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トレンドの戦術を取り入れるより、大事なこと


こんにちは、守屋です。


時代によってどんなジャンルであれ、トレンドと言うのは存在するものです。もちろんサッカー界でも同じようにトレンドがシーズンごとに発生します。


そのトレンドとなる戦術を、戦術分析アナリストなどがいかに素晴らしいものか、理にかなっているかをチェックして評価するのです。


「トータルフットボール」「ゾーンプレス」「ティキタカ」「ゲーゲンプレス」「可変システム」「5レーン理論」「中盤空洞化」「パワーフットボール」「進化型マンツーマン」「4-2-3-1、4-1-2-3、4-1-4-1、3-1-4-2」

定義化することで、広く浸透しますし説明する際に分かりやすくなることは言うまでもありません。


育成年代で、アンダーカテゴリーの代表に招集された選手がトレーニングをする際には、今現在、必要とされるスキルを指導されることだと思います。


それは各都道府県の指導者も同じく、トレセンと呼ばれる場でトップ(JFA)からの伝達を選手に広げ浸透させることが出来るかが重要です。


ですが、トレンドと言うのはその都度変化します。


02年日韓W杯のとき、トルシエ監督はフラットスリーを提言し浸透させました。その時には3-5-2のシステムが日本代表の基盤となりました。


また、オートマティズムを重要視し、ボールの位置や状況に応じて選手が自動的に動けることを理想としていたそうです。

では、そんなフラットスリーは今現在では呼ぶ人もいなければ戦術に取り入れているクラブは、どの程度あるのかという話です。


トレンドというのは、注目されるからこそトレンドであると同時に、次のトレンドがくれば時代遅れと呼ばれてしまうものなのです。


だれしも理想形で言えば、最低限の戦術ルールがあり、各選手がその都度、時間帯に応じて自ら考えて勝利へと導くことです。


ですがそれは資金が豊富にあり、優秀な監督と優秀な選手が揃っているチームに限定されるのです。


日本代表のサッカーを見ていると、長期的なビジョンではなく、その都度優秀だと思われる監督を招聘し、4年間で結果の有無に関わらず交代させてしまうという風に見受けられます。

中長期ビジョンと、理念という軸をもつ重要性


もちろん結果が出なければ辞任に追いやることは仕方ない部分ではありますが、何よりも協会に長期ビジョンが描かれていないように感じます。


優秀な会社であれば、トップが交代してもその会社の理念や経営方針はほとんど変わることはありません。


逆に、その都度トップが交代することでやり方が大きく変わるようでは、スタッフは困惑することは言うまでもないでしょう。


トレンドを追うことよりも、クラブが考え出したビジョンをじっくりと考えて、そこから逆算してどんな戦術が最大限選手の個性を発揮することが出来て、勝利に導くことが出来るかを考えることが大事ではないでしょうか。

大きな変化は、育成年代にまで大きな影響を及ぼす


Jクラブの下部組織で言えば、トップの戦術が変わればユース、ジュニアユース、ジュニア年代も変えていかなければいけません。


それは、トップの戦術に合う選手を作り上げることが育成の仕事となっているからです。


よっぽど結果が出ていないのであれば、大きな方向転換は必要かも知れませんが、そうでないのであれば、少しの修正と、新たな肉付け次第で必ず改善できるものだと思っています。


トレンドを追い求めていけば、その時に効果があったとしても次の時代では通用しなくなってしまいます。


トレンドよりも大事なのは、どんなビジョンを持っているか、サッカーを中心としたクラブにしたいかを軸にして決めることではないでしょうか。


日本のサッカーが「10年前から取り組み続けている〇〇」などと、しっかりと明確なビジョンをもって長期的に舵取りができる組織の仕組みになって欲しいと願います。


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