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おすそ分けfes in 東村山

2020年3月下旬、ニュージーランドにいた私たちはロックダウンが開始されたその日にどうにか飛行機に飛び乗り、日本に帰国出来ました。その翌日の便を最後に3カ月間、民間人が利用可能な海外行き飛行機は運航停止となりました。

帰国後、すぐに日本も緊急事態宣言となり、しばらくすると職を失くしてしまった人の話を耳にします。幸い私も夫も仕事には影響がなかったのですが、一人の友人が務めていた店が閉店してしまいました。大変な人たちが多い中、自分たちも何か出来ないものかと無職になってしまった友人や外国人の友人に状況を聞いたりしましたが、援助を必要とする人はいませんでした。

しかしながら、周辺で困っている人がいなくとも微力ではあってもどうにか困っている人を助けたいと思っていた矢先、以前からボランティア活動に力を注いでいた友人が、「おすそわけFes」という、コロナで生活苦になっている人とそれを助けたい人を繋げる場を作ってくれました。


お土産にと買って来たけれど渡せそうもないチョコピントマシュマロ、マヌカハニー、日本のスーパーで購入したパスタソースなどを詰めて早速送りました。

彼は私たちに感謝してくれたけれど、私たちこそ「何か自分たちでもできることないか」と思っていた矢先、そういう場を提供してくれた彼に感謝の気持ちがいっぱいでした。最初は一度で終わると思ったこの企画、しかし他人を思う気持ちが強い彼はそれを月に一度開催にしていたのです。

前回は一回だけと思いこんでいたので、結構な量を送料まで支払って提供したのですがこれで終わりにするのもなんだか違う気がします。だって困っている人は一度の援助だけではなく継続的に必要とする場合もあるからです。それはユニセフなどでも定期的な援助を呼び掛けていることや、学校創立してもその後の援助こそが大事という現実から学んでいました。

だけど同じ量を毎回提供するのもちょっと荷が重たいのも事実。そこで・・・

無理しないことにしました

自分の中でこのくらいなら毎月出しても生活に支障はないという額を決めて、毎月提供することにしたんです。送料も痛い出費ですが彼とは合気道で汗を流す仲間。幸い、すぐに稽古が再開したので会える時に手渡しで行えばモーマンタイ。少額ですのでスーパーなどのセール時を狙って購入します。量は少なくとも彼はいつでも喜んで受け取ってくれます。

夏は麦茶や栄養補助ゼリー飲料、冬はスープ、鏡餅など季節に沿ったものをと考えながら購入するのは楽しい作業。無理して寄付すると「してあげた」と勝手に上目線を生じることもあるかもしませんが、いたくない程度の提供であれば「今回も出来た」という気持ち良さのほうが上回ります。

また続けているとお返しとばかり、たまにおすそ分け商品をくれたりします。それらを他の人にあげると喜んでもらえ、笑顔のルーティンに広がっています。

寄付を始めて1月10か月。1月はカップヌードルを提供しました。

2月はまだ寒いよね、今度は何にしようかな?

レストラン、居酒屋も時間制限なく営業が出来るようになった矢先、オミクロン株が急増し先が見えませんが、こんな時だからこそ出来ること、こんな時でも出来ることに目を向けて日々楽しんでいます。

※おすそ分けfesは月に一度東村山でも開催されていますが、遠方の皆様にも届けられるよう発送も行っています。必要な方はお問合せしてください。またサポーターさんも大募集しています。


無空真実の電子書籍です。よろしくお願いします。

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