室生犀星「小景異情 その二」/遥奈

◆時間旅行シリーズ◆
室生犀星さんの「小景異情 その二」を私なりの解釈で音楽と映像にしました。

室生犀星さんは金沢氏に生まれ、すぐに雨宝院というお寺の養子に出されました。それは「妾の子ども」という理由からでした。そのため、陰口を叩かれたりいじめにあう事もあったそうです。
しかし犀星さんには詩や文学がありました。

21歳で上京を果たしますが、貧しい生活から故郷へ戻っては上京するという放浪を繰り返していました。
しかし故郷へ戻っても受け入れてもらえる事はなく、改めて故郷から都会へと向かう時に、この詩は書かれたそうです。

そして、面倒見がよく愛が深い犀星さんには、萩原朔太郎さんをはじめ、北原白秋さん、芥川龍之介さん、その他にも多くの文士の仲間と出逢いました。


「二度と帰るまい」と故郷を離れた時には、人生の向かい風だったのでしょうけれど、心の中にこそ本当のふるさとがある事を信じた犀星さんは、その向かい風を追い風に変える事ができたのだと思います。
悲しみだけでは終わらない、決意の風をこの詩に感じました。

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