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将来の夢

「将来の夢」を言うことに恥ずかしさを覚えるようになったのはいつ頃からだろうか。少なくとも22歳で社会人になり、研修期間中に会社の先輩たちと飲みに行った時「将来の夢」について聞かれたが、恥ずかしくて話を逸らした記憶がある。そもそも22歳の時、将来の夢なんてほとんど考えていなかった。なんとなく「平和に普通の人生が送れたらいいな」と思っていた。

中学時代、生徒会長をやっていたので生徒代表の意見を言う立場として、PTAの何かの集まりに参加したことがあった。その時、保護者の方から「将来何になりたいか」について質問されたことがある。
自分は「普通な人生を送りたいです。普通に就職して家庭を持って生きていきたいです。」と大真面目に言った。
保護者30人ぐらいがザワザワっとして、保護者の一人がぼそっと「普通が一番難しいんや」と言っていた。その発言の意味がその当時はわからなかったが、今となってはちょっとわかる気がする。

そもそも「普通の人生」って何かわからないし、ドラマとかで描かれる「高校大学に行って、就職して、結婚して、子供二人いて、一軒家をローンで買って…」みたいな人生ってかなり難易度高いと思う。

そんな人生、全人口の25%くらいなんじゃないだろうか。(適当)
若い世代は25%よりも少ないんじゃないだろうか。(適当)




今自分は32歳。来月33歳になる。1年間まるまる無職を経験して、8月からは新しい会社に就職するので、人生の転換点の1つと言っても良い時期だと思う。この転換点に今一度自分の「将来の夢」について考えておきたい。

自分の将来の夢は「名探偵コナンの阿笠博士みたいな人になること」である。大真面目に思っている。「バック・トゥ・ザ・フューチャーのドクみたいな人になること」とも通ずる。

まず、阿笠博士もドクもどちらも発明家であり、子供心を忘れず、我が道を突き進んでいる。他人の目など気にせず自分の好きなことをひたすら追求する生き方を自分も見習いたい。

また、どれくらいの収入があるのかわからないが、どちらもそこそこ大きな家に住んでいる。

そして一番自分が憧れるポイントとして、どちらも地元の子供達との交流があり、「おもしろいおじいさん」みたいなポジションを築いている。
自分は将来、小学生が学校終わりにふらっと立ち寄って遊べるような場所を提供したいと思っている。託児所ではなく、いわば秘密基地のような場所である。

阿笠博士やドクみたいに、極力対等な立場で地元の子供達とあーでもない、こーでもないと言いながら、実験したり、近場を探検したりするようなおじいさんになりたい。

そしてその子供たちが大人になって地元に帰ってきた時、ふらっと立ち寄ってくれるような存在になれたら最高だなと思う。

欲を言えば、結婚した上で上記の夢を叶えたい。阿笠博士もドクも結婚をしていない(バック・トゥ・ザ・フューチャー3でドクは結婚した)けど、結婚はしてみたいなぁと思う。実際結婚している人から見ると「結婚はそんな良いもんじゃないよ」と思われるかもしれないが、自分は今まで自分はモテない人生を送ってきたので、結婚にすごく憧れる。

上記の夢が自分の最終的な「夢」だけど、それまでに色々と叶えたいことはたくさんある。

・再度起業して社員10人以下の、その会社でしかできない事業をもつ会社を作りたい(スタジオジブリをもっと小さくしたような独自ブランドを持つ小さな会社)
・無職の方を支援できるサービスを作りたい
・「ノスタルジー」を題材としたサービスを作りたい
などなど…

直近ではまず、8月に新しい会社に就職することが決まっているので、8月〜10月までの3ヶ月間で仕事に慣れて、11月からは週末起業を始めて、サービスのプロトタイプ作りと仲間探しをしようと思っている。

やりたいことが漠然すぎて何から手をつけて良いかわからないことが多々あるけど、1つ1つやれることから始めて着実に進めていきたい。

最後に小説、グミ・チョコレート・パインの中の好きな名言を1つ。

人生って、グミ・チョコレート・パインだと思うの
(中略)
人生って…生きることって、あのグミ・チョコ遊びだと思うの。自分の出した手が相手を負かすことがあって、でもその手は必ず一番強いわけじゃなくて、負かした相手の手より弱い手で負けちゃったり。そうして勝ったり負けたりしているうちに、いつの間にかくっきりと勝者と敗者とが分かれてしまうのよ。生きてくって、そういうことなんだと思う。

大槻ケンヂ:グミ・チョコレート・パイン グミ編

人によってそれぞれ価値観は違うし、大切だと思うことも違う。
「他人」が自分と他者を評価する時、自分が勝者にも敗者にもなる時があるかもしれないが、少なくとも「自分」が自分と他者を評価する時は、自信を持って自分を勝者と判定できる生き方をしたい。

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