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言葉は桜の花びらのように/1ヶ月書くチャレンジ Day 22

こんにちは。桜小路いをりです。

「1ヶ月書くチャレンジ」22日目、今日のお題は「人付き合いで1番大切だと思うこと」です。

私は「言葉」が1番大切だと思っています。

それは、結局、意思疎通をする最大のツールは言葉だからです。

LINEでも、電話でも、おしゃべりでも、使うのは、みんな「言葉」。

私は、相手にLINEを送る時には、必ず文章を2回読み返します。

そして、「これは誤解を招きかねない」という表現は上手く書き換えたり、「ちょっとキツい感じがするかも」という部分には、あえて絵文字を付けたりします。
時には、メッセージの直後にスタンプを送信したりして、柔らかさを出したり。

個人的にちょうどいいと思っている塩梅は、「少し丁寧すぎるかも?」ぐらい。

他人行儀な硬さや、肩が凝りそうな敬語はいらないけれど、「親しき仲にも礼儀あり」を忘れないようにしています。

また、対面で話す時も、やはり「言葉」の選び方には気を遣うことが多いです。

物事が起こった順序。
微妙な感情を表す言葉。
その場にいない第三者への言葉。

自分の気持ちに嘘を吐かず、相手に誤解を与えず、極力柔らかく聞こえるように。
そういう話し方をするには、やはり、語彙を磨くしかないと痛感しています。

個人的に、「あまり得意じゃない」と思うタイプは、なんでもかんでも「ああ、語彙力が……でも、とにかく〇〇なの!」と、感情だけで押しきってくる方です。

もちろん、感情だけを共有したい場合や、他愛もない世間話の時には、それでもいいのですが。
「自分の体験」や「感情の動き」を話している時は、「こっちは焦らないから、ちゃんと話してほしい」と思ってしまいます。

あくまで私の意見としてなのですが、どうやって相手に伝えようかと悩む過程に、その人らしさが表れると思っています。

なので、友人どうしの気楽な会話の中であれば、いっぱい言葉を並べて、話してほしいのにな、と感じてしまうのです。

逆に、短い言葉で、上手く自分のことや事務連絡を話せる方や、物腰の柔らかさと丁寧さ、誠実さが言葉の端々から滲みでる方は、「すごいな」と尊敬します。

みなさんは、大岡信さんの『ことばの力』というエッセイをご存じでしょうか。

教科書にも載るような文章なのですが、そのエッセイは、染色家の方とのやり取りが軸になっています。

要約すると、以下のような内容です。

美しいピンク色の染め物は、実は桜の花びらから取った色ではなく、木の皮から取り出したものだった。
そのピンク色は、幹の、樹液の、樹皮の色でもあり、そのほんの先端が桜の花びらとして現れているにすぎない。
すなわち、言葉の一語一語は花びらであり、それは、一見他の色をしている幹から生まれている。そんな「幹」を「花びら」は背負っている。

「花びら」=「言葉」
「幹」=「言葉を使う人間」
つまり、「言葉は人を映す」

と、私は解釈しています。

この「ことばの力」との出会いが、私が言葉を大切にするきっかけとなりました。
そして、私のペンネームにも入っている桜の花を、より好きになった理由でもあります。

ぜひ一度、読んでみてください。


「言葉」は毎日使うものだからこそ。
そして、自分の内面を表すものだからこそ。
毎日丁寧に磨いて、綺麗で素敵な形に保っておきたいな、と思います。

私の「桜の花びら」が、みなさんの中で、散り際に「何か」を残せていますように。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。 私の記事が、皆さんの心にほんのひと欠片でも残っていたら、とても嬉しいです。 皆さんのもとにも、素敵なことがたくさん舞い込んで来ますように。