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UNSUNG HEROES-Vol.9_濵田 智香

アンサング・ヒーローズ。名も無きヒーローたち。シャイニングアークスにも、普段スポットライトを浴びることなく選手を陰で支える、縁の下の力持ちとも言えるスタッフがたくさんいます。そんな彼らに、少し陽の当たる場所に出てきてもらうシリーズ企画です。第9回目の登場は、総括の濵田 智香氏。

ラグビーとの関わり始めからチームスタッフになるまで

私自身は、筑紫高校(福岡県立筑紫高等学校。ラグビー名門校として知られる)に入学するまで、ラグビーに全く興味がありませんでした。入学するタイミングで、ラグビーが大好きだった兄から「筑紫に入ったら、絶対ラグビー部のマネージャーせないかんよ!」と諭され、2週間ぐらい毎日筑紫高校ラグビー部のYouTubeを見せられていたらすっかりラグビーに心が動かされ、マネージャーとして入部しました。

高校卒業後の進路を決める際には、成し遂げられなかったラグビー日本一をどうしても獲りたいとの思いで帝京大学に入学し、ラグビー部マネージャーになりました。プロップの平井選手と同期で一つ上の学年には、ロックの金嶺志選手がいました。金選手は、自分が3年生の時に卒業後はシャイニングーアークスへの入部が決まったのですが、その時にリクルーターとして黒木さんと元太さん(黒木直之:現シニア・アドバイザー、佐藤元太:当時リクルーター)が毎日のようにグラウンドに来られていて、「一人の選手に、こんなに一生懸命労力をかけてくださるチームなんだな」という好印象を持っていました。

4年生の時のラグビー部監督との就職面談の時に、社会人になってからもどうしてもラグビーに携わりたい気持ちが変わらなかったので「NTTコムラグビー部のスタッフがしたいです」と伝えました。そして様々な経緯を経て、最終的にNTTコムに入社することができました。約一ヶ月間は、他の新入社員300人と一緒に1からホームページを作ったりシステムをいじってみたりする研修を受けました。研修が終わると、学生時代のラグビー部マネージャーの経験を買われ、ラグビー担当に配属となりました。それから今年で4年目となります。好きなことを仕事にさせていただいていて、毎日楽しくて仕方がないです。

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ラグビー担当としてやってきたこと

まず最初は、サポーターズ倶楽部の運営に携わらせていただきました。あとはファンをどうやって増やしていくかだったり、どうやったら喜んでいただけるかというという施策を企画したり実施したりしていました。当時は、毎日日比谷の本社に出勤していました。クラブハウスに行くことは、ほぼありませんでした。入社前は、選手たちと一緒にグラウンドで汗水流して働く姿を想像していましたので、思い描いていたラグビー担当スタッフの仕事とはギャップがありました。マネージャーでは無く、完全にチーム運営の業務です。

1年目は現場との距離をすごく感じていましたし、チームのために自分は何ができるのか、どうやったらできるのかと、毎日考えていました。でも考えてもわからなくて、モヤモヤしながら葛藤していました。ただその頃から、サポーターズ倶楽部会員の皆さんやイベントにいらしてくださる方々とか社内で応援してくれる皆さんとの交流の機会はたくさんあって、ファンの皆さんとの距離はとても近く感じていました。ファンの皆さんと直接触れ合うことができて、すごく楽しくて元気をもらえました。

大学時代の試合の時は、マネージャーとして受付ブースにいつも立ってファンの皆さんとのやり取りをさせていただいていたのですが、その頃の顔なじみのファンの方で、今はシャイニングアークスの応援に来てくださる方もいらっしゃって、大変ありがたく幸せに思っています。

年を追うごとにやらせていただける仕事の幅がすごく増えていって、広報廻りの仕事であったり、グッズの企画・作成・運営だったり、様々な現場の契約関連もやるようになりました。3年目からは現場廻りの仕事が増えていきました。

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「なんでも屋」の強み

今までは、これっていう一つの担当業務が無かったことがコンプレックスだったのですが、今は考え方が変わってきて、その時その時のチームの困りごとであったり、こうなりたいなってチームの人が何となく思っていることを
解決していくことが、私のミッションなんだと思っています。ですから、今は「なんでも屋」っていう感じです。今の肩書は「総括」になるのですが、一つの業務に特化していないことが、逆に私の一番の強みかなと思っています。

今なにか特定の業務にはこだわってないのですが、1年目からどうしてもやりたいと思っていることは、選手たちみんなが「このチームに入って本当に良かった」と思ってくれるようなチームにすることです。社員選手にしてもプロ選手にしても、このチームに入って良かったと心の底から思ってもらうために、その時自分が何をしていようが関係なく、その時々のベストを尽くしていきたいと思っています。

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みんながもっと「チーム愛」を持てるように

昨年の春まではクラブハウスに来る機会が少なかったので、現場との距離感を感じていて、チームの一員だと言うことをおこがましく感じていました。それまでは、みんなが普段何をしているかとかどういうことに困っているかとか見えづらかったのですが、今はコロナ感染予防対策に十分気を付けながらも頻繁にクラブハウスに来ていますので、選手の日頃の細かい動きまでわかるようになって、すごく良かったです。

イベント関連など自分が直接携われる機会が増えて、選手たちが自分たちで考えた企画を自分たちで実施していく環境を少しずつ作っていけるようになりました。選手たちも一生懸命熱意を持ってやってくれていて、一つ一つの施策に対する思いも熱くなっていると感じています。

みんながもっとチーム愛を持てるようになって、シャイニングアークスの一員であることを誇りに思えるようなチームにしていきたいです。そのために誰よりもチーム愛を持って、熱い情熱を注いで、チームのためになることを何でもやっていきたいと思います。

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「アークスファンで良かったな」と思っていただくために

広報担当としては、ラグビー以外の社会貢献活動などに関しても、もっとファンの人たちに関心を持ってもらえるようにしていきたいです。ただ、ファンを増やそうということが一番に来てしまうと、ちょっと違うかなと思っています。今試合を観てくださっているファンの方々やちょっとラグビーに興味を持っている人たちに対して、お一人おひとりを大切にしていって、その延長線でファンが増えていけばいいなと思っています。ですから、ファンを増やしたいからこうしようと云うことは私の中ではあまり無くて、ファンの方、一人ひとりが「アークスファンで良かったな」と感じていただけることを、小さなことでも大切にやっていきたいと思っています。 

負けてはしまったのですが、今シーズンの最後の試合となったトーナメント2回戦のキヤノン戦の試合後に、「アークスファンで良かった」と一緒に泣いてくださったファンの方がたくさんいらっしゃって、スタッフ冥利に尽きる思いもありました。でも、できればたくさんのファンの方々の喜ぶ笑顔がもっと見たいです。

私自身はいつ会社の人事でラグビー担当を外れることになるのかわからないのですが、このチームが大好きなので、担当できている間に優勝して、みんなの喜ぶ顔が見たいなと心から願っています。

シャイニングアークスの魅力ですか?めちゃくちゃありますよ。ファンの方々と本当に距離が近くて、選手も、試合を観に来てくださるファンの方だけでなくパートナー企業の方々に対しても、純粋に喜んで欲しいからという思いで一生懸命いろんなことをやっています。練習にしても試合にしても、その他のいろんなファンサービスや社会貢献活動にしても、その先のみんなの喜ぶ顔を選手もスタッフも見たくて一生懸命やっているところが、このチームのおっきな魅力だと思います!

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