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世界の教会

 このところ、「教会」というキーワードで、noteの記事を検索するのが日課になっている。

 はじめは、クリスチャン仲間や教会関係者のページを探してみようかな、という軽い気持ちからだった。ところが、意外なことに、検索で出てくるのは旅行記が多い。しかも、海外の。これが読むと面白くて、楽しみになってしまった。

 世界各地を旅していたり、仕事で滞在していたり、あるいは海外暮らしをしている人が、訪れた町を紹介している。必ずしも教会を訪ねることが目的ではなく、町の見どころのひとつとして登場する場合もあれば、どこかへ行く途中の目印として示される場合も。
 なかには、現地の知人と一緒にミサや礼拝に参加したという記事もあるけれど、大半は旅程の流れの中で通ったとか、立ち寄った、というものだ。

 有名な大聖堂もあれば、地元の人たちが通う小さな教会もある。カトリックをはじめ、プロテスタント、ロシア正教など教派はいろいろで、建物の様式や装飾には地域色があり、興味深い。稀に、仏教やヒンドゥー教の寺院、イスラム教の施設なども紹介されていて、それらもまた興味深く拝見している。

 ヨーロッパをはじめ、ロシア、アメリカ、南米、アジアの各国まで、みなさんが訪れている先はさまざまだ。

 新しい記事が毎日いくつもヒットするから、その数と、内容の豊富さには驚くばかり。世界各地で、記事を発信している人たちの行動力に感動する。そして、それらの記事から、海外では、信仰というものがいかに暮らしに根づいているかを感じ、胸が震える。

 日本では、クリスチャンは人口の1%未満と言われている。ふだんの生活で、夫以外の人と宗教や信仰について語る機会は少ないし、私自身、かなりのマイノリティーだという意識を持って暮らしている。こうしてクリスチャンであることを公言していても、なんとなく気を遣って生きている部分がある。

 だから、世界の教会の記事には励まされる。

 今日はどこの国の、どんな教会に出合えるだろう。そんな期待でわくわくしながら検索をする。同時に、やはり、私も自分の言葉で書いていこうと、爽やかに思いを新たにされている。

 2019年 十五夜に  真帆沁

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◇写真は、日本で最初のプロテスタント教会である、横浜海岸教会の礼拝に参加したあとで撮影した外観です。

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