YOASOBIからの「祝福」を全ての人に。
こんにちは。桜小路いをりです。
今回は、YOASOBIの「祝福」について、私の思ったことや考えたことなどを書いていきます。
「祝福」は、アニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」のオープニング曲。原作小説は、「水星の魔女」の少し前のお話を描いた大河内一楼さんの『ゆりかごの星』です。
「ガンダム」についてはあまり詳しくないので、歌詞の考察というよりも「祝福」がもつ魅力について書いていけたらと思います。(原作小説のネタバレを少し含みますので、ご注意ください。)
最後までお読みいただけると嬉しいです。
初めて聴いたとき、冗談ではなく、一音目から神曲だと直感しました。
普段「神曲」という言葉はあまり使わないのですが、これはもう、間違いなく「神曲」だと。
そして「共に生きるから」というフレーズで、それが確信に変わりました。
1分半ほどのアニメのオープニングの尺を聴き終えたときの、得も言われぬ満足感。
その後、YOASOBIの結成日に配信リリースされて、フル尺を聴いたときの、熱い感動。
改めて、思ってしまいました。
とんでもないユニットを推してるな、自分。
あえて語彙力をすっ飛ばして書くと、第一印象は「めちゃめちゃカッコいい!」でした。
絶対にライブ映えするし、なんなら仄雲さんがドラムを叩く姿まで浮かびます。(絶対カッコいい)
そして、ikuraさんの歌声が、すごくエネルギッシュになっている気がします。
透明感や伸びやかな印象はそのまま、原作に寄り添った歌い方も変わらず素敵なのですが、もう一段ステップを上がった、「熱っぽさ」というのでしょうか。
夏フェスを経験したikura姐さんはひと味違う……ひとつひとつの歌詞から感じる熱量が、きらめきが、引力が、以前より増している気がします。
また、YOASOBIの曲の中で、こんなに強く、相手(聴き手)を鼓舞する曲、なかったんじゃないかなと思います。
応援ソングといえば、言わずと知れた「群青」だと思いますが、それとはまた違った、熱っぽく鮮烈なエールを感じました。
「祝福」のエールは、原作小説をなぞってご紹介してしまうと、ガンダム・エアリアルからスレッタへのもの。
モビルスーツから、そのパイロットへのものだからこそ、応援の言葉がより近くから発せられるもののように聴こえるのではないでしょうか。
「共に生きるから」って、たぶん、人対人では、なかなか言えない言葉だと思います。
このフレーズが出てきたのは、ガンダムだからこそ、なんじゃないかな。
互いを信頼し合う、絶対的で強い絆で繋がった関係性のもとに描かれたストーリーだからこそ、これだけ熱のこもった言葉が溢れた歌詞なのだと思います。
Ayaseさん、やはり、「小説を読んだら音楽が聴こえてくる」共感覚をお持ちなんじゃないでしょうか……。ぴったりすぎます、毎回。
初めて原作小説『ゆりかごの星』を読んだときの感動が、しっかり蘇ってきて。そして、オープニング曲にぴったりな疾走感と迫力もあって。
喜怒哀楽に寄り添ってくれるような、自分自身の人生を生き抜くこと、今の場所を飛び出して、さらなる高みを目指すこと、全てを肯定してくれる曲だと思います。
「祝福」の歌詞って、実はすごく色んな感情が凝縮されているんです。
憧れ、寂しさ、喜び、憎しみ、怒り、悲しみ、決意、激励、愛情。
そして、その全てを抱えて生きていくことを、新しい世界へ飛び立っていくことを「祝福」する。
(歌詞を打ち込んでいるうちに込み上げてきた……。今、カフェで書いているので堪えます)
この歌詞は、ガンダムと共に生きるスレッタがいる世界にも通じるけれど、何より今この世界を生きる私たちに、とても響くフレーズだと思います。
生きることって、楽しいことばかりじゃなくて。
辛いことや悲しいことのほうが多いこともあって。
でも、どんな人生でも「祝福」に値する。
せめて君が、「その全てを愛せるように」祝福を。
前にも記事にしたのですが、Ayaseさんの歌詞って、原作小説の捉え方って、すごく優しいなと思います。
この「目一杯の祝福を君に」に対応しているであろう原作小説の文章は、この部分です。
ここの部分、本当に色んな意味が詰まっていると思います。激励とか、賛成とか。
しかし、それを「祝福」と表現する。
「君の行く先に、幸せがありますように」と祝い、祈るという言葉に、全てを託す。
「祝福」という言葉には、魔法みたいにふわりと身体を包んで守ってくれるような、温めてくれるような、そんなニュアンスすらあるように感じます。
全ての喜怒哀楽を、過去を、抱きしめて、包んで、背中を押してくれる。
こんなに熱く、優しく、そして力強い応援の言葉が、曲が、あっただろうか。
これからずっと、色んな人の御守りになる曲で居続けるのではないかと思います。
もう一度言わせてください。
とんでもないユニットを推してるな、自分。
新規の方か古参の方とか、もちろん全く関係ないのですが、それでも。
YOASOBIをリアルタイムで応援できていることが、この世界で生き続けていることへの「祝福」なのかもしれない。
そんなふうに感じます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
書いていて、終始、感情が大忙しでした。
でも、私の想いは目一杯ぶつけたつもりです。
私からも言わせてください。
目一杯の「祝福」を皆さんに!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。 私の記事が、皆さんの心にほんのひと欠片でも残っていたら、とても嬉しいです。 皆さんのもとにも、素敵なことがたくさん舞い込んで来ますように。