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詩の場所

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小山伸二の詩の置き場所です。
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2014年8月の記事一覧

八月の器

八月の器 小山伸二

八月の午後
そのひとだけがいない
まだ生きているぼくたちは
お昼をたべる 山の控え室で
七十四の夏が
煙になって高いところで
果てているあいだ

「死んでしまえば白骨になる」
あたりまえなことはつまらない
そんな安吾を教えてくれた
女の子に恋していた夏
そんなことが思い出される
「肉体をバカにしてはいけない」
そんな声も響いてきて
抱きしめることもできなかったくせに

みじか

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