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大河ドラマ・小説の源流、ロマン・フルーヴ(Roman-fleuve)

Kindle出版のお手伝いをさせていただいた『古代ローマの娼婦 魂の歴史をたどる過去生探求:アンティノウスの花嫁』(11/27刊行・予約受付中)について、noteでも何度か取り上げました。

「一般文芸・小説のジャンルでたとえると、ヒストリカルロマンス」と紹介しながら、ふと、拙作『7番目のシャルル』は何だろう?と。

大雑把にいえば歴史・時代小説ですが、細かい分類は私自身もよくわからない。
ヒストリカルだけど、ロマンスではないと思う。なんだろね?

なんて、思いつくままに独り言をつぶやいていたら…

感動的なリプライをいただきました😭
はじめ、英文だからスムーズに読めなくて…でも、言わんとしていることが徐々に浸透して、内容を理解すると同時にあたたかいものが込み上げてきた。ありがとう!!

嬉しかったのと、忘れないための備忘録を兼ねて、原文ポストと訳文を載せます。

原文:Oh, at least for me, it is explained that Roman-fleuve refers to a once popular theme in French literature, whose theme is "the fate of individuals or generations of families in times and history". I heard that after it came to Japan, it literally became "大河剧".

訳文:ああ、少なくとも私にとっては、ロマン=フルーヴ(Roman-fleuve)とは、かつてフランス文学で流行したテーマであり、そのテーマは 「時代と歴史における個人または家族の世代の運命」 であると説明されています。それが日本に入ってきて、文字通り「大河ドラマ」になったと聞きました。

原文:It is not a documentary or a romantic novel, but rather an artistic and idealized treatment of the protagonist, reflecting the personality of the era and incorporating contemporary thinking. Perhaps I don't know much about it, in short I want to say 『7番目のシャルル』 is excellent.

訳文:それはドキュメンタリーでもロマンティックな小説でもなく、主人公を芸術的かつ理想的に扱い、時代の個性を反映させ、現代的な思考を取り入れたもの
私はあまり詳しくないかもしれませんが、要するに『7番目のシャルル』は素晴らしいと言いたいのです。

こんなこと言われたら、作者泣いてしまう!(いい意味で)

日本語でいう「大河ドラマ・大河小説」について。
元をただせばフランス語の「Roman-fleuve」を訳したもので、本来の意味は、上記ポストのとおり「時代と歴史における個人または家族の世代の運命」 らしい。

なるほどなぁ。
拙作を一言で表せば「シャルル七世の運命をたどる物語」ですからね。

ロマン・フルーヴ(Roman-fleuve)という語感が、なんだかとてもすてきに感じられたので、機会があれば使っていきたい。


小説本編



自著の紹介

既刊:デュマ・フィスの未邦訳小説『トリスタン・ル・ルー』

2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念にリリースしました。
Kindle版(電子書籍)とペーパーバック版があります。

新刊:『十九世紀の異端科学者はかく語る』

ジョン・ラボック著『The Pleasures of Life』第一部を翻訳・書籍化しました。訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろし。


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