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パソコンで大量に創り出す「あのデータ」がニッポンを生産性が上がらない仕組みの国にした

●コンピュータがもたらした成長と変革

コンピュータに36年関わってきて思うことがあります。

36年前は紙カードでコマンドをあたえていた時代・・・・
プログラミングは紙に書いて、パンチャーに依頼していたものです。
それでも、コンピュータによって 数字やルーティンワークの処理は異常に速く効率的になりました。
事務処理の価値は圧倒的に下がりました。
ソロバンや仕事の手順を覚えるというスキルの価値は小さくなりました。

実は、、、
パソコンがない時代は大いに加速し 業務にも革命を起こしました。
考える仕事や情報流通や意思決定はものすごい勢いで効率化されていきます。

例えば、、、
POSの進化の真っ只中にいたときは驚きました。
POSはお金の管理であり在庫管理であり 物流の管理であり 顧客管理でした。
コンピュータが「人でなくても出来ること」を実現して「人は情報を使い ・考える」ことに集中しました
その革命が始まった頃はパソコンが主流ではなかったです

●パソコンが ある仕事分野をダメにした

パソコンの普及が悪しき慣習を産みました。
ワードやエクセルで文書を大量に製造して、超大人数での合議制を推進する人たちの登場です。
コンピュータに駆逐されそうになっていた人たちが、コンピュータを用いて、加工も流通もしにくい文書を大量に製造して、デジタルなバインダーに整理することを強要しはじめました。
コンピュータ出現以前の世界に戻したのです。

大量文書、複雑な手続き、大人数での合議、意思決定の公約数化などが恐ろしい勢いで加速していきました。

もし、パソコンの普及が「現場の人から始まった」のであれば、生産性が高まる方向に行ったかもしれません。
現場では効率化が出来る情報しか生み出すことがないからです。

しかし不幸にも、パソコンの普及は「社会基盤や制度を管理する人」たちから始まりました。
ITの普及という名の下に、、、、、
管理のための情報生産には効率化も生産性も関係がないのです。

パソコンにより、加工しづらく、情報共有と情報流通がしずらい文書の大量発行によって、仕事が異常に非効率になってしまったのが日本だと思っています。

●管理する側がデジタルでやるべきこと

今 デジタル庁が動いていますが、管理官庁としてやるべきはデジタル化ではなく、管理しなくてはいけない情報の最小化だと思います。
生み出すのでなく廃棄することです。
それと流通させにくい・加工しにくいフォーマットや、接続しにくいプロトコルの改善ではないのかなと思います。

管理監督を最小限にして、、、
規律を理解して守る人に最大の自由権利を与えること。
規律を理解しない人や守らない人を排除すること。
それが役目だと考えます。

ちなみに、これ、、、、
ホームページの管理体制をつくる場合や
デジタルを活用したPR活動をするための社内体制づくりでも同様です。


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