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読書と疑似体験

さて、昨日は「蜜蜂と遠雷」について書いていきました。

語彙が多いと書けるものが増える。

その美しい日本語での表現をまざまざと見せつけられた作品でした。


読書が教えてくれるもの


さて、読書はいろんなものを見せてくれます。

そして、考えさせてくれます。

それが本当に楽しい。

読書をすることで、知らないことを知ったり、
わからないことがわかったりすることもあります。

特に世代間の違いについてわかることが多い。

やっぱり高校生の頃に、サラリーマンが主人公の小説を読んでも、
なかなか感情移入できない。

サラリーマンじゃないから。

でも、サラリーマンってそんなことを考えているんだな、って考えることはできる。

サラリーマンになったら、自分もこんな風に考えるのかもしれないな、
なんて。

サラリーマンサラリーマンって連呼して、
サラリーマンの定義をここでは書いてないけれど、
それはもう一般的な「サラリーマン」ということで。笑


銀行員の「常識」


そういう意味ではやっぱり池井戸潤さんの小説は、
知らないことを知らしめてくれました。

銀行の世界。

出世のためには人事が全て。
一度のバツが命取りになること。
出向は片道切符。

なかなか辛辣な、銀行員以外には全く人生の中で知る由もなかったこと。

それを小説に書いてもらったことで知ることができたような気がします。

当然時代の変化と共に実情も変わっているでしょう。

また、エンターテインメント性を高めるために、
やや誇張されていることもあるかもしれない。

それでも、「こういう世界がある」ということを知ることができる、
それが読書の醍醐味なんだろうなと思います。


一度しかない人生だからこそ・・・


自分の人生は、一度きりしかない。

それは、後悔のないように生きろということではあるけれども、
逆を言えば、一回しか体験できないということでもあります。

今回の人生で体験しないと決めたことは、
もう体験することはできないのです。

だからこそ、この人生の中で自分が決めた選択を大切に、
毎日を丁寧に生きていくわけですが、
もしかしたらどうだったんだろうというパラレルワールドについても、
ちょっとだけ想像を膨らませてしまうのが人間というもの。

そういう意味では、
「弁護士ってどうなんだろう」
「医者ってどうなんだろう」
「教師ってどうなんだろう」

そんなことを考えながら疑似体験をさせてくれるのもまた読書であると思います。

次回も「自分が知らなかったこと」を教えてくれる読書の良いところについて書いていきたいと思います。


ここまで読んでいただいてありがとうございます!

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