見出し画像

新規事業のアイデアが思いつかない人が訓練すべき事を考えてみた

シンチャオ!新規事業と言っても、自社の状況や新規事業を実行する目的によって新規事業の概念や位置付けが組織によって変わってきます。時々の状況に応じて、自社で進行可能そうなアイデアを出すことが必要ですが、日頃から訓練をしていなければ、難しい事でしょう。

本記事では、新規事業の担当者になった人・経験が浅い人・新規事業をやってみたい/考えたい人向けに、アイデアが無限に思いつくようになるための訓練方法について書いていきます。

この手の解説記事は多くのメディアが説明をしているのですが、アイデアを思いつくためのコツや考え方の紹介で終わってしまってる印象があり、テキスト説明だけで、具体的に実務でも活用できるような記事がなかったので、本記事を書いております。

「新規事業 思いつかない」で検索上位の記事

ですので、本記事を読み終えた際には、具体的に何を行うかが明確になり、実践式のワークをできる状態になっているはずなので、最後まで読んで頂けると幸甚です。それでは書いていきます。

新規事業のアイデアが思いつかない理由

新規事業で具体的なアイデアが思いかない真因を探るべく、Chat GPT君(以下、CG君)に聞いてみました。

■CG君へのプロンプト条件
現状:新規事業担当者になったばかりで、アイデアが思いつかない
あるべき姿:新規事業のアイデアのネタを常に思いつきストックされている

■CG君の返答

■イシュー: 新規事業アイデアが思いつかない

1.マーケット調査が不十分
2.ブレインストーミングが十分に行われていない
3.他社の成功事例やトレンドを把握していない
4.業界のニーズや問題点を十分に理解していない
5.社内外とのコラボレーションが不足している

■グループ化:以下
A:マーケット調査不足
1.マーケット調査が不十分
3.他社の成功事例やトレンドを把握していない

B.ブレインストーミング不足
2.ブレインストーミングが十分に行われていない

C:業界理解不足
4.業界のニーズや問題点を十分に理解していない

D:コラボレーション不足
5.社内外とのコラボレーションが不足している

続いて、イシュツリーに変換してもらいました。

・マーケット調査不足
-マーケット調査が不十分なため、他社の成功事例やトレンドを把握できていない。
 ブレインストーミングも不十分で、アイデアがモレたり、ダブりが生じている可能性がある。

-マーケット調査が不十分:顧客ニーズや市場動向を的確に捉えることができない
-他社の成功事例やトレンドを把握していない:他社のアイデアやトレンドを取り入れることができないため、革新的なアイデアが生まれにくい
-ブレインストーミング不足:アイデアの幅が狭くなり、選択肢が限られる

・業界理解不足
-業界のニーズや問題点を十分に理解できていないため、顧客や市場の要求に対応できない可能性がある。
-業界のニーズや問題点を十分に理解していない:顧客や市場の要求に合致する商品やサービスを提供できないため、
 市場シェアの獲得が困難になる

・コラボレーション不足
-社内外とのコラボレーションが不足しているため、異なる視点や知見を取り入れられず、
 アイデアの質が低下している可能性がある。
-社内外とのコラボレーションが不足している:異なる視点や知見を取り入れられず、
 アイデアの質が低下している可能性がある。

内容は大きく外れてないですね。結論、他社の事例トレンドをまずは知ろう(インプット)が重要とCG君も言っていますね。新規事業のアイデが思いつかない理由は、アイデアの原資となる情報が不足しているからです。

インプットについては、以下の記事で説明しているので参考にしてみてください。

アイデアの原資となる情報として、CG君は他社の成功事例やトレンドを述べていますが、他社の失敗事例と現在進行中の新規事業を知ることが重要だと考えます。

前者についてはネット上で事例を深く調べることが難しく、失敗した本人に直接話を聞かねばなりません。下記画像の赤枠にある 1on1形式でヒアリングするスタイルです。

また、後者の現在進行中の新規事業については、タイムリーで情報取得をしていく必要があります。

具体的に、どんな情報を、どこから、どのように調査していくのかは後述しますが、最新のトレンドビジネスや儲かりそうなアイデアに関してはスタートアップの事業内容を、堅実な事業アイデアについては上場企業のIRを見てください。IRでは特に、「成長可能性に関する事項」は宝の山です。

新規事業に必要な要素を分解

他社のアイデアを調査する前に、新規事業を考える際に必要な項目を理解し、これらの項目に従って他社のアイデアや事業を分析する必要があります。

恐らく、アイデアが思いつかない人は他社の事業内容を傍観しているだけで、"きちんと"分析してないでしょう。逆に新規事業に必要な要素を把握した上で分析を行えば、自ずとアイデアが思いつくようになります。

新規事業に必要な要素は、大きく5つの項目に分類でき、各論点について毎日調査を行い各事業特徴を把握していきます。

新規事業に必要な要素を5つに分類

言わば、ビジネスモデルオタクになる事を目指し、自分が知らないビジネスモデルを無くすことが、大切になります。

他社の新規事業のアイデアを調査する方法

先ほど簡単に記載した、①スタートアップのトレースと②上場企業のIR調査について紹介します。

スタートアップから新規事業のアイデアを調査する方法

下記の記事でも記載しているのですが、スタートアップは新規事業そのものなので調べ尽くしましょう。

上記の記事で書いているやり方は、PR TIMESでリリースされている各社の資金調達情報から、ビジネスモデルの要素となる情報を抽出して、スプレッドシートで可視化を行い、徹底的にスタートアップの事業を調査します。

新規事業が思いつかないのを回避できる訓練

上記のシートでは、事業内容を分解する事で、アイデアの理解度を深めることができますが、分解に活用していた項目は下記です。

・ターゲット
・課題-定性
・課題-定量
・コアバリュー
・既存代替手段
・TAM-SOM-SAM
・初期ターゲット
・必要技術
・事業KPI

先ほどの項目である、「業界」「バリューチェーン」「ターゲット」「提供財」「マネタイズ」とは項目名が違いますが、他社のビジネスモデル知れること変わりはありません。

この様な形式でスタートアップの事業を調査し、新規事業アイデアのネタとなる情報を蓄積することができます。

上場企業のIR資料から調査する方法

調査するべき項目は前項で記載した内容と変わらないのですが、IR資料では具体的なPL情報やユーザー数などの様な事業指標に関連する情報が公開されているので、先ほどよりも容易に調査することが可能です。

どの様な事業で誰向けにどのようなビジネスモデルを行うことが、上場できる=事業として成功しているのかを知ることができます。

また、各社が考える新規事業の方向性や位置付けも書かれていることが多いので、新規事業の考え方や事業拡大の考え方についても公開されています。

しかし、ただ傍観するだけの見るだけでは意味がないので、先ほどの様なスプレッドシートに記入・分析するか、下記の画像の様な、自身の考えをアウトプットした状態(=仮説を持っている状態)で情報を収集にしにいきましょう。

広告代理店で新規事業を担当していた際の、事業拡大の考え方のメモ

また、上場会社の中には、複数の異なる業界で事業の多角化に成功している会社もあるので、それらの会社を選定しておき、定期的に情報収集することもおすすめです。

最後に

新規事業のアイデアが思いつかない理由は、CG君も言っていた通り他社の事例を知る事です。意識的な訓練が、無意識的な思考に変換されるので、ぜひ、紹介した様なやり方で事業のアイデアのネタとなる情報を収集してみてください。

それではカモーン!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?