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読書がもたらしてくれる感動

さて、読書がなぜ人気がないのか、
どうしてスタンダードにならないのかについて、昨日まで書いてきました。

特に読書感想文。

これがやる気を削いでしまう一因となっているのではないかなぁということも考察しました。

アウトプットを前提としたインプットは、
能力を高めるために非常に重要です。

洞察力や観察力、思考する力も高めてくれるでしょう。

でも、そもそも「書を読むこと」を楽しむのであれば、
アウトプットを強要されることは結構きついと思うんですよね。

ここにも毎日のように徒然なるままに書きたいことを書いていますが、
自分で好きにやっているだけ。
これが急に強要されたり、強制されたりすると、
なかなかしんどくなるものです。

好きに書いていいよ、
って言われるのと、「仕事なんだから」って言われてやるのは全く変わってくる。

好きなことを仕事にすると云々・・・
っていうのもここに難しさがありますね。


久しぶりに、読んだ本の話


さて、久しぶりの読んだ本の話。

昨日「線は、僕を描く」を読み終わりました。

「水墨画」と言えば雪舟しか知らない。笑

しかも水墨画なんて、本当にちゃんと見たことはないかもしれません。
そのぐらいの知識である読者に、しっかりと水墨画の瑞々しさ、奥深さを伝えてくれます。

「こんな世界があるんだな」
「まだまだ知らないことだらけだ」

そんな風に
「無知を知らせてくれる」、
ソクラテスとの言葉とされている「無知の知」について思わせてくれる非常にありがたい本でした。

以前「蜜蜂と遠雷」を読んだ時に、
音を文字で表すことについて感動したことを覚えています。

読んでいるだけでまるで、音が聞こえてくる。

旋律が耳に届いてくる。

そんな小説なのでぜひ読んでほしい作品です。


話は戻って、「僕は線を描く」

映画化もされているようですが、
これも「水墨画」という芸術を文字だけで表していくのに、
躍動感、疾走感までが伝わってくる素晴らしい作品でした。

すごい作家さんだな、と思っていたら、
筆者は水墨画家ということで。。

素晴らしい才能ですね。

そして、芸術の世界でありながら、
自分と対話し、思いを言語化し、それを芸術に昇華させているのでしょう。

そうでなければこんなに素晴らしい作品を書けるわけがないと思います。


技術よりも秀でたもの


この作品の中では「技術」と「技術を超えたもの」についての記載がありますが、これはどんな仕事においても同じなんでしょうね。

なぜその仕事をするのか、
なんなら仕事だけではなく、なぜその行為をするのか。

自分でもわからないようなことを、
わかるまで突き詰めて自分と対話する。

突き詰めていくうちに自分でもわからなくなる。
そんな自分を受け入れて、なおその先に向かっていこうとする。

そんな日常の葛藤が、よく描かれています。

こういう本に出会えることが、読書の醍醐味です。

そして、美しい日本語を読んでいくと、
心が表れるような気がします。

またこういう作品に出会えるように、今日も本を読んでいこう。

毎日の中に光が差し込むような作品でした。


ここまで読んでいただいてありがとうございます!

Instagramでは、最近読んだ本の紹介をしています。
興味がある方は是非覗いてみてくださいね↓↓
https://www.instagram.com/enjoy.reading._/


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