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昭和の曲が好き。~私の糧になっている曲~

こんにちは。桜小路いをりです。

タイトルを読んで字のごとく、私は昭和の曲が好きです。

私自身は平成生まれなのですが、昭和生まれの両親の影響で、家ではよく山口百恵さんの曲が流れていたり。
母とカラオケに行けば、2人で昭和歌謡ばかり歌うこともあったほどです。

今回は、私の糧になっている昭和の曲をご紹介していきます。

私の創作活動だったり、言葉選び、今の好みの曲にも通じる部分があるのかも、と思っていますので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

山口百恵「プレイバックPart2」

まだ山口百恵さんというお名前すら知らなかった小さい頃から、父が家でよく流していた曲です。

この曲を始めとする百恵さんの曲で、阿木燿子さんの詞がとても好きになりました。

歌詞の生々しいくらいの臨場感、鮮やかさ。そして、宇崎竜童さんの曲が、その独特の艶っぽさをさらに引き立てているな、と感じます。(ちなみに、いちばん衝撃を受けたのは、百恵さんの「絶体絶命」でした。)

「緑の中を走り抜けてく 真紅なポルシェ」という最初のフレーズだけで、なんで緑の青々とした匂いやエンジンの音まで感じるんだろう……と、いつ聴いても惹きこまれます。

中森明菜「北ウイング」

中森明菜さんは好きな曲がたくさんあってすごく迷いますが、中でもお気に入りなのは「北ウイング」です。

飛行機に乗り込んで、窓から景色を眺めて、そして飛行機を降りるまで。その間の緊張感、深みを増していく夜空の色と、胸のうちに溜まっていく少しの不安。
数分の曲の中に、ここまで鮮やかなドラマが閉じ込められるんだ。
そんな驚きと感動を、聴くたびに思い出させてくれます。

私は、明菜さんのオールホワイトの衣装でのパフォーマンスが好きです。帽子に金色の羽根の模様が入っているのが華やかで、素敵だなと思います。

明菜さんの楽曲は他にもたくさんお気に入りがあるので、別に記事を作ってご紹介したいです。

村下孝蔵「初恋」

初恋を歌った名曲は数あれど、私が「『初恋』といえば?」と訊かれたら真っ先にこの曲を挙げます。そのくらい好きです。

「五月雨は緑色」というフレーズを聴いてから、五月雨が降ると、つい雨粒のひとつひとつを見つめてしまいます。
梅雨の時期の雨ほど冷たくない、濡れていこうと言えるくらいの「五月雨」を、「緑色」と表現する感性が、とても素敵だなと思います。

日本語の美しさを再発見させられるような歌詞と、それを繊細に引き立てる曲がとても魅力的です。

ちなみに、「ふりこ細工の心」という言葉から私が真っ先にイメージしたのは、トンボ玉のような硝子が付いた振り子が、穏やかなテンポで揺れている様子でした。

久保田早紀「異邦人」

「昭和歌謡」の特集や特番では必ずと言っていいほど耳にするうえに、今でも色んなアーティストさんがカバーされている「異邦人」。副題は「シルクロードのテーマ」です。

「アンニュイ」という言葉の意味を、初めて自分の中ですとんと消化できたのは、この曲でした。

異国情緒あふれる曲と物憂げな歌詞に、一気にその世界観に惹きこまれたことを今でも覚えています。

「切ない」という言葉とはまた違う、この曲でしか味わえないような「空虚さ」と「喪失感」の色があるな、と思います。

薬師丸ひろ子「探偵物語」

赤川次郎さん原作、薬師丸ひろ子さん主演の映画「探偵物語」の主題歌です。
数年前、二階堂ふみさん主演でドラマ化もされていました。

薬師丸ひろ子さんのどこまでも透明で澄んだ歌声に、繊細な描写の歌詞がぴったりです。ひとつひとつの言葉が、どこか物語の台詞のように聞こえる感じも、とても好き。

薬師丸ひろ子さんが出演されていた「SONGS」で聴けたときは、とても嬉しかったです。なんとなく「Woman~Wの悲劇より~」がいちばん有名なのかな、と思いますが、私はこの曲もとてもお気に入りです。

個人的に、この曲は花曇りの日の海のイメージです。
ゆったりと波が寄せては返す様子まで思い描けるような、鮮やかな臨場感があります。

まとめ

YouTubeに当時のパフォーマンスの映像がアップされていたり、サブスク解禁されていたり、今も褪せることない魅力を持ち続ける昭和歌謡。

私は、昭和の曲を聴くときの、歴史の1ページに直接触れているような感覚がとても好きです。

「今」だからこそ響く曲もたくさんありますので、この記事をきっかけに、より昭和の曲を近いものとして感じていただければ幸いです。

今回お借りした見出し画像は、レトロなピアノの写真です。大切に大切に弾かれてきたことが伝わるような、温かな雰囲気が印象的で選ばせていただきました。深い色合いがとても素敵です。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。 私の記事が、皆さんの心にほんのひと欠片でも残っていたら、とても嬉しいです。 皆さんのもとにも、素敵なことがたくさん舞い込んで来ますように。