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Youngtree Annual 制作中

 あっという間に12月に入ってしまって今年も終わりに近づこうとしているが、僕自身もあと数ヶ月で51歳を終える。コロナ禍のせいにはしたくないが、50を超えてもあまりこれといって変わり映えしないというか、体の老化の始まりを感じる以外改めて大きな変化を遂げることもまだない。50歳になったからといって急に何かが変わることではないのはこの一年10ヶ月くらいでよくわかったから、やはり自分の意思で少しずつやっていくという、いつものスタイルが確実なのだろう。

 去年出版したYoungtree Diaryを改めて、今年からYoungtree Annual を作ることにした。一年間を通して、仕事で撮影した写真以外のものをまとめたものと言ったらわかりやすいかと思う。随分前から年に一回定期的に写真集らしきものを出して行きたいとは思っていた。10年撮りためて作った一冊の写真集になるものもあるかもしれないが、毎年撮ったものも印刷物の形に残したいという気持ちがある。印刷物になった写真が好きなのは前にも書いたと思う。いい写真があれば何度も出版していいのだ。同じものを何度刷ってもいいし、デザインや組み合わせを新しい形としてだしてもいい。印刷物を展覧会場にする方法は森山大道さんや荒木さんの頃からずっと日本の得意芸なのだ。

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写真家の若木信吾です。 写真に関するあれこれです。写真家たちのインタビューや、ちょっとした技術的なこと、僕の周辺で起こっていること、それら…

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