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「書けよ。」

今年最初のタイフーン襲来ということもあり、朝から本屋やら銀行やら食材の買い出しやらしていたら、あっという間の夕方。

まだ今日があと30分ばかり残っているから、短い文章でも書くとする。

十年以上やっているfacebook、最近ではもっぱら仕事関係者からの原稿に関する諸々をメッセンジャーを確認したり、「思い出」と呼ばれる過去投稿をチェックするために一日一回は覗くようにしている。

今日の「思い出」には、数年前の今日も同じような大型の台風が襲来していたことや、現在お世話になっているクライアント主催写真展の感想などが写真と共に綴られていて、あの頃の自分はこんなことを感じたり考えていたのか・・・という、いい振り返りになっている。

そんな「思い出」機能のラストは焼き菓子の美味しいカフェで、当時担当していた署名コラムに関するインタビューをした記録だった。

その時のインタビュイーは大変、印象的な言葉のいくつかを私に言ったのだけど、そのインタビュイーの言わんとすることを要約すると。

「書けよ。」

の一言に尽きるのではないか?と私なりに解釈している。

本当はもっと丁寧に

「あなたは”書く”ことを求められている人だと思う。」

とか

「あなたが”書く”と何かが起こるんです。」

という類のことも言われた記憶があるのだけど。

多分、あまりにも予想外の答えがかえってきたインタビューだったので、私なり驚いて気持ちがいそがしかった事も印象に残っている。

さらに言えばそのインタビュイーの私を見る目が、とても鋭かったことも言われた言葉と同じくらい印象的でもある。

あれから3年ほど経ちそのインタビュイーに会うのは年に数回あるかないか、こちらが先方さんに頼む仕事がある時だけなのだけど。

その人に会うたびに思うのは

『あの時、”書けよ”と言ってくれてありがとう。』

ということ。

当時、”文化的雪かき”とやらにすこし疲れていた私は、とても嬉しかったんだと思う。これから先も用事がある時にしか会わないと思うし、仕事の話以外をすることもないだろう。

あちらはもう忘れているエピソードかも知れないけれど。

私はその挑発的な問い掛けを時々思い出しては、むらっけの多い自分に「書かねばならぬ。」と喝を入れつつ。これからも何かしら、書いていくのだと思う。


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