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海外生活で必要なスキル。「食」

海外で生活してて必要な知識や能力って何でしょうか?
「英語」とか「コミュニケーション能力」とか「人脈・コネ」なんていうよく聞く回答は置いておきましょう。私も少しづつ身についたとはいえ、紹介できるほど立派なものはまだまだです。(´・ω・`)

私が思うのは「食」です。
自分の口に合う味を用意できるかだと思います。

かれこれオーストラリアで半年、南アフリカで1年4カ月と延べ2年近く海外生活してきました。その生活の間は学生であったり、生活費は支給されるもののボランティアという身分で、潤沢な資金というのはありません。

住居も基本的にはルームシェアです。もともと適応能力は高いほうだと思ってますが、異国の地で他国籍の人とずっと一緒にいながらもホームシックになることなく過ごせたのは、心の拠り所として自分の好みの味をいつでも得られたことだと思います。日本にいたころから自炊はしてきたのでそれを生かして、現地の食材を使いつつ生活してきました。

オーストラリアでの生活。

オーストラリアはかなり生活しやすいほうだと思います。
在住日本人や留学生・ワーホリの方も多く、日本食レストランや食材店も多くあります。そこの国民自体、日本に興味を持っていることも大きいと思います。

ルームシェアでしたが、お米が支給されてて、すごくチープながらも炊飯器もありました。調味料も割高ですが購入でき、日本より少し安いお肉をたっぷり使って自炊することができました。
カンガルーのお肉は赤身が多く食べ応えのあるお肉でしたね。野菜や果物も豊富で安いので、果物はおやつ代わりに買うこともありました。

南アフリカでの生活。

うってかわって南アフリカ。いまでは慣れはしましたが少々大変です。

まずお米がインド人が多い影響か長いものしか見当たらず、日本米に近いオーストラリア産のものなどは都市の中華食材店ぐらいでしか見られません。比較写真載せましたが、全然違いますね。これでもMedium Grainで少し短めです。さらに長いLong Grainのがよく見られます。
ちなみに輸入日本米は日本より少し安め、その他は100円台/kgと格安です。

おいしいとまでは言えないお米を避けて、パンやパスタ生活ですと記事のテーマの「好みの食」にありつけずストレスがたまりそう。

さて、皆さんは電気コンロ&鍋でお米を炊いたことはありますか?
最近は日本でも土鍋を使った炊飯も見聞きしますが、毎日されてる方も少ないのでは?

少なくとも私はここに来るまで全くしたことはありません。小学校のときに飯ごう炊飯を一度だけという感じ。

「はじめチョロチョロ中パッパ、赤子泣いてもふた取るな」

なんて言葉がありますが、電気コンロではすぐに温度は変わらない、鍋を下すか、ふた取らないと吹きこぼれます。目を離すとそこに焦げ付いて掃除に心が折れそうです。ずっと付きっきりも大変です。

インターネットで検索もしてみましたが、駐在妻のブログみてもガスやらIHやら…。参考にならず…。少ない情報とトライアンドエラーで今ではようやく思い通りに炊けるようになりました。

1合のお米と250~300mlほどの水をふたをした鍋で加熱。火力全開。
沸騰してきたら吹きこぼれる前にふたをとる。火力そのまま。
水位がお米より下がったあたりでふたをして数分。火力そのまま。
コンロから降ろして10分くらい蒸らす。

これで少し硬めのお米が炊けるようになりました。おかずの完成と共に食べられます。

海外では共通の食の困りごと。

ずばり何が調達できるのか。

2か国の経験と協力隊同士の情報ですが、ずばり顆粒系の調味料は一番調達が難しいと思います。顆粒系というと、主にほんだし・コンソメ・鶏ガラですね。
ほんだしは稀に大きな箱で売られてることもありますが、コンソメや鶏ガラは見たことないです。軽いものですし小分けのモノを持ってくることがおススメ。

カレーやシチューも少々珍しいです。いい機会なので手に入るスパイスを使ってアレンジするのもいいですが、恋しくなるもの。
ルーは保存が効きますし、小分けパックのものがやはり便利ですので持ってくる価値はあります。

パスタは安いのが手に入りますが、ソースはバリエーションが少ないです。
たらことか明太子とか和風ソースはあるといいかも。

書き出すとキリがないので、最後に液体系を。
しょうゆ・みりん・酒・ごま油・めんつゆ・ポン酢などなど。
しょうゆ以外はまず見ません。日本製のしょうゆは値段は3倍ぐらいしますし、中国の安いしょうゆは味が全然違います。
酒は白ワインで何とか代用できてますが、めんつゆやポン酢は持ってくるかブレンドするしかないです。
なので、私はしょうゆ・みりん・ごま油は持参しました。ここでも1Lとか大きいのでなく、500ml程度の小分けで保管してます。開封しなけなければ持つので。あと荷物整理や調整も楽ですよ。

まとめ

協力隊で主にアフリカ諸国に住む隊員は、毎日炭で火を起こす・ニンジンすら手に入らない・鶏は屠殺するとこから…と桁違いに過酷な環境で生活をしています。そんな環境に行く人は稀だと思いますが、アメリカやヨーロッパのような先進国でも今回書いた食の不便には直面すると思います。

少し用意をしておくことで、現地の食材を織り交ぜながら楽しめるはずです。肉や野菜・果物が安い、チーズやオーガニック食品が豊富など発見があるとしめたもの。日本ではなかなか食べる機会のないメニューを贅沢に食べられることも多々あります。ぜひ、参考にしてみてください。

ちなみにアフリカの田舎ではアボカドやマンゴーは季節になると毎日庭に落ちているそうですよ。

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