見出し画像

資金調達からアイデアを探す方法

シンチャオ!新規事業の企画をメインで担当しているフェブです。

新規事業や事業企画の担当をしているとどうしてもアイデア発見やネタ探しに苦労する瞬間が誰しもあるはずです。

つい先日も、起業家の友人から事業アイデアのラフな相談をしてもらいました。そのまた先日も別の友人に相談して頂いて、そのその先日も別の友人に相談を頂き一緒に仕事をさせて頂く機会をもらいました。

今日の記事では、何か新しい事業に取り組みたい人やアイデアを探してる人向けの参考になればなと思い、定期で実践している事業アイデアの方法を紹介できればと思います。

アイデアは、「思いつく」<「見つける」

そもそもですが、アイデアを思いつこうとするとなかなか出てきません。

Zoom,Slack,Gmailなども既に先行サービスが存在していましたし、天下のGoogleでさえ、当時は10数番目の検索エンジンでした。

僕たちのインフラと化しているIphoneでさえ、現代では見ることはほとんどないですが、PDA(Personal Dedital Assistant)と言われる携帯情報端末が存在していたので、Iphoneも後発参入です。

ちなみに、Googleとiphoneのリリース年は一緒だそうです。

昔の携帯(PDA)

多くの流行っているサービスは世界のどこかで既に受け入れられている事が多く、0ベースでアイデアを思いついた人は数少ないのです。なので、思いつくのではなく、見つけることが重要で、見つけるセンスが必要だと思います。

ここで注意が必要なのは、先行でスタートしているサービスを見つけて「これは良いアイデアだ!」となるのではなく、一旦冷静になって「誰の、どんな課題や悩みを解決しているのか?」という、サービスが解決している課題を見つけることが重要です。

この課題を深く理解していくことが、アイデアを見つける事になります。

先行事例が存在している=市場(ニーズ)が存在する

先行しているサービスが存在するということは、誰かの、何かの悩みを解決しており、資金調達をしている会社や成長している会社であれば、解決できる「誰かの」対象数が多いので市場が大きいと判断できます。

実際同じようなサービスが存在している

生活基盤を支えてくれている衣食住やインフラ関連のサービスが複数存在するのは当然ですが、新しくリリースされたサービスでさえ、既に先行しているサービスと同じ事業になるケースが多いです。

例えば、2017年にリリースされたお金の相談マッチングプラットフォーム「お金の健康診断」(株式会社400F)では、FPやIFAと言ったお金の専門家と、お金に関する相談をしたいユーザのマッチングを生み出しています。

専門家にはオンライン上での顧客獲得ツールとして、ユーザーにはお金の相談窓口として、機能しています。

これに類似しているサービスで東南アジアを中心に展開している「Money Duck」では、松浦さんという日本人が、お金に関する相談をしたい人とお金の専門家のマッチングプラットフォームを2019年に設立し運営しています。

ビジネスモデルは非常に類似していますが、大きな違いは国内か国外です。
海外の先行事例を踏襲して日本で展開する逆verですね。

類似サービスですが展開している国が違うので、対象国の経済成長度や慣習・文化が違えば、サービスのUI/UXも全く別サービスになるので、事業モデルは似ていますが別サービスと捉える必要があり、事業要素の一部分である「オンライン上でのマッチング」が類似しているだけにすぎません。

既存事業から事業の要素を抽出する

先ほどの事例のように、類似サービスの要素を分解して抽出することが、事業案の決定的なヒントになりうるのではないかと思います。

現職のMgrに最近教えて頂いたわかりやすい解説が、楽天イーグルスの球団を立ち上げた小澤さんの対談記事でまとめられてます。

小澤さんは先行事例を徹底的に2か月間程調査を行い、その業界で5番の指に入るレベルまで詳しくなれるほど"調査"が重要だとも、過去のメディアでおっしゃってました。

競合会社の設立日などはどうでもよく、先行しているサービスが成長している理由と要素を徹底的に分解することが重要だと。

先行事例をトレースしてアイデアネタを探す方法

先行事例をトレースして記録に残していくことで、課題の発見と事業の要素分解を実現できるのではないかと思い、下記の様なシートを作成しています。

基本的にはPR TIMESの資金調達ニュースから必要情報をリスト化して抽出して、自分が知らない事業モデルや領域の事業などがあれば、トレースしています。

トレースする要素としては、主に、下記の要素になります。可能な限りプレスリリースの情報から、各要素の情報を言語化して、事業案を構成している要素を分解していきます。

誰の
どんな課題
課題を解決するソリューション
初期ターゲットユーザー
市場規模
ビジネスモデル

PR TIMESから調達リストを抽出して作成しているアイデア一覧シート

先ほどのMoneyDockと400Fのサービスもこのシートを作成する中で、類似サービスであると認識できました。

国内ではなく世界のリストを!!

これまでは国内の資金調達リストを焦点に、アイデアシートを作成していましたが、今後は世界の資金調達リストを作成していこうと思います!

というのも、先行事例サービスを模倣するやり方は大きく下記の3つであると認識していますが、海外事例を模倣するケースがやはり多いです。

今後は海外を中心にリサーチできればと思うので、アイデア抽出に困っている人がいれば参考にしてみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?