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旅から始まったミニマリストへの道 — 荷物を減らして見えたシンプルな生活の魅力

私がシンプルな生活に目覚めたのは、  
今から5年前のことでした。  

当時は大学生で、  
ヨーロッパに留学していた時期です。  

1年間の留学生活の中で、  
いくつかの国を旅しました。  

ヨーロッパは移動費が安いのです。  

ヨーロッパ内の移動であれば、  
2〜3000円でギリシャやスペインに行くことができます。  

せっかくの機会なので、  
大学の授業のないタイミングを見計らって、  
いろいろな国に行きました。  

この時によく使ったのが格安航空です。  

非常に安い値段で国と国を飛び回れる代わりに、  
荷物の重量制限がとても厳しいのです。  

7kgを少しでも超えると、  
追加料金が10,000円近くかかってしまいます。  

日本の航空会社は少し緩い部分もありますが、  
海外の格安航空はとても厳しいです。  

そのため、  
7kgを超えないように調整する必要がありました。  

学生だったので、  
ドミトリーという複数人で一部屋に泊まる部屋に泊まったり、  
格安航空を使ったりしてやりくりしていたのです。  

7kg以下に荷物をおさえる。  

それが私のシンプルな生活へのきっかけでした。  

当時はミニマリストという言葉を知らなかったのですが、  
自分なりにたくさん工夫をしました。  

持っていく服は最小限にして、  
毎日手洗いしてみたり。  

すると、綿だと乾きにくいので、  
速乾性の素材にしたりするわけです。  

飛行機に乗る時にカメラを首に下げたり、  
服を2枚重ねたりもしました。  

※格安航空はカバンの重さは測りますが、  
身につけているものは計らないのです。  

昔はこの手法で乗り切っていました。  

旅をする時に荷物を減らす工夫。  

これが私のシンプルな生活の原点となったのかなと思います。  

もちろん、これ以外にもいろんな要素がありましたが、  
やはり旅をする時に安くするために荷物を軽くすること、  
そして少ない荷物で暮らすことに憧れを抱くようになったのです。  

留学を終えて東京に帰ってきてから、  
部屋にある荷物をどんどん減らしていきました。  

旅の身軽さを経験して、  
旅に持っていけないものはそんなに必要ないかも?と思い始めたのです。  

そうやって物を少なくすることに目覚めました。  

当時はミニマリストという言葉もまだ流行っていなかったので、  
ドミニク・ローホーさんの『シンプルに生きる』という本を見つけて購入しました。  

思い返してみれば、  
あの本が初めて自分が手に取ったシンプルな生活の本だったかもしれません。  

もう一つ、自分にとってミニマリストを目指すきっかけとなる出来事がありました。  

それは、ファーストクラスに乗ったことです。  

実はヨーロッパ留学から帰る最終日、  
飛行機が故障して1日帰るのが遅れることになりました。  

その際、なんと余っている席がファーストクラスしかないという理由で、  
ファーストクラスに乗せてもらえたのです。  

本当にラッキーでした。  

当時学生だった私は大喜びで、  
本やパソコン、ノートなどたくさんの荷物をリュックに詰めて飛行機に乗り込みました。  

その時に気がついたことがあるのです。  

それは、ファーストクラスに乗っている人は僕以外全員手ぶらだったということ。  

誰一人カバンを持ち込んでいませんでした。  

スマートフォンとヘッドホンだけ、  
文庫本を1冊だけ。  

みなさん本当に荷物がないのです。  

35リットルのリュックに荷物をいっぱいに詰めてきた自分が恥ずかしくなりました。  

ファーストクラスといえば、僕みたいにラッキーな人以外、  
全員高いお金を払えるくらいリッチで資産のある人たちです。  

そんな人たちがカバンを持たずにファーストクラスに乗っているのなら、  
それなりに理由があるのだと思います。  

この経験から、さらにミニマリスト的な生活への憧れが強まっていったのだと思います。

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