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【キャリア相談】権力を握っている人物(46歳・会社員)

東京都にお住いの46歳の男性会社員Iさんから頂いた相談を紹介します。


北区の十条駅近くの居酒屋「神田屋」でキャリア相談を頂戴
インスタ映えを狙ったお店。凍ってくっついた薄切りレモンがタワー状態(笑)


マグロの叩きもタワー状態(笑)。てっぺんの黄色は大根の漬け物です。

外資系の会社でCTO(最高技術責任者)に就いています。当社No.2のCOO(最高執行責任者)はCEOのメッセンジャーで頼りにならない。一方No.3のCFO(最高財務責任者)は権力を握っている人物で、各部門が提案する案件にことごとくいちゃもんを付けてきます。このままで良いのか? どうすべきか?

46歳・会社員Iさん

そこで今回は、Iさんのキャリア相談「権力を握っている人物」を頂戴して、「権力を握っている人物」を「楽しみに変えるチャンス」にしたいと思います。

【私ならこうする】

人間集団は(それが国家であれ、諸団体であれ、会社であれ)権力を握る人がいます。

アメリカの政府系情報機関CIAは他国の動静把握のため、
常に「重要人物の順位付け」を極秘に調査しているのは有名な話です。
調査項目は次の3つと言われています。

人事権を持っているのは誰だ
予算統制権を持っているのは誰だ
重要決定事項に対する拒否権を持っているのは誰だ
 
1人で3つの権力を全て握っている独裁型の場合もありますが、
3つの権力が分散している場合、③を握っている人物が最高権力者であることが分かります。

会社の関所と化したCFO

組織にとって困るのは
「1つの職能の経験しかない狭い視野の人物がたまたま(運よく)上の人に引き上げられてCFOやCHO(最高人事責任者)になり全社の①か②の権限を握ってしまう」ことです。

組織にとって最悪なのは
「その人物が権力や狭い業務知識を振りかざして組織をコントロールしようとする」ことです。
 
ご相談内容から、この会社の案件が起案・承認のルートは、次のようになっていると考えられます。
 
CEO←(チェック機能が働かないCOO)←CFO←(以下CTO、CHO、CMO、CIOは同格)
 
予算統制権を握ったCFOが会社の関所と化した場合、
「CFOに持ち込まれる社内のあらゆる案件が、「目の前のコストと収益に敏感」な彼のふるいにかけられる」という喜劇が起こります。

喜劇が悲劇を生み出す

どんな悲劇が起こるのか?
会社に2つの問題が起こっていると思います。
【組織機能の不全】
会社にとって最重要な情報や課題(「社員のモチベーションや育成戦略」「顧客のニーズ」「次の技術開発やシステム開発」)がタイムリーにCEOまで届かない。
その結果、組織の重要な情報や課題が組織のヒエラルキーに埋没して機能不全となる。
 
【優秀な人材の喪失】
やる気を失ったCTO、CHO、CMO、CIOが退任する。
その連鎖は細部に至り、多くの社員のモチベーションはダウンし、優秀な社員は退社する。

会社のためにCEOに相談する

アナタがやるべきことは、
アナタと同じ立場におかれているCHO、CMO、CIOとベクトル合わせをした上で、
CEOに次の2点を提案することです。
現状と上記の問題点を伝え、
CFOとCHO、CMO、CIOを同格にしてCEOとのパイプを強化すること。

COOの意識改革をCEOの責任において実行すること。
 
大事なことは、
アナタが「会社のため」という強い信念を持ってCEOに向き合うことです。
 
会社の将来にとって、アナタの将来にとって1つのプラスももたらさないのは、
アナタが「自分の保身のため」、現実に目をつむり、だんまりを決め込むことです。
ぜひ輝く未来に目を向けてください。
 
アナタの輝く未来のために!




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