登場人物の名前は、とことん考える/創作のこと
こんにちは。桜小路いをりです。
今回は、私の創作のお話。
おもに登場人物の名前を決めるときのあれこれについて、書いていきます。
自分にしか分からないこだわりもあるのですが、少しでも共感していただけたり、参考にしていただけたら嬉しいです。
私は、登場人物の名前はかなり練りこむタイプ。
まず最初に、「そのキャラを他のキャラにどのように呼ばせるか」から決めます。
これは、例えば、常に「下の名前+さん付け」で呼ばれる人なのに、下の名前が「さ」で終わってたら呼びにくいから。
キャラクターの性格も、名前を決めていく中で段々と固めていきます。
折り目正しくきっちりしたキャラなら、ちょっと硬い響きの堅い字面にしてみたり。
おおらかで柔らかい人柄なら、画数少なめの漢字をあてたり、平仮名の名前にしたり。
また、(これは場合によっては重視しないこともあるのですが)私は「キラキラネームほど珍しくないけれど、ちょっと個性がきらめくような名前」が好きです。
イメージとしては、街中で誰かがその名前を呼ぶ声が聞こえたとき、思わず「どんな人なんだろう」と探しちゃうような感じ。
1回自分で「〇〇さん」「〇〇くん」「〇〇ちゃん」などと声に出して読んでみると、イメージが掴みやすいです。
毎回気をつけているのは、やはり「読みやすさ」でしょうか。
当て字や、特殊すぎる読み方はできるだけ使わないようにしています。
そして、苗字+下の名前でフルネームが完成したら、ネットの姓名判断にかけます。
そこまでする!? と思われた方、大正解です。私も姓名判断にかけながら毎回、「ここまでする!?」って思っています。
なんで姓名判断をやるかというと、純粋に字面の見え方を確認するためと、キャラクターの解像度をより鮮やかにするためです。
姓名判断の結果を見ることで、思いもよらないアイデアが浮かんだり、「この人にはこんなトラブルを降らせよう」と決めたりします。
ただ、名前を考えていると、時には「もうこれ以上ぴったりの名前ないでしょ!」と思うこともあるので、そのときは姓名判断はやりません。
そういうときは、大体自分の直感が正しいので。
逆に、1ミリも良い名前が浮かばないときは、思い切って固有名詞なしのお話にすることもあります。短編なら可能。中編でも、ぎりぎりいける。長編はちょっと難しい。(練習中です……。)
これまで読んだ本の中で、「この名前好きだな」と思ったのは、『わたしの幸せな結婚』の九堂清霞さん。(あるんです、無性に「この名前が好き!」と思うことが)
冷たい美貌や、潔癖な性格にぴったりなお名前で、しっとりした響きも素敵だなと思っています。
もちろん、ヒロインの斎森美世ちゃんの名前も好きです。
私は本を読むときに、頭の中で自分だけの映画を作るようなイメージで、そのシーンの映像と音声を想像するのですが、そのとき「みよ」という音が柔らかく響くので、すごくぴったり。
(ちなみに、『わたしの幸せな結婚』シリーズは、大好きすぎてファミマでブロマイドまで買ってしまいました。L判を6種類買ったのですが、お気に入りの絵柄だけ2L判も買うか検討中です。)
私はどちらかと言うと和風でレトロな名前や、大和言葉を使った名前が好きなので、それも大きいかもしれません。
ネタ探しのため、本の登場人物はもちろんのこと、有名人のお名前も「この名前好きだな」と思ったら紙に書いてみたりして、こっそり分析しています。(これがまた楽しい)
全然参考にならない気がする創作記事でしたが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
名前は、文章の中でいちばん多く出てくる「ワード」だと思うので、これからもこだわっていきたいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。 私の記事が、皆さんの心にほんのひと欠片でも残っていたら、とても嬉しいです。 皆さんのもとにも、素敵なことがたくさん舞い込んで来ますように。