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お迎えはゆっくり来てほしい。~君はまだパパと呼ばない。31話~

私には子供がいます。
血のつながりの無い子供です。
昨年、父になりました。
本音を言うと20代の頃には考えられませんでした。
血の繋がりの無い子供を持つなんて。

だから、娘が
「お父さんではない。」
と言う気持ちも分からないではない。

しかし、今では大切な私の娘です。
血のつながりは関係ないんだなと思っています。

学校に慣れてきた娘。
仲の良いお友達も出来、学校のことを話してくれます。
そんな中、いつものお迎えの場所に娘が居ません。
しばらく、待つも来ません。

コロナの影響で出来れば、人との距離を取るためにも密集している場所には
校内には入らないようにしています。
仕方なく、玄関まで行くも出てこない。
人も居なくなったので、靴箱を見ると・・・

「靴がない」

えー!!と思い、辺りを見るも人は居ない。
運動場に行くと、お友達と遊んでいる娘を見つける。

ホッとして、声をかけると帰りたくなさそうにくる。
もうちょっと、居たかったなー

「コロナで早く帰らないといけないから我慢ね!」
「わかったぁ~」
「あと、約束の場所にいないと心配するからちゃんといてね」
つまらなそうに聞きながら、返事をする娘。

翌日、迎えに行くと約束の場所に・・・
娘のランドセルのみある。

おい・・・
娘を探す。しばらく歩くと遭遇。
お友達を門まで送りっこしていたと言う。
「ランドセル無くなるとまずいからちゃんと持ってねー」
「わかったー」

翌日、ランドセルは無い。
娘もいない。
しばらく待つも来ない。

靴箱の前にお友達と3人で集まっている。
良く見ると、宿題している・・・
お、怒れない・・・
この日も、帰りたくなさそうに帰る。

そして
「明日から、もうす少しゆっくり来てほしい」
と娘から言われる。

下校時刻は混雑するので、お互いにメリットありと思い
いつもより30分遅く行くことを伝える。
この時、娘はまだ時計を読めないので
時計を針の位置で教える。

そして、翌日約束の時間に迎えに行くと・・・
娘が1人立っている。

車に乗ってきた娘の第一声が
「おそーい!!もう、みんな帰っちゃったよ!!」

キー!!!!!
と思いながらも、昨日話をした内容と時計の見方
約束内容を再確認して家に帰るのでした。

そして、車の中で私は
子供って本当に自由だ!!と日々感じるのでした。

予想外の動きをする、娘に私がメンタルトレーニング
受けているようでした(笑)

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しんごぉ↑↑
沖縄でYouTube、Instagram
ラジオパーソナリティ、アーティスト、
デザイン、イベント関係をしながら活動中。

シングルマザーの妻と結婚し、娘が出来た事をきっかけに
noteを書き始めました。
娘とのこれまでを振り返りながら、家族とは何か?
を考えながら書き綴っております。

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