決済、資産運用、ローン、信用評価など、フィンテックド真ん中を行くアント フィナンシャル
中国に遊びに行ってからというもの、中国のIT事情にハマりまくっています(笑)。
その中でもやっぱりアリペイを運用するアント フィナンシャルは桁違いだな〜と思う点が色々とあるのでご紹介。
世界でもここまで「ザ・フィンテック企業」と呼べる企業はないのではないでしょうか。一時、ゴールドマン・サックスを超える時価総額まで達するところまでいっていたのが、アリババの傘下で設立からまだ14年ほどのアントフィナンシャルです(※今年に入りオフライン決済においてはWeChatPayにおされてしまい、ほぼ独占だったのが今はシェアトップを奪われたようですが…)。
中国では5.2億人以上のアクティブユーザーを有し、世界26カ国で利用が可能なアリペイを筆頭に、様々な金融サービスを手がけています。
実際にアリペイのアプリをインストールすればわかりますが、本当にこのアプリ上であらゆることができるようになっており、中国ではアリペイだけで数ヶ月生活できると言われるほど、日常生活に浸透しているといいます。
このアリペイ上でどんなことができるのか、以下にみていきましょう。どれもアントフィナンシャルの事業のコアとなる要素であり、アリペイアプリを中心として展開されています。
アリペイ(https://www.alipay.com/)
世界有数のモバイルとオンライン決済のプラットフォーム。単なる電子ウォレットから生活必需品へと進化を遂げている。ユーザーは、タクシーやホテル予約、映画チケットの購入、公共料金の支払い、病院の予約、振込みや資産運用商品の購入をアプリから直接行うことが可能
ユエバオ(https://www.antfortune.com/)
預金額にかかわらず、通常より高い利回りを提供するオンライン資産管理サービスです。金融ニュースや株などのマーケット情報、おすすめ銘柄などもここで見れます。なんとユーザー数3.2億人、20兆円もの資産を運用している世界最大のマネーファンドとなります。
マイバンク(https://www.mybank.cn/)
オンラインバンキングとして中小企業向けのローンを提供しています。
ジーマ信用(https://www.xin.xin/#/home)
もはやインフラになりつつあるといえ、まさに評価経済社会を体現するようなサービスと言えるでしょう。
保険
保険会社と協力し、配送における損傷保険や返品時の送料を保証する保険を提供。同時にプラットフォームを介して、自動車保険を含む保険商品も販売。
ANT FINANCIAL CLOUD(https://www.cloud.alipay.com/)
アリババとAntの卓越したテクノロジーに支えられた、金融機関向けのクラウドシステム。
以上、様々なサービスを展開しているアリペイ、ディスカバーと呼ばれる観光情報をゲットできるページも人気とのことで、日本ページは、月間UU100万突破しているそうです。※沖縄でアリペイアプリを起ち上げると位置情報を認識し、自動で以下のようなページが表示されました。
ちなみに世界レベルでみると、2016年は1億2200万人の中国観光客が合計で1100億ドル(約12兆円)を海外で支払っています。
日本での本格展開も発表されていますが、成田国際空港、ドン・キホーテ、ローソンにて大きな成果がでているそうですね。こちらの記事でもご紹介したように、アリペイは使えるようになっているので今度ローソンで決済してみたいと思います(笑)。
アメリカ版食べログのYelpとアリペイは提携したともありますが、これからオフライン決済のデファクトスタンダードになりえる可能性もありえます。その後はアリペイアカウントを軸に上記に述べたような包括的な金融サービスを世界中で展開し始めるでしょう。
フィンテックのド真ん中をいく、アントフィナンシャルの展開に注目です。
僕のVALUはこちら。様々なテクノロジートレンドを発信していきますので、よかったらぜひウォッチリストへの登録をおねがいします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?