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詩の場所

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小山伸二の詩の置き場所です。
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2016年3月の記事一覧

鹿屋

鹿屋

西脇順三郎の詩を読んでいる
休日の午後
ティーンエイジャーのころを過ごした町で
田舎にしてはびっくりするくらい
おしゃれなフレンチレストランで
ひとりのランチ
サーモン、鯛、豚を
チリとフランスのワインで
第三の神話
詩人のことばと料理とが交互に当時する

レストランの窓からは
ぼくか中学生のとき毎朝
自転車をこぎながら通学していたときに
見えたのとそっくりそのままの
高隈山が霞んで見える

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