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桜小路いをりのひとりごと

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私の経験や、日常のちょっとした出来事、考えたこと、ささやかな気づきを書き留めた記事たちです。時に「エッセイ」として、時にただの「ひとりごと」のように、未来の自分へのタイムカプセル…
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#読書

光と影で描くもの~朝井まかてさん『眩』と「吉原格子先之図」~

こんにちは。桜小路いをりです。 私は、絵を見ることがとても好きです。 まだまだ知識は浅いので、これから美術史なども、もっと勉強してみたいなと思っています。 私が美術に興味をもつようになったきっかけ。 それは、この作品でした。 葛飾北斎の娘・葛飾応為の作品である「吉原格子先之図」。 こちらは、版画ではなく肉筆画で、光と陰を使って巧みに吉原の見世先を描いています。西洋画のような陰影を際立たせた表現が、私はとても好きです。 先日、この作品が原宿の太田記念美術館で久しぶりに

【投稿数400記念】 あしあとを振り返って、靴紐を結んで。

こんにちは。桜小路いをりです。 先日の記事で、私のnoteの投稿が400個になりました。 noteを始めた頃はこんなにたくさん書けるなんて思ってもみなくて、あれもそれもこれも全部、私の記事を読んでくださるあなたのお陰です。 本当に、ありがとうございます。 今回の記事は、これまでを振り返りながら、私自身のお気に入りの記事をご紹介します。 ぜひ最後までお付き合いください。 『「靴紐」を結び直せるひと。/SixTONES「ABARERO」と共に。』 こちらの記事、なん

雨の日の読書、現実との境目に。

こんにちは。桜小路いをりです。 私は、雨の日に家で読書をする、ゆったりとした時間が好きです。 小学校低学年のときは、雨の日に図書室に行って絵本を捲る休み時間が、ひそかな楽しみでもありました。 もちろん今も、特に予定のない雨の日は読書にあてることが多いです。 なんで、こんなに「雨の日の読書」に惹かれるのか。 その答えを、少し前、アニメ「クールドジ男子」の台詞の中に見つけました。 (ちなみにこの後、同じ行を繰り返し読んでしまう、という「あるある」なドジが続きます。この落

本屋さんの「手描きポップ」の力に誘われて。

こんにちは。桜小路いをりです。 私は、本屋さんが大好きです。 それは、四方を本に囲まれた幸せ空間だから……というだけでなく、純粋に、本と読者の橋渡しをしてくれる「本屋さん」という場所が、すごく好き。 そういった意味では、ネットの書店やAmazonで「この商品を買った人は、こんな商品も買っています」というおすすめを眺めるのも好きです。 あのシステム、新しい本に出会えるのは嬉しいし楽しいけれど、積ん読が増えるのが少しジレンマだったりします。 私が、本以外で、本屋さんでよく

多趣味な私の「#好きなもの100個」~2023年版~

あけましておめでとうございます。 桜小路いをりです。 noteを始めて2回目のお正月です。 今年も、何卒よろしくお願いします。 新年一発目のnoteは、今年も「#好きなもの100個」です。 今回は、Mayaさんの記事を参考にして、ジャンルごとに分けてみました。去年の記事より読みやすくなったかな、と思います。 Mayaさん、素敵な記事をありがとうございます! それでは、私の「好き!」をいっぱい詰め込んだこの記事、ぜひ最後までお付き合いください。 【音楽関連】1、音楽

私のゆるゆるミステリー小説遍歴。

こんにちは。桜小路いをりです。 今回は、本がなければ生きていけない私の、これまでの「ミステリー小説遍歴」をご紹介していきます。 最後までお付き合いいただけると、とても嬉しいです。 1、東野圭吾作品 私がミステリーに、ひいては読書にハマったきっかけは、東野圭吾さんの小説でした。 いちばん最初に読んだのは、『素敵な日本人 』という短編集。 一編一編に驚きと感動が詰まっていて、珠玉の読書体験をさせてくれた大切な一冊です。 その後、東野圭吾さんにハマり、『放課後』や『プ

「読書好きな人に100の質問」に答えてみた。

こんにちは。桜小路いをりです。 読書についての記事を書こうと、ネットで色々なアイデアを探していたら、「読書好きな人に100の質問」というものを見つけました。 「これは楽しいに決まっている!」と軽い気持ちで始めたら、かなりの大ボリュームです……。 なので、今回の記事は、ひたすら読書について語り倒す記事となっています。 目次から、気になるところだけ読んでいただくのも大歓迎です。 読書が好きな方も、これから読書をしたいという方も、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。 1.

何事も「楽しんで」やりたい/1ヶ月書くチャレンジ Day 23

こんにちは。桜小路いをりです。 「1ヶ月書くチャレンジ」23日目、今日のお題は「勉強や仕事で1番大切だと思うこと」です。 私は、「苦にならないようにすること」だと思います。 これは、楽しめるに越したことはないけれど、楽しめないならせめて、「苦にならないようにする」ということです。 そのためには、たとえばしっかり休むことや、適度にご褒美を設定することが必要だと思っています。 私が「苦にしない」ために気をつけていることをご紹介していきますので、少しでも参考になれば嬉しい

「今」読めたことに意味がある/1ヶ月書くチャレンジ Day20

こんにちは。桜小路いをりです。 「1ヶ月書くチャレンジ」20日目、今日のお題は「これまでで1番の後悔」です。 実は、後悔の念に苛まれるほどの経験は、私の短い人生の中ではありません。 もし今後、そういう経験をすることがあれば、過去に囚われすぎず、それも糧にして生きていきたいなと思っています。 強いてひとつ挙げるなら、「読書」には、常に後悔の念が付きまといます。 主な後悔は、 「なんでもっと早く読まなかったんだろう」 です。 特にそれを感じたのは、恩田陸さんの「蜜蜂と遠