澤田真吾 (さわだしんご)

聴覚障害者向けの「音が目でわかるプロダクト」開発中.現実科学者/サウンドエンジニア/ア…

澤田真吾 (さわだしんご)

聴覚障害者向けの「音が目でわかるプロダクト」開発中.現実科学者/サウンドエンジニア/アーティスト/事業家:デジタルハリウッド大学院助教,Webアプリ「hitoRec(ヒトレク)」代表.「nooto SOUND DESIGN」代表,メディアアート「Soup of Voice」

最近の記事

みんな違う現実を生きている。相互探求の文化づくりワークショップで、聴覚障害者と暮らす家をつくる。

相互探求の文化づくり先日、「筑波技術大学のみなさん」と 「音が目でわかるプロダクトのチーム」で、 ワークショップを行いました。 相互探求の文化づくりというワークショップです。 大変おもしろいワークショップでした。 本記事で、相互探求の一端を 知っていただけたらと思います。 相互理解はよく聞きますが、 相互探求は聞かないのではないでしょうか? 相互探求は、 一人一人が違う現実、 違う価値観で生きている世界において、 良い社会をつくるために必要な文化です。 筑波技術大学筑

    • 聞こえの困りごとを解決する「音が目でわかるプロダクト」の体験会が良すぎた!!

      2年ほど前から、聴覚障害者向けの「音が目でわかるプロダクト」を開発しています。 開発を始めたのは、僕がちょうど40歳になり、始めての子供が生まれ、コロナウィルスが流行しだしたタイミングでした。 相互探求の文化づくり「音が目でわかるプロダクト」の開発と社会実装をとりくむにあたり、僕がもっとも大切にしていることが "相互探求" です。 この言葉は、PLAYWORKSさんが実施していた視覚・聴覚障害者との共創というオンラインワークショップに参加させていただいた時、リードユー

      • 聴覚障害者の困りごとに取りくんでいるのでメディアアーティストになりました

        ドイツ在住の画家の友達の家に遊びに行った時、こう質問されました。「人が生きるためにアートは必要か?」 その時答えた言葉を、僕は後悔しています。「アートがあったら豊かに生きていけるけど、生きるために必要かと言われれば、必要ではない。」と答えました。 それを聞いた、画家の友達のちょっと残念そうな顔は、今でも目に浮かびます。ちなみに今は、人が生きるためにアートは必要であると確信しています。 音はうるさいかうるさくないか僕は、プロのサウンドデザイナーなのですが、聴覚障害者向けの

        • 身体拡張には誰もが幸せになっていけるヒントがつまっている

          40歳になり大学院に通い始めました。「聴覚障害者でも音が目で分かるプロダクト」を開発し、事業化するためです。 家族に障害者がいるとか、僕自身が障害を持っているということはないのですが、障害を持っている人たちと一緒に幸せになることは、とても大事なことだと考えています。だから僕は、残りの人生でそれを追いかけようと思っています。 もうSFじゃない身体拡張すでにある身体拡張の事例として、重労働をサポートする「パワースーツ」、工事や施工をフォローする「第三の腕」などがあります。

        みんな違う現実を生きている。相互探求の文化づくりワークショップで、聴覚障害者と暮らす家をつくる。

          40歳になったし子供も生まれて忙しすぎるけど大学院に通うことに決めた理由

          いい大人が大学院にかよい始めてもうすぐ4ヶ月がたちます。40歳で大学院って遅いと思いますか? 正直、早いか遅いかは僕にはわかりません。しかもちょうど第一子が生まれたばかりで、子育ても結構大変なときなんです。 でも、ピンときちゃったんですよね。この忙しい時だからこそなんだかいいんじゃないかと。いまは何かを超えていく時だと。僕の中の直感がそう言うんです。 やっと成人式をむかえた気分ここ10年くらい、ずっと障害者のことが気になっていました。自分の家族に障害者がいるとか、自分が

          40歳になったし子供も生まれて忙しすぎるけど大学院に通うことに決めた理由