ほんの一滴の、それは勇気
これ以上 ひとを
傷つけたくないし
これ以上 自分も
傷つきたくないから
目をそむけて
生きているような気がする
ひとりで
ここがどこかもわからないし
足を踏み出す勇気もなくて
泣きたくても
泣けず
いったい どこへ
進めばいいの
つまらない女かもしれないけど
自分をつくるのは
もうやめたい
◇高校生の頃に書いた詩です。35年ほど前は、こんなふうに悩んで、もがいていました。足を踏み出す勇気はないと言いながら、「自分をつくるのはもうやめたい」と書くのだって、一滴の勇気だろうと思います。そんな小さな勇気を積み重ねて、やがては一歩、前に進んで……そうやって、いまの私があるんだなあと感じます。
写真は、みんなのフォトギャラリーから、あい(ai_kotoba)さんの作品を使わせていただきました。ありがとうございます。
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