マガジン

  • 心理学 発達

  • 野球

  • 心理学 記憶

  • 心理学 学習

  • 心理学 研究法

最近の記事

  • 固定された記事

「努力は必ず報われる」という言葉について

本当に素晴らしいニュースが昨日今日と色んなメディアを通して伝えられる。 それは池江璃花子さんの白血病の発症を乗り越え東京オリンピック内定を獲得したことに関してである。(再発する可能性もあるらしく完全復帰とは今回は記述できない) そのレース後のインタビューでこんな言葉を発していた。 「ーー努力は必ず報われるんだなと思いました。」 とても感動するし勇気のもらえる言葉だと思う一方、あまり良く思わない人もいるようで、それは池江選手だから言えること、勝者の言葉だ、などという声も

    • ビネー式知能検査/精神年齢/生活年齢

      ・ビネー式知能検査 ビネーとシモンが開発した個別式知能検査である。開発の目的は、知的障害の有無を判断し、必要に応じて適切な教育を行うためであった。検査では、各年齢に応じた問題によって構成される年齢尺度が用いられている。精神発達の速さには、同年齢の子供にも個人差があり、各年齢において50~70%が解答できれば特定年齢の発達水準に達していると評定し、そこから精神年齢を算出し、生活年齢で除することで知能指数を求めることができる。 (200字) ・精神年齢/生活年齢 ビネー式知

      • アイデンティティ/モラトリアム

        ・アイデンティティ 自我同一性とも呼ばれ、エリクソンの発達段階において青年期の発達課題である。自我同一性とは、斉一性・連続性を持った主観的な自分自身が周りから見られている社会的な自分と一致するという感覚を表す概念である。自分とは何者かということを、社会や重要な他者との関わりを通じて形成されていく。青年期に形成されて確立された後も、成人期を通じて繰り返し問い直され変化するものである。(182字) ・モラトリアム アイデンティティの形成過程において、マーシャは危機と傾倒の2

        • オーバーアチーバー/アンダーアチーバー

          知能と学業成績との間には高い相関があるとされている。しかし、中には知能検査の結果から想定されるよりも高い学力を示す者や、反対に低い学力を示す者がいる。前者をオーバー・アチーバー、後者をアンダー・アチーバーと呼ぶ。これらの現象が起こる背景として、家庭環境や学校環境などの環境要因、動機づけ、原因帰属の仕方などがあるとされている。(163字)

        • 固定された記事

        「努力は必ず報われる」という言葉について

        マガジン

        • 心理学 発達
          6本
        • 野球
          1本
        • 心理学 記憶
          5本
        • 心理学 学習
          9本
        • 心理学 研究法
          13本
        • 心理学 感情/性格
          1本

        記事

          流動性知能/結晶性知能

          知能においてキャッテルが提唱したのが流動性知能と結晶性知能である。 流動性知能とは、文化や教育の影響が少なく、新しい状況に直面した際に臨機応変に対応する知能のことを指す。一般的には、成人初期をピークに下降すると言われている。一方、結晶性知能とは、文化や教育的環境を強く受けて発達し、過去の経験や学習が結晶化した判断力や習慣のことを指す。流動性知能と比較して年齢を重ねて上昇、維持がされやすい。(195字)

          流動性知能/結晶性知能

          バッティングメカニズムブック~理論編~

          ☆指導の際のポイント整理 1、骨盤の回転動作のメカニズム バッティングにおける骨盤の回転動作は、 踏み込み足の股関節を支点とした回転動作である。 後ろの腰を位置を投手方向に向けて、直線的に移動させる=体重移動 つまり、回転の半径を最小にすることで回転動作を速める。 【チェックポイント】 ☆踏み込み足の股関節を引き込む(内旋)できるかな? =バッティングにおける回転の支点を作れているかな? ☆軸足のかかとはつま先よりもホームベース側に回っていないかな? =軸足はその

          バッティングメカニズムブック~理論編~

          チャンキング

          短期記憶の記憶範囲は、一般にマジカルナンバー7±2と言われている。しかし、人間は短期記憶として7個以上の事柄を覚えることができる。これを説明するのが、チャンキングという手法である。人間は、情報の要素をいくつかのまとまりとして高次の単位を構成することができ、これをチャンクと呼ぶ。チャンクを1つの単位として扱うことで、記憶範囲を拡大し、情報処理の効率を高めることができる。(184字)

          チャンキング

          マジカルナンバー7±2

          記憶の二重貯蔵モデルにおける短期記憶の保持容量には限界があり、それを記憶範囲という。短期記憶における記憶範囲を確かめるため、ランダムな数字を何桁まで正確に記憶できるか実験を行った結果、健常な成人において7ケタ±2個であった。これが短期記憶内で一度に処理できる最大の情報量であると考え、ミラーはこれをマジカルナンバー7±2と呼んだ。(165字)

          マジカルナンバー7±2

          ワーキングメモリ

          二重貯蔵モデルにおける短期記憶が情報の保持機能だけを仮定した概念であるのに対し、ワーキングメモリーは、情報の保持と処理機能の両方の機能を仮定した概念である。バドリーは中央実行系と、下位のシステムとして、エピソードバッファ、視空間スケッチパット、音韻ループの3つの要素から成ると考えた。それぞれ、長期記憶から引き出した情報、形や位置関係を等の視空間的情報、言語的情報を保持する役割がある。(193字)

          ワーキングメモリ

          行動主義/S-R理論

          従来までのヴント流の内観法は外部から観察することのできない主観的な現象である。しかし、客観的かつ実験的な自然科学の一部として心理学を捉え、誰もが観察できる行動を研究対象とすべきであるとワトソンが主張したものが行動主義である。心理学の研究目標は、刺激から生体の反応を予測・制御する行動の法則を明らかにすることであるとされ、またそれをS-R理論とも呼ぶ。この考えはパブロフらの条件づけの研究の影響を受けている。(203字)

          行動主義/S-R理論

          脱感作法

          行動療法において、古典的条件づけを基にした不安や恐怖を段階的に消去していく手法を系統的脱感作法という。まず、恐怖反応を引き起こす刺激を高度から軽度のものまで、順に並べた不安階層表を作成する。その後漸次的筋弛緩訓練を行い、その状態で恐怖反応が最も弱いものから順に恐怖刺激のイメージを思い浮かべさせるリラックス訓練を行う。恐怖を感じなくなれば、次の刺激に移りそれを最終段階まで繰り返していく。(195字)

          脱感作法

          シェイピング

          オペラント条件づけにおいて、形成したい行動のオペラント水準が0の時は、初めから反応を強化できないので、強化と消去を組み合わせた予備的な手続きを行い、段階的に標的行動を形成していく。この手法をシェイピングという。まず、標的行動に近い行動を選び、強化によって反応率を高めてから一度消去すると行動のばらつきが大きくなる。その中から、さらに標的行動に近い反応を選んで強化する手続きを繰り返し、最終的に標的行動を形成する。(206字)

          シェイピング

          行動療法

          行動療法とは、治療の焦点を患者の不適応行動に当て、学習理論に基づいて不適切な行動を変容または除去し、適応行動を形成する療法である。不適応行動の背景にある無意識的欲求や抑圧された感情の存在をかていすることはしない。技法として、系統的脱感作法、オペラント学習法、バイオフィードバック法など多くの種類がある。(151字)

          行動療法

          スキーマ/同化と調節

          ・スキーマ 外界を認識する際、認知のしかた、操作の枠組みとなるものをスキーマと呼ぶ。このスキーマは経験・環境を意味づける表象の基にある枠組みであり、発達に応じて変化するとされている。スキーマに同化させる、またはスキーマを調節することで外界を理解し、適応すると考え、具体的に発達の流れに沿い、段階としたのがピアジェである。(154字) ・同化と調節 外界を認識する際、認知のしかた、操作の枠組みとなるものをスキーマと呼ぶ。同化と調整とは、この自分のスキーマと外界との関係おいて

          スキーマ/同化と調節

          内容的妥当性

          ・内容的妥当性 妥当性とは、その測定において得られるデータが、その研究において求めるべきものとして、どの程度ふさわしいかという基準のことである。その中で、内容的妥当性とは、検査における問題や質問などの内容が、測定したい領域を反映しているかということを示すものである。(125字)

          内容的妥当性

          再テスト法(再検査法)/折半法

          ・再テスト法 研究の測定において一貫して安定したデータを得られる信頼性の高い測定が重要となる。その信頼性を高める上で、まず信頼性係数を算出することが求められるがそのうちの1つが再テスト法である。同一被験者において、ある検査を行った後、一定期間をおいて同じ検査を行い、得られたデータ間に高い一致が見られるかを相関係数を用いて調べる方法である。(163字) ・折半法 研究の測定において一貫して安定したデータを得られる信頼性の高い測定が重要となる。その信頼性を高める上で、まず信

          再テスト法(再検査法)/折半法