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詩の場所

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小山伸二の詩の置き場所です。
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2017年2月の記事一覧

逃げる二月をつかまえて

逃げる二月をつかまえて

雪のかおりがする通りを歩く
いつか泊まった宿坊の夜明けまえ
ひとり湯舟につかった
ぼくたちの芭蕉が恋した出羽三山
見えない南谷を
この町で思い出す二月

逃げる兎のように
飛び跳ねる
菜の花がほら
あんなに咲いている世界で
飛び越えることのできないひと群れの
ニュースが届いている

いくつもの国のひとたちが
おなじ食卓でともに食べ
飲みあかした宴のあと
いくつもの寝息の交響曲
まるで二月のレク

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