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あなたが生きていてくれてよかった

わたしは 雲になりたい
こどものころ そう考えていた
だって
太陽はきまったところを走るけど
雲は自由に流れていける
大きな空を どこまでも
だから 雲になりたかった

現実はうらがえし
自由なんてなかったから
わたしは雲になりたかった

かなうなら
あのころの自分を
抱きしめてあげたい

だいじょうぶだよ
できるよ
つらいことがいっぱいあっても
あなたは 自由に なれるから
雲のように自由に
雲よりも 自由に
あなたの翼で はばたける

かなうなら
あのころの自分に
伝えたい

あなたが
生きていてくれてよかった



◇子どものころに書いていた日記帳に、太陽と雲のくだりがあります。前に公開した「生きていて」という詩にも、そのことを書きました。同じテーマでもうすこし書きたかったので、新たな作品にしてみました。


写真はみんなのフォトギャラリーから、あい(ai_kotoba)さんの作品を使わせていただきました。ありがとうございます。

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