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「珍しい苗字の方との出会い」が人生の楽しみの一つになっている。

私には人生の楽しみの一つに「珍しい苗字の方との出会い」というのがあります。


この関心は思うに、自分の苗字が「田中」というありふれて至極平凡な苗字であることが影響しているのは間違いないでしょう。


珍しい苗字の方に出会った次の瞬間には、スマホで「苗字検索net」を開いて「その苗字が全国に何人いるのか」を即検索しているような始末。

レアポケモンに突然遭遇したような感覚」になり、苗字の希少性を確かめては、その価値をじっくり味わう、というちょっとばかり変態的な性質をもっています。


今のところ誰かに迷惑をかけるような問題にはなっていないので、これからお会いするかもしれない方はどうか多めに見てやってください。


今まで私がお会いした方で、苗字の希少性順に5位まで並べますと、以下のようになります。


1.銭袋(ぜにぶくろ)・ 瀬瀬(せせ)  およそ30人

2.隅田川(すみだがわ)  およそ40人

3.包行(かねゆき) およそ70人

4.門名(もんな) およそ160人

5.勢(せい)・牧之段(まきのだん)  およそ280人


といった具合で、その苗字を知っているだけではなく「実際にお会いしたことがある」という事実に基づいて更新されていきます。


2020年夏までは、長らく「瀬瀬」(せせ)さんが高御座に座り続けていたのですが、夏の終わりに、「隅田川」(すみだがわ)さんにお会いし、その僅か2ヶ月後に「銭袋」(ぜにぶくろ)さんに出会い、大収穫な年でした。


銭袋さんも隅田川さんもお二人とも飲食関係の仕事をされている方で、銭袋さんは岩手の北三陸で、隅田川さんは東京の立川でお会いしました。


銭袋さんの情報によれば、岩手県には「蛇走」(じゃばしり)さんや「紋座」(もんざ)さんなど、まだまだ珍しい苗字がいるらしく、好奇心がそそられています。


先日、下のような記事を目にしたのですが、タイトルを見た瞬間読まずにはいられませんでした。

完全に「カラーバス効果」出てます。

これによると「鬼滅の刃」に出てくる珍しい苗字は「実在する」ものだそうです。


例えば、風柱の「不死川」(しなずがわ)さんは、全国に約10人ほどいるそうで、ランキングは3位。奈良県と大阪府によくみられる苗字だそう。

そして、主人公の苗字である「竈門」(かまど)さんはなんと「ランキング1位」。


昨年、劇場版「鬼滅の刃」無限列車編が「歴代興行収入1位」になったばかりではありますが、なんと珍しい苗字ランキングでも1位になってしまったようです。

他にも、恋柱の「甘露寺」(かんろじ)さんは6位、蟲柱の継子「栗花落」(つゆり)さんは7位、雷の呼吸の使い手「我妻」(あがつま)さんは20位と、「鬼滅の刃」に登場する名字の多くが上位にランクインしています。


不死川さんに、もし生きている間に出会うことができたとしたら、出会った瞬間に「俺はテメェの頚をォ 捻じ斬る風だァ」などと言われてしまうかもしれませんが、ビビるよりも先に喜ぶ準備は今からもうできています。

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思うに、「名前の覚えやすさ」というのは間違いなく「人生のチャンスの拡張」につながります。

「覚えやすい」ということは「思い出しやすい」ということですから、商品やサービスに置き換えてみてもチャンスの拡張になることは明白でしょう。

だからこそ、珍しい苗字の人に出会うと私はめちゃくちゃ羨ましく思います。


「佐藤」「鈴木」「高橋」「田中」の様な、よくある苗字の場合、

佐藤可士和(本名)」さんみたく「名前」の方にインパクトを持たせる。

ロボットコミュニケーターの「吉藤オリィ」さんのような「あだ名」や「愛称」を創るなどの工夫によって、相手に覚えてもらいやすいようにすることは十分に可能です。

ちなみにかくいう、私は「タナシン」というあだ名で通ることは多いです。


グラフィックデザインの仕事をお願いさせていただく方の中に「衛藤」さんという人がいるのですが、この方はご自身のことを「衛藤」ではなく「ゑ藤」と名乗って活動されています。

きっと「名前の覚えやすさ」が「人生のチャンスの拡張」につながることをよく分かっていらっしゃるのだと思います。


珍しい苗字の方で、人前で自分の苗字を言うのが「恥ずかしい」「嫌だ」という人に会ったことがありますが、

そのような人に私が言いたいのは、その「人生のチャンスの拡張性」にぜひ自信を持ってください、ということです。


もう一度言いますが、

覚えやすい」ということは「思い出しやすい」であって、それは間違いなく「人生のチャンスの拡張」につながります。

ですから、私からするととんでもなく「価値の高いもの」に見えて仕方がありません。


これからの人生も、無理はすることなく「珍しい苗字の方との出会い」を楽しんでいきたいと思っています。


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