見出し画像

「今」読めたことに意味がある/1ヶ月書くチャレンジ Day20

こんにちは。桜小路いをりです。

「1ヶ月書くチャレンジ」20日目、今日のお題は「これまでで1番の後悔」です。

実は、後悔の念に苛まれるほどの経験は、私の短い人生の中ではありません。
もし今後、そういう経験をすることがあれば、過去に囚われすぎず、それも糧にして生きていきたいなと思っています。

強いてひとつ挙げるなら、「読書」には、常に後悔の念が付きまといます。

主な後悔は、
「なんでもっと早く読まなかったんだろう」
です。

特にそれを感じたのは、恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」でした。

その分厚さ、文字の多さ、クラシック音楽をテーマにしている重厚感に圧倒され、ずっと読んでいなかったのですが、映画化決定後に意を決して読みはじめました。

ピアノコンクールの予選から本選までを描いた長編小説なのですが、断言します。
読んで損はありません(!)

初めて読んだ、あの時の衝撃は、忘れられません。
音が迫ってくるような臨場感、ピアノを演奏する人の緊張感、お客さんの胸の高鳴りと興奮までもが手に取るように伝わってきます。

私はピアノを弾いた経験はないのですが、それでも十分に楽しめました。

一度目は文章だけで楽しみ、二度目は出てきた曲をYouTubeで調べながら読む、など何度読んでも感動します。

まだ読んでいない、という方は、ぜひ手にとってみてください。

読みたい本は、後から後から出てきます。

名作は言うまでもなく、少しマイナーな本まで数えると、「この数、死ぬまでに読めるのかな」なんて思うほど。

面白そう、と思って買ったけれど、なかなか読めていない積ん読もあったり。

でも、私は「『今』読みたい本を読むこと」を大切にしています。

やっぱり、自分の直感や、なんだかよく分からないけれど惹かれるという第六感に、ハズレはないと個人的には思います。

読書ライフくらい、「これがいい!」という自分の想いに忠実になっていいのではないでしょうか。

そのせいで他の本を読むのが遅くなって、「もっと早く読んでおけばよかった」なんて後悔しても、それは「でも、結局読めたからいいじゃん」となります。
そして、逆に言えば「『今』読むことに意味があった」とも考えられます。

その時々で、同じ本を読んでも、湧き出てくる感想は大きく変わって。
自分の気持ちにぴしっとハマらないと、どんな名作も心に響きません。

そう思うと、「なんでもっと早く読まなかったんだろう」という後悔も、払拭されるのではないでしょうか。

後悔を後悔のまま残さないことが、実は反省することよりも大切かもしれません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。 私の記事が、皆さんの心にほんのひと欠片でも残っていたら、とても嬉しいです。 皆さんのもとにも、素敵なことがたくさん舞い込んで来ますように。