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気の利いたことは言わなくていいんだ

ウイルスよりこわいのはヒトなんていう
世の中にはしたくないから
ひとりひとり 自分のココロを大事にしよう

倦んでくるのはしょうがない
不安なのもしょうがない
怒りたくなるのだってしょうがないんだ
どれもみな
わたしの あなたの 自然な感情
あなたの わたしの 大切なココロ
どうかそれを剣にしないで

ウップン サツバツ バクハツ ボウハツ
そうなる前に ココロを言葉にしてあげて
不安だったら不安だよ、と
怒りがあるなら怒りがあるよ、と
信頼できるだれかに話そう そのままに
ただ打ち明け合って 聞き合おう
気の利いたことは言わなくていいんだ

そうだよね
不安だよね
怒っちゃうよね
まったくもってタイヘンだよね
そうやって ただその言葉を受け止め合おう
わかち合おう
気の利いたことは言わなくていいんだ

未知のこと 未来のことは
みんなわからないんだから

ひとりひとり 自分のココロに息をさせよう
できるなら 大切なだれかのココロにも
言葉で息をさせてあげよう

それが剣になる前に
ただ聞き合って 軽くなろうよ



◇目には見えないウイルスに、みんなで対処しなくてはいけない昨今の状況で、言葉のちからというものを日々、考えさせられています。まずは、正確な知識や情報を得るために言葉は重要。そして、それ以外にも、自分の気持ちを表したり、大切なだれかの気持ちを聞かせてもらったり、困難な問題を共有したり、助けてほしいことを伝えたり、言葉でできることはたくさんあります。「言いっぱなし、聞きっぱなし」もそのひとつ。これは自助グループのミーティングなどで採用されているルールで、お互いに相手の話を否定や批判はしない、また意見や質問もしない前提で、話し、聞き合うというもの。だれかの悩みや打ち明け話を聞くと、つい何か助言したくなるものですが、意外と、ただ聞いて、受け止める(聞き合って、受け止め合う)というほうが、互いの心に息をさせ、気持ちを楽にすることができるのかもしれません。


見出しの写真は、みんなのフォトギャラリーから、あい(ai_kotoba)さんの作品を使わせていただきました。ありがとうございます。


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