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『シン・ニホン』 安宅和人さん✖️高校生読書会44名 運営編 シリーズ③

春休みに、総勢44名の高校生が集まった『シン・ニホン』 安宅和人さん✖️高校生 読書会が開催されました!当イベントの運営サポートには、20名の『シン・ニホン』アンバサダーが参加しました。

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『シン・ニホン』アンバサダーは、ファシリテーション講座を受講したあとに就任します。その講習は、ZOOMのブレイクアウトルームを利用して3〜4名のグループに分かれ、問いを立て、正解のない問いに対して議論することが中心です。

この"メンバーと議論する"という経験が新鮮でとても楽しくて、高校生も同世代の仲間日本の未来について議論することはきっと楽しいに違いないと思い、コロナで行動制限があった2020年の11月に小/中学生向けシンニホンイベントを行い、その後2021年3月に高校生向けのイベントを開催しました。

Newspicksパブリッシング編集長の井上さんを通じ安宅さんに依頼し、イベントの手伝いをしてくれるメンバーをシンニホンアンバサダーから募り、20名が手を上げてくれました。

高校生向けの大規模なイベントを開催するのは初めてだったので、みんな手探りで準備を進める中、火曜日の21時半からの定例ミーティングを含め、準備のためのミーティングを10回以上は行いました。

集客では、「どうやったら高校生にこのイベントを知ってもらうことができるのか?」とみんなで頭を悩ませ考えました。

メンバーの一人は、普通に告知をしても『シン・ニホン』の本を知っている人しかイベントに来ない、『シン・ニホン』を知らない高校生にも参加をしてもらうためには、イベントを学校や先生から直接生徒に伝えてもらったら良いと提案をしてくれました。

そのアイデアは、イベントの奨学生として学生や本をプレゼントする企画になり、Newspicksパブリッシングがスポンサーになってくれ、12冊の本を学校や生徒に届けました。

運営メンバーの中に高校生は3名いましたが、運営メンバーが煮詰まった時には、高校生メンバーに意見を求める場面が多々ありました。このように年齢に関係なく意見が言えるフラットな関係が、このコミュニティの素晴らしいところです。

また、ラインは一番高校生が利用しているSNSなので、フェイスブックではなくラインオープンチャットを使ってコミュニケーションを取るのが良いというアイデアは高校生から出ました。

また高校生が良く見ているオンラインメディアをいくつかリストアップしてくれて、イベントの告知を載せてもらうよう連絡を取ってくれました。結果2社のメディアでイベントの告知が大きく取り上げられました。

高校生たちにより深い議論をしてもらおうと、高校生主導で、”良い議論”について資料を作り、イベントで簡単なレクチャーも行いました。

それぞれが自分ができることをやろうと動いてくれ、母校に電話をかけてくれたメンバーや渋谷の本屋にチラシを貼って宣伝活動をしてくれたメンバーもいました。

告知した当初は応募者が伸びずに頭をかかえ、アンバサダーにお願いして、FBやツイッターで告知のサポートをしてもらいました。メンバーが色々なコミュニティでイベントの情報を流してくれたお陰で、私立・公立・国立・通信制・高専の垣根を超えて35の高校から44名の生徒が参加することに!

また募集と並行して、当日の司会進行や高校生のグループ分け、グループディスカッションの内容を決めるため、有志メンバーで土曜日にもミーティングを行いました。

アンバサダーは選考の際に男女比にこだわり、男女が半々に近いのですが、この有志メンバーは、男性一人以外すべて女性だったのも印象的でした。

いよいよ、夜の19時からイベントが始まります!ラインオープンチャットで高校生と運営メンバーの交流は始まっていましたが、どんな高校生が集まるだろうとドキドキしました。

良い議論には、メンバーに信頼関係ができていることが大切なので、3日間のイベントのはじめに信頼関係を築くための時間を沢山取りました。

司会が一人ずつ名前を呼び、高校生が名前、好きなことなど自己紹介をし、さらにZOOMのブレイクアウトルームを使い10チームに分かれ、同じグループのメンバーに質問する時間(25分)を取りました。

文夫さん、慎平さんにもイベントに加わって頂き、高校生へメッセージを頂きました。その時の記事はこちら↓

イベントの始めに、皆さんの発言が他の人に影響を与え、それが将来日本の社会を動かすことにつながるかもしれない、妄想でもいいので、是非若者らしいのびのびとした考え沢山発言してくださいと伝えました。

イベントの後半は、いよいよ「シン・ニホン」についてグループで議論する時間です。各グループに2人のアンバサダーが入り議論のサポートをしました。

『シン・ニホン』をこう読んだとお互いの意見を聞いて議論したグループ、ラインで交わした『シン・ニホン』の好きな言葉について深堀をしたグループ、日本の教育のあるべき姿について議論を深めた班がありました。グループ毎にその内容を参加者全体に発表してもらい、初日は終了しました。

2日目は、朝の10時〜12時に行いました。それぞれのグループが「未来にかけられる国はどういう国だろう」、「日本の教育の課題に対し何かできるだろう」など色々な切り口で1日目の議論をさらに深めました。

議論は高校生主導で進められ、高校生ならではの良さ・妄想力を引き出すために、アンバサダーは議事録を作ったり、議論のフォローにまわりました。

参加者それぞれが普段考えていることや思いをグループで共有して、他のメンバーからこうしたら良いのは?とアイデアが出され、議論を進めていきました。

2日目のスケジュール↓

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安宅さんへの発表が始まる直前まで討議を続けたグループや、グループのラインオープンチャットを作り、その中でスケジュール調整や議論の続きをするグループもありました。

発表では、「より良い日本の未来のために自分たちが何かできるのか?」、「これからの生き方の疑問や3日間議論して感じたこと」を安宅さんにぶつけました。

安宅さんへの発表は予定していた2時間を超える白熱ぶり。結果的に3時間半ものお時間を割いてくださった安宅さんには感謝してもしきれません。安宅さんの厳しくも温かい言葉の数々、そしてそれを必死に受け止める高校生。私たち運営チームも大変心を打たれました。

高校生の皆さんの人生はこれからで、この3日間はあくまで通過点でしかありませんが、「色々なバックグラウンドの人が集まるとより多面的な議論が生まれること」、「相手の意見をよく聞き、自分の頭で考えることの大切さ」、「仲間と未来について議論することは楽しい」ということを高校生が実感してくれたら運営者一同嬉しく思います。

最後に『シン・ニホン』の言葉に私たちのメッセージをのせて締めたいと思います。

もうそろそろ、人に未来を聞くのはやめよう。そしてどんな社会を僕らが作り、残すのか、考えて仕掛けていこう。未来は目指し創るものだ。
世界を変えようと果敢に行動するのは、どんな時も若者だ。

イベント後の運営メンバーからの声を紹介します

高校生は今日学んだことがすぐに結果に結びつかなくても、じわじわと何か彼らの未来に影響していってくれたら凄く嬉しいと思います。
小学生/中学生/高校生とシンニホンイベントの参加者は100名を超え、お手伝いいただいたアンバサダーは40名近くになりました。これからもみんなで社会を動かすような大きなことしていきたい
問いについて考え続けることはこれからの時代非常に大切で、現状に文句をいうのではなくどう社会を変えていきたいか常に考えていきたいという自分の意思表明にもつながった。
グループの高校生一人ひとりと向き合い、目的やスケジュールなど企画の前提条件を伝えた上で、信頼し、任せ、必要な場で問いを投げかけて深める、これらを通じた向き合い方は上手くいくことに気づきました。
現状に問題意識を持ち、日本の未来をより良くしようとする高校生には大きな可能性を感じました。いろいろ感じたのですが、特に、安宅さんの「我々世代の活動を邪魔せず、応援して欲しい」という世代間の役割分担についてはなるほどと感じました。私も私の世代の未来を妄想しながら動きます。
①高校生を通じながら,大人ができる「残すに値する未来」を安宅さんから強いメッセージを得られたこと.②僕たち大人が高校生のためにできることを模索するヒントを得られたこと.③高校生の潜在的な才能を引き出すのような考え方ではなく,いかに対話の中で,高校生が自ら気づけるようになるかを,伴走しながら,時には厳しめの言動を交えながら,本気で向き合うことが大切ということ.④大人こそ覚悟が必要だということ.
高校生が安宅さんに自分の意見をぶつけ、厳しい意見も受けながらも、安宅さんの偉大さに感銘を受け、自身の今後を考えている姿に感動しました。高校生がキラキラと輝く成長の場に居合わせることができ、「場づくりの重要性」を改めて感じました。
今後もアンバサダー活動を通じ、シン・ニホンという1冊の本を触媒に、良き出会い・気づきに貢献できたらとても幸せだと思います
今回の経験や聞けた話自体は、高校生にとっても運営にとってもかなりのプラスだったと思いますし、その意味で間違いなく成功だったように感じています。
安宅さんが高校生としてではなく、一人の人間として真剣に向かい合っている姿が印象的でした。これからの未来は常に若者が切り開いていく事をメッセージとして伝えられており、大人はそんな若者をサポートに徹していく必要があると感じました。
難しいことが多かった中で、高校生にとっても、安宅さんにとっても大きなイベントになることができて本当によかったです。
世界を変えたいと思いアンバサダーになり運営として参加しましたが、圧倒的に実力不足であることに気づき、「実力ない人の話は誰も聞いてくれない」という言葉が突き刺さりました。
現実を徹底的に突き詰める、ここから始めます。

運営20名の方、お手伝いありがとうございました。お疲れ様でした!
カネゴン・はなちゃん(1グループ) 
こと・だっちー(2グループ)
RiNA・きむごう(3グループ)
くりぺい・なずちゃん(4グループ)
こなってぃ・ヨッシー塾長(5グループ)
さとみ・たかひろ(6グループ)
サトティ・るんるん(7グループ)
こうき・まり(8グループ)
いーぶん・まさと(9グループ)
かのーちゃん・さっちゃん(10グループ)
執筆: 岡村さとみ

イベント前編 シリーズ①

岩佐 文夫さん「VOOX」編集長 ✖️井上慎平さん「NewsPicksパブリッシング」 編集長からメッセージも頂きました!

運営を一緒にお手伝いしてくれる方、5期アンバサダー養成講座の応募受け付け中です!下記よりご応募ください。〆切:2021年5月24日(月)23:59

オンラインZOOM開催 一般的な読書会形式ではなく、今後の読書会を開催するのに必要なスキルである問い立て→ディスカッションが中心です。
毎週木曜日21:00〜23:00
第0回 6月3日
第1回 6月10日
第2回 6月17日
第3回 6月24日
第4回 7月1日
第5回 7月8日
第6回 7月15日
最終回 7月29日

アンバサダーズコミュニティとは「残すに値する未来を創る」

『シン・ニホン』で投げかけられた著者のメッセージに賛同し、未来を創る動きの総量を増やすため、『シン・ニホン』の読書会を主宰する。それが、『シン・ニホン』アンバサダーです。

『シン・ニホン』アンバサダーは、アンバサダー養成講座プログラムを修了し、アンバサダーの名を冠して『シン・ニホン』の読書会を主宰することを認定されています。

運営母体は当初は出版社であるNewsPicksパブリッシングでしたが、2020年12月より、アンバサダーが立ち上げた任意団体『シン・ニホン』アンバサダーズコミュニティに。現在は第1期から第4期メンバー、81名が所属しています。『シン・ニホン』アンバサダーズコミュニティ

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『シン・ニホン』アンバサダーズコミュニティでは、小・中・高校生のオンラインでの学びの場もつくっています❗ いただいたサポートは、『シン・ニホン』アンバサダーの活動を広げるために使いますね。