何があっても大丈夫な言葉
ハクナマタタ!
Hakuna Matataははスワヒリ語です。直訳は「ノープロブレム」つまり「問題ない」という意味になります。2014年の映画ライオンキングでは、心配ないさと訳されていますが、大丈夫というニュアンスがあります。
今年の10月、タンザニアのザンジバル島へ行きました。10日間ほど滞在したのですが、この言葉を挨拶のように聞きました。そしてつくづく感じたのです、
言葉の威力はすごい!
何度も聞くと、今の状況や心に引っかかっていた悩みまで大丈夫な気になります。何も解決されたわけでもないのに…
ハクナマタタは元気の出る言葉、何か問題があっても、それを乗り越えて大丈夫になると思わせてくれます。
20代の頃、仕事で行ったケニアやルワンダでこの言葉を聞く度イラッとしてました。だって、問題がある時にハクナマタタと言うのですから。でも歳を重ねて見方が変わったことも影響しているのかもしれません。
ザンジバルは珊瑚礁に囲まれた海の美しい島です。まさにアフリカンリゾート🏝
浜辺で、タンザニアの北部からザンジバルへ出稼ぎに来ているマサイ族たちに会いました。
午前中、水が引いた海岸を散策しようとするとマサイ族の人が着いてきます。勝手に案内して後でガイド料請求されるのか?と思いながら、警戒しながらハクナマタタを連呼してたのですが(こう言う時も使える言葉😅)、ゆっくり私たちと歩調を合わせて、
ここにこんな貝がいるよ!
ほら、こんな大きな貝もあるよ!
わー、大きい!(←大喜びの私)
見逃しそうな小さな生き物も教えてくれます。
この魚は危ないから絶対触ってはいけないよと、まるで海の学習の先生のようなマサイ族。おまけに歩きにくいからとマサイ族の勇者の杖までお借りする私、、、マジで助かりました。
海のことだけに限らず、マサイ族のことも教えてもらいました。下の歯を2本抜くのが強さの証明だとか。耳たぶの穴を少しづつ大きくしていくとか。
結婚する為には男性は牛15頭を結婚相手に贈るそうです。それを準備するのは大変だそう。そんな会話をして、10代の彼はハクナマタタの歌(Jambo Bwana) を歌ってくれました。
Jambo こんにちは
Jambo bwana こんにちは、サー
Habari gani お元気ですか?
Mzuri sana 私は元気です
Wageni, Wakaribishwa 訪問者を歓迎します
Kenya yetu ケニアは良い国です
Hakuna Matata 心配しないでください
(訳は歌詞GEM参照)
聴くだけで愉快な気持ちになるので、今でもちょっと気持ち上げたい時や切り替えたい時にYouTubeで聴いてます。ザンジバルではケニアの所をザンジバルに置き換えて歌ってましたね。
✨✨✨
さてさて、マサイ族からガイド料は請求されませんでした。よければマサイ族のお店でお土産買ってねと一言だけ。そこで翌日、お土産用にアームバンド(名前入り)とキーホルダーなど購入しました。旅が終わってもこれらを見る度に楽しかった記憶がよみがえります。
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