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Instagramで1万フォロワー達成後のメリットはスワイプアップ(外部URL誘導)だけじゃない!企業やブランドが万アカを目指すべき7つの理由

前回の記事では企業やブランドInstagramを活用するべき理由を紹介しました。再現性をもってフォロワーを増やしビジネス成果を出す方法というタイトルでしたが、単体記事だけではものすごいボリュームになってしまうので、分割してそのノウハウをお届けしていきます。

この記事は7月にソーテック社から出版を予定しているInstagramビジネス本出版に先立つ内容となります。書籍の中でも特に重要な部分をnoteを通してお伝えしていこうと思いますので、本を読む暇がない方は今後ともこちらご覧になって頂けると嬉しいです。

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次回更新予定の1万フォロワーを最速で獲得する方法の記事に先立ち、今回は1万フォロワーを達成することで得られる効果をご紹介したいと思います。

あくまでも1万フォロワーというのは数字としてのファクトであり、かつその達成はその後に来る目的(純粋想起の獲得、売上、マーケやCSの予算削減、ブランディング、認知率アップなど)のための手段でしかありません。1万フォロワー達成した先に数字としてどのようなリターンを生むことができるのか、どうビジネス成果に活かせるのか、そのイメージが大切です。

それを意識しながら、Instagramで1万フォロワー達成後に得られるメリットを以下に見ていきましょう。

1.ストーリーズからスワイプアップ(外部URL誘導)できる

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まずはこれが売上に直結できる最も大きなメリットといえるでしょう。

InstagramでURL設置できるのはプロフィール画面のみですが(2021年5月現在)、1万フォロワーを超えるとストーリーズにURLが設置でき中央下をスワイプアップ(タップ)することで、外部へ誘導できるようになります。

この機能によりInstagramは認知を主軸としたブランディングチャネルから、売り上げに直結する集客チャネルとしても機能し、そのROIをより明確に測定することが可能になります。

Instagramで収益化している多くの個人ユーザーさんとコミュニケーションを取らせてもらっていますが、これが使えるようなる前後で売り上げが何十倍も変わると言いますし、実際にその実感もあります。

あくまで平均ですが、ストーリーズの平均閲覧数はフォロワーのおよそ15〜30%、そこからのアクション率は5%といったところでしょうか(もちろん普段からのストーリーズでの発信内容、誘導する際のクリエイティブ、時間帯、誘導先の内容で各数字は大きく変わります)。

ストーリーズは24時間で消えるたため、お得な情報は今見ておかないと!という損失回避の法則が働きやすいメリットもあり(FOMO的なやつです)、各要素がハマればものすごい誘導数(率)を叩き出すことも可能です。

ストーリーズを閲覧してくれるのは、フォロワーの中でもエンゲージメントの高い良質ユーザーなので、誘導先のCVRも期待できる重要な導線といえます。つまりフォロワー数が増えれば増えるほど、無料で任意のページに誘導できる数も増やすことができるのです。

また特筆すべきがハイライト機能です。普通なら24時間で消えてしまうストーリーズをプロフィールに固定して残す事ができます。

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もちろんハイライト上でも設置したリンクは消えることはないので、注力する誘導先があれば、ハイライトに残すようにするとよいでしょう。

固定する前提であれば(ブランディングにも影響するので)作り込んだクリエイティブにしておくことが重要です。ストーリーズはフルスクリーン動画というリッチな手段で、文脈を伝えて誘導できるというのもあり、ハマればCVRは非常に高くなる傾向があるので一度試してみるのをオススメします。

当然のことですが左側のハイライトが最もクリック率が高いので、重要な誘導先は常に左側に来るように調整をしましょう。

2.保存数が伸びやすくなり発見タブに表示される(正のループが起きる)

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その秀逸なアルゴリズムでコンテンツとユーザーのマッチングを行う場所である発見タブ。ここにどれだけ表示できるかがフォロワー&リーチを増やすための重要なポイントですが、前のnoteでも述べたとおり、それは投稿の保存数と明確な相関関係が存在します。

保存数という絶対的な数字ではなく、フォロワーへのリーチに対しての保存率という相対的な評価に比較的重きが置かれていますが、そのリーチボリュームが多ければ多いほど、投稿への評価に偏りもなくなり再現性を持って(狙って)保存数の多い投稿を作ることができます(※まずはフォロワーへのリーチで投稿が投稿の評価がなされ、一定の保存率をクリアすれば今度は発見タブのステージに引き上げられる、というイメージです、あくまでもイメージです)

もちろん少ないフォロワー数でも発見タブに載り保存数が瀑増することもありますが、500人よりも10,000人に評価されたほうが、その数字は信頼性を増し、極端に保存数が少ない/多いということがなくなってきます。

繰り返しになりますが、信頼性があるということは、フォロワーの反応には再現性があるということですので、投稿ごとにクリエイティブをテストし、意図的に高い保存率を狙うことが可能になるのです。

TwitterやFacebookなどのバズる仕組みと違い、Instagramが面白いのが、保存率を増やしさえすればアルゴリズムが自動でバズらせてくれる点にあります。

フォロワーが多ければ多いほどその再現性は高まり、狙って発見タブに載せることができ、そこからさらにフォロワー獲得に繋がるという弾み車を回せる仕組みになっています)。

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※本文と全然関係ないですが、弾み車の図として有名なベゾスがナプキンに書いたと言われるAmazonの基本戦略の図です。Amazonすごい(語彙力)

さらにまた別のnoteでも詳細をお伝えしますが、「最近Instagram投稿で保存した投稿に関する、購入検討状況を教えてください」というアンケートでは、すでに購入済み、数ヶ月以内に購入予定であるという回答の割合が3割を超える結果もでています(n=304)。

商材にもよりますが,投稿保存数×30%が購入に繋がる可能性があるというのは無視できない数字でしょう。インフルエンサーにPR投稿を依頼したプチプラ系のコスメ商材に関しては保存数の7割が購買転換していたという数字もあるなど、保存はリーチにも繋がるだけではなく、間接的に購買にも繋がる重要指標といえます。

3.ビッグワードのハッシュタグ検索画面でTOP表示されやすくなる

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フォロワーが多ければ投稿あたりの反応数(率)が増えるため、ビッグワードでのハッシュタグでも人気投稿に表示されやすくなります。

つまり、#渋谷カフェ というハッシュタグをつけた投稿のいいねやコメント数が100と10,000の投稿では、後者のほうがそのハッシュタグで検索した時にトップに表示され続けやすくなります。

当たり前ですが、フォロワー数が多いほうが反応数は多くなりますので、ハッシュタグ検索から投稿を見つけてもらいやすくなるのです。

ちなみに、今ではアルゴリズムの進化で反応数が少ない投稿も、検索ユーザーとの最適マッチングだと認識されたものはトップ表示されることが多いです。しかし、それらはすぐに入れ替わりますので、固定されやすいのはやはり反応数が高い投稿である傾向が高いと言えます。

ハッシュタグはわざわざ検索をして探す能動的なユーザーに見つけてもらいやすくなる、という点で無視できない重要なチャネルですが、それよりもボリュームとしてインパクトがあるのはやはりInstagramが最適マッチングをしてくれる発見タブです。伸びている投稿のリーチ経路はハッシュタグ経由ではなくほとんどが発見タブであり、フォロワーを伸ばしたいならそこを重要指標とするのが今の運用トレンドの鉄則になっています。

とは言ってもやはり検索から見つけてくれるユーザーはモチベーションが高い良質な見込み顧客です。Instagramは複数キーワードでの検索も今後実装予定とのことですので、Instagram上での検索結果に優先的に表示していくためにもフォロワー数の獲得は重要といえるでしょう。

ちょうどこの記事を書いている2021年5月現在、Instagramに地図機能がリリースされました。これからも検索周りのアップデートはどんどん入るでしょう。

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4.信頼性のあるリサーチができる

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Instagramのストーリーズではフォロワーと気軽にコミュニケーションができるよう、スタンプの数を充実させています。

上記の赤枠で囲っているところが主にそれで、二択を選んでもらうPOLL、質問の回答を得るQUESTIONS、アンケートなどなどできるQUIZなど、様々なスタンプがありますので、それらを使うことでフォロワーからフィードバックをとても簡単に得ることができます。

前述の通りフォロワーが多ければ多いほど、そのフィードバックの信頼度は増してきますので、コミュニケーションの域を超えて事業の意思決定のための情報となりえます。

数秒で投稿できるストーリーズで、見込み顧客の声を数千〜万件集めることができるInstagramの便利さを感じずにはいられません(フォロワーというターゲットが明確な方に絞って回答を得られるのもいいですよね)。

一方、ワンタップで回答できるハードルの低さや、ここでの回答は顕在化されているニーズでもあるので、どこまでその結果を商品やコンテンツに反映させるかは慎重になったほうがいい点にご注意ください。あくまでもコミュニケーション目的や参考程度にとどめ、重要な意思決定に関しては個別インタビューを行うことをオススメします。

5.UGC(User-generated-content)を発生させやすい

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UGCとはユーザー生成コンテンツ、つまりここでいう口コミ投稿のことですが、フォロワーが多ければ多いほどUGCを発生させやすくなります。主な理由を以下に順番に説明をしていきます。

1.ブランドアカウントの存在を認識されている確率が高いから

ここでいうUGCの定義とは自社の商品を撮影した投稿はもちろん、自社アカウントのタグ付けも含まれ、何らかの形でアカウントの目的達成に繋がるユーザーの投稿をそう呼びます。

自然発生的な自社商品の投稿が最も価値あるものなりますが、そこにアカウントのタグ付けしてもらいメンションしてもらわないと、通知など来ることはないので運用担当者はそれを認識することはできません。たまたまフォローしている方や定期的なハッシュタグによるエゴサーチで見つけるなら別ですが、そうでない限りはタグ付けしてもらわないとリアルタイムにその投稿を確認できません。

せっかくの貴重なUGC投稿です、どのような内容か把握し適切なコメントを行ってリピートに繋げるためにも、アカウント名をメンションしてもらうことが大切です。

そのためにはInstagram上に自社のアカウントが存在しているということを知ってもらわなければいけませんが、そのためにもフォロワーを増やして存在感を出しておくことが大切です。

ハッシュタグがついても通知がきませんが、アカウントのタグ付けは通知が来てすぐに御礼などコメントもできますし、タグからアカウントプロフィールに遷移もできさらなるフォロワー獲得に繋がりますので、アカウントのタグ付けのほうがハッシュタグより価値が高いといえます。

2.UGC投稿はブランドにリポストしてもらえる可能性が高いから

日々Instagramを運用している中での最大の気付きの一つが、Instagramを積極的に投稿しているユーザーは、自分のコンテンツをできるだけ多くの人に見てもらいたい、フォロワーを増やしたいという強いモチベーションを持っているということです。

フォロワーが1万人を超えていればその心理をうまく捉えて、戦略的にUGCを発生させることが可能です。発信を頑張っている多くのInstagramユーザーはフォロワーが少ないアカウントにリポストしてもらうよりも、たくさんの人にリーチがされるアカウントにリポストしてもらいたいと考えています。

人気のブランドであれば、その知名度で十分にUGC発生のインセンティブを働かせることができますが、フォロワー数が多ければ多いほどそれはより強烈になります。それではどのように意図的にUGCを発生させることができるのか?

その方法はずばり、タグ付けをしてくれたらリポストしますよ、と既存顧客、およびフォロワーにプロフィールや投稿キャプション内で伝えるだけです。

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例えばの事例として、JALやANAのInstagramは特定のハッシュタグを付けた投稿をリポストして運用されています。自分の写真がこのようなブランドに紹介されて嬉しくない人はいないでしょう。

実際にUGC投稿をアカウントでリポストをしていくことで、それを見た他のフォロワーは「ブランドに言及すればリポストしてもらえる」というマインドになりUGC発生の動機付けを行うことができます。さらにリポストされたユーザーの多くは「リポストして頂けました!」というシェアをストーリーズで行いますので、そこからの流入も多く見込めるでしょう。

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自身のフォロワーはもちろん、リポストしてくれたファンのフォロワーにもあなたのブランドのUGC生成インセンティブがどんどん広がっていきます。Twitter以上に承認のモチベーションが強いユーザーが集まるInstagramでは再現性を持って緩やかなバズ、つまりUGCの波を作っていくことが可能なのです。

フォロワーとUGCを同時に増加させる施策や、より踏み込んだUGC発生施策もありますので、詳細についてはTwitterでDMして頂けると嬉しいです。


6.上位数%のスーパーファンが誕生する

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継続して有益な情報を発信していくことで、1万人ものフォロワーがいればその中の一定数(3〜5%ほど)はスーパーファンと呼べる熱量高い人々がほとんどのアカウントでも存在します。

個人アカウントでも「この人よくコメントやいいねをくれるな」、という方に見覚えはあるのではないでしょうか?

投稿やストーリーに高頻度でタグ付け、ハッシュタグを付けてくれる方、1週間に一度はブランドの写真や動画を投稿する方、コメントやDMを頻繁にくれる方など、1万フォロワー以上になればそのようなコアファンが一定数付いてきますので、その方々を軸に様々な展開も可能になってきます。

Instagramの機能の中でもライブ配信やストーリーズの質問スタンプなどが、そのようなスーパーファンを増やすのにもっとも適した機能です(最近からはライブ配信にバッジというチップ機能も)。

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多くの企業がマーケティング予算を投下して、顧客のブランドロイヤルティを増やそうと躍起になっていますが、それをもっとも効果的に、かつ無料(人件費除く)で醸成できるのがInstagramなのです。

スーパーファンに向けての先行販売、UGCの依頼、アンケートやインタビュー、副業の依頼、サブスク展開など多くのメリットがあり、ブランドロイヤルティが高い母集団を把握しておくことはこれからの企業ではマスト施策だと考えています。

trevaryでは1,500名もの高いエンゲージメントを持つアンバサダーコミュニティを持っており、そのコミュニティを軸としていきながら、約6万のアプリDLを広告費ゼロで達成することができました。


7.他ブランドとのコラボなど可能性が高まる

フォロワーが増えれば、発信力も比例して高まることになりますので、その影響力を期待して他の企業やブランドからもDMなどで声がかかることが増えます。

SNSにおけるコラボ文化はとても重要で、それぞれのアカウントで紹介しあうことで、新しいファンの獲得に繋がり、ブランドの認知にも繋がります(YouTuberやTikTokerがよく動画でコラボをしているのを見るかと思いますがまさにそのイメージです。)。

あまりにもコンセプトとかけ離れたパートナーであれば無理してコラボする必要はないのですが、もし顧客層が近いところなど親和性がありそうなら積極的にコラボを行うことをオススメしますし、自発的にオファーをしていくのもありでしょう。

自分たちのほうがフォロワー数が多ければ、(Win-Winであるのが前提ですが)先方には断るメリットがあまりないため、コラボもしていきやすいと思います。

例えば弊社の例では有名リゾートホテル、旅館、飲食店さんとコラボを行いいいね!をした方から抽選で○名さまに宿泊費が当たるキャンペーンや”trevaryを見た”でディスカウントになるキャンペーンを過去何度も開催してきました。

これによりフォロワーの方に喜んでもらえエンゲージメントが上がり、かつ施設側でも認知が広がるメリットがあります。もちろん施設側でのInstagramでもシェアしてもらうことで自社のフォロワーも増えるなど、短期的な金銭的報酬よりこのような三方良しの関係性を作ることができるコラボは今後重要な施策になることでしょう。

あくまでも目標は1万フォロワー達成のその先のビジネス成果

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以上、1万フォロワーを達成するべき7つの理由をお伝えしました。万アカ達成で追加される主だった変化としてはスワイプアップのみですが、その他にも多数のメリットがあることがおわかり頂けたでしょうか。

改めてになりますが、1万という数字はあくまでもひとつのマイルストーンであり、その先の売上やコスト削減に繋がるKPIの一つでしかありません。その先にInstagramでどのようなコミュニケーションを行いビジネス成果を出していくかしっかりイメージした上で運用に取り組んでいくことが大切です。

一方、1万フォロワーというのは継続的な発信によって積み上がった信頼が可視化された数字でもありまずは目標にすべき数字といえます。

UGC活用やスーパーファンの巻き込みなど、よりレバレッジを効かせて運用続けていくことで、フォロワーの増加スピードも上がり、7に挙げたようなコラボのきっかけなど、セレンディピティ溢れるビジネスインパクトも創発的に生まれてくることでしょう。

外部URL誘導もできるようにもなり、権威性もでてここからフォロワーの伸びの速度も増えやすくなります。とは言っても1万までははるか遠い...と頭を悩ましている担当者も多いかと思います。

次回の記事では1万フォロワーを最速で達成するための方法についてご紹介していきます。もちろん広告費を使わない方法です。こちらからニュースレターを登録してお楽しみにお待ちください。




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