードバックをおこないました。

読調からなにを読み取り、なにを自分の実現したい思いと組み合わせるかといった企画の立て方から、編集者からの興味津々な逆質問、編集者が考えたプラン発表など、短いなかでも活発なワークショップとなりました。

また、最後には「CLASSY.」11月号の表紙の文字色候補に参加者の方からの投票をおこなうという編集長からのサプライズもありました。実際にその意見が反映されたのか……参加者の皆さんはぜひ11月号をチェックしてみてください。


2部署目となった「週刊誌」では、「全出版志望者が知っておくべきバズるコンテンツの作り方講座」と題し、週刊誌に加え、webマーケティングの視点をお話ししました。出版社を取り巻く「どうやって届けるのか?」という問題にどのように取り組んでいくべきなのか。週刊誌の記事タイトルを例に、「データ分析」の重要性やどんなタイトルが読まれやすいのか、タイトルづけに関する豆知識などをご紹介しました。

ワークショップ後、実際に記事につけられたタイトルを解説しているところです。
webでの展開が増える週刊誌のおもしろさが伝わる内容でした。

その後、ある記事を配布し、実際にタイトルをつけて考えるというワークショップをおこないました。20分という制限時間のなか、いくつもタイトル案を考えつく参加者の皆さんに驚きました…。
作成したタイトル案は、現在「女性自身」のwebチームで活躍する編集者によって講評・フィードバックをおこないました。「この単語はこう変えたほうがよい」「この単語にはもう少し詳しい説明があったほうがよい」というフィードバックから、「この単語は今の女性自身ではあまり使われていないから新鮮でよい」など、現場の視点からのフィードバックがおこなわれました。

ただおもしろいものをつくるだけでなく、「どうすればより読者に刺さる企画がつくれるのか」「どのように読者の目にとまるものがつくれるのか」といった、「読者への届け方」をお伝えした1日目でした。


2日目の1部署目の「書籍販売」では、はじめに「書籍(単行本・新書・文庫・コミック)の適正部数の決定」や「新刊書籍の配本」、「書籍の売り伸ばし」といった書籍販売部の仕事を、光文社新書『バッタを倒しにアフリカへ』『バッタを倒すぜアフリカで』の2冊を取り上げながらご紹介しました。

実際におこなわれたプロモーション企画や売り伸ばしのコツなどを踏まえ、ワークショップでは、「POPやポスターなど、書店さんで飾られる拡材アイデア」「再来年に向けて…古典新訳文庫創刊20周年フェアアイデア」「古典新訳文庫の売り上げアップにつながる自由なアイデア」の3つのテーマに分かれてのグループワーク・プレゼンをおこないました。

会場には参考資料として「光文社古典新訳文庫」のラックを設置しました。
ふだんは本社ビル1階にありますので、光文社にお越しになった際にはぜひご覧ください。

参加者の皆さんからのアイデアに対して、企画が誰に届くのか、またどのように購買につながるのかという視点から質問・講評・フィードバックをおこないました。参加者の皆さんからの企画では、「POPをパピルスで作成する」「MBTI×古典」「古典×漫画」など、バラエティに富んだ企画が多く出されました。

各班のプレゼンの様子です。
発表されたさまざまな企画に対して、疑問点の質問や改善点のアドバイス、おもしろいポイントなどを質疑応答形式でフィードバックしました。

2部署目の「メディアビジネス」では、出版社における「純広告」と「タイアップ」という取り扱う広告の違いから、光文社がおこなう媒体ごとの展開方法など、「クライアントの課題を、自社媒体を通して解決するための広告企画を提案する」というメディアビジネス部の仕事内容をはじめに紹介しました。

メディアビジネス部は局長・部長のベテランチームと1・2年目の若手チームの計4名が登壇しました。

その後、「『VERY』を活用したクライアントの課題解決に向けた企画立案」のワークショップをおこないました。今回のワークショップでは、「調理家電シリーズのプロモーションを検討しているクライアントに対し、『VERY』を活用したプロモーション案を提案する」というお題でグループワーク・プレゼンをおこないました。このグループワークでは、実際の業務で重要となる「締切り」と「制限時間」を意識すべく、時間厳守というルールでのグループワークとなりました。

グループワーク中には参加者の皆さんからの質問に対して、社員が回答やアドバイスを送りました。短い時間のなかでも積極的におもしろい企画を出そうとする熱量がひしひしと伝わってくるグループワークとなりました。

各グループのプレゼン後には、メディアビジネス部がこの課題に対して、実際にどのような企画を「VERY」でおこなったのかという事例紹介と、ベテランチームと若手チームからそれぞれ優秀賞を選び、選ばれたグループの皆さんには賞品をプレゼントしました。
選ばれた2グループだけでなく、ほかのグループにもどのような点がよかったのか、実際におこなった提案・企画を踏まえて講評をおこないました。

現在の出版社では「つくる」側である編集も「届ける」という視点が重要となっていることは先にもお伝えしましたが、2日目はより「届ける」ための仕事をご紹介いたしました。読者やクライアントなど、「届ける」対象の人はそれぞれですが、その人たちに光文社の魅力を届ける「営業」の仕事を2日目はご紹介しました。


3日目の1部署目の「古典新訳文庫」では、光文社古典新訳文庫のご紹介をしたあと、特徴である装画についてや、実際に一冊の本ができるまでの流れをご紹介しました。そして、光文社古典新訳文庫の特徴を「いま、息をしている言葉で。」というキーワードとあわせてご紹介しました。

なぜ古典は読みづらいのか?という理由から、光文社古典新訳文庫の「読みやすさ」をどのようにつくっているかなど、編集作業を解説しました。

その後のワークショップでは、事前課題として参加者の皆さんにお配りした試訳原稿をもとに、「どのように言葉を変えるか」「こうしたほうが読みやすいのではないか」という、編集者が原稿に入れる鉛筆について意見交換するワークショップをおこないました。校閲的な視点からの指摘や、そもそも現代では通じない言葉をどう変えるかなど、より読みやすく「いま、息をしている言葉」で届けるための工夫を、作業を交えてご紹介しました。

「手を振る」という表現も、その言葉から想起される行動が分かれるため、文章中では説明が必要になります。このように、実際に試訳に対して鉛筆を入れることも、編集者と意見を交換することもあまりない機会ということもあり、参加者の皆さんからの発表や質問は時間いっぱいおこなわれていました。

2部署目の「コミック」では、「編集者の脳内をトレースする!」というテーマで、仕事内容の紹介や編集者の作家の探し方やコミュニケーションの取り方などをご紹介しました。また、当日の朝に急遽(!)編集長が追記した、参加者の皆さんに向けてのアドバイスもありました。

編集者としても、就活生としても、大切なことは「人の心に残ること」との熱いメッセージがありました。

ワークショップでは、弊社のコミックサイト「COMIC熱帯」にて連載中の『KABUTO蟲』を読み、8話最終ページのアオリ文作成をおこないました。
実際に漫画を読み、どうすれば読者に次の話へ興味を持ってもらえるか、そして魅力をいかに伝えるかを短い言葉で表現するという難しいワークでしたが、編集長の目にとまったものをフィードバックしながら、コミック編集に必要なスキルもご紹介しました。

このワークで編集長が選んだ、参加者の方が作成したアオリ文が、実際に『KABUTO蟲』の8話に使用され、現在公開されています!皆さま、ぜひご覧ください。
https://www.comicnettai.com/


以上、3日間にわたって開催いたしました「光文社 夏の1day仕事体験」の様子をお届けしました!
光文社では初となる夏の仕事体験開催でしたが、いかがでしたでしょうか?
アンケートにも多数ご回答いただき、ありがとうございました。

今後も光文社の、そして出版社の魅力をお伝えできるイベントを引き続き検討中です。
情報は採用公式X(@kobunsha_saiyo)とこちらのnoteにてお届けいたしますので、お見逃しのないようにお願いいたします!


続いて、採用イベント「#MeetUpKOBUNSHA!」10月以降の開催のお知らせです。

第3回ミートアップ「出版社の可能性を知る!出版人講座・事業開発部編」は、10月4日(金)に採用公式Xにて応募を開始いたしました。

K-POP事業を担当している社員と、「JJ」事業を担当している社員の2名が登壇します。ふだんの仕事内容やスケジュール紹介、事業開発部の業務紹介から、「新規事業のアイデアの見つけ方」「事業開発部の仕事のおもしろさ」など、皆さんの質問に回答しながらお話しする予定です。

以下のURLより、10月18日(金)まで応募を受け付け中です。

皆さまのご応募、お待ちしております!

そして、まだ採用公式Xではお知らせしておりませんが、noteをご覧の皆さまには一足先に、第4回ミートアップの情報をお届けします!

第4回ミートアップは、11月28日(木)に、「編集者が教える、出版人講座・女性誌(STORY)編」を開催いたします!
誌面を担当している4年目社員と、web担当の3年目社員が登壇します。

また、この第4回からオンラインを用いた形態での開催を検討しております。詳細の情報につきましては11月以降の公開になりますので、少しお待ちいただければ幸いです。


今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

夏休みにさまざま就活イベントに参加された方も多いのではないでしょうか。少し一息つきたいという方も、学校が再開して忙しい日々が戻ってきたという方も、夏から継続して、もしかすると勢いを増して就活に取り組まれる方もいらっしゃるかもしれません。

どのような方にとっても光文社の魅力をお届けできる、親身な採用活動が展開できますよう、この秋からも取り組んでまいります。
皆さま、引き続き、光文社をよろしくお願いいたします!



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