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今こそ知っておきたい”データ”について

はじめに

皆さんこんにちは。2023年もよろしくお願いします。
突然ですが、筆者は都内でデータマネジメントに関するコンサルティングを行っています。データマネジメントとは、文字通り”データ”を”管理(マネジメント)”するための知識や技術のことを指します。
筆者の業務経験を通して、データマネジメントの必要性や重要性についてまだまだ認識が広まっていないことを強く感じています。
そこで、今回は”データマネジメント”そのものを解説するのではなく、そのマネジメント対象である”データ”について以下のような内容をゆるゆるとご紹介したいと思います。

  • なぜデータは重要なのか?

  • なぜ多くの人がそれを学ぶ必要があるのか?

なぜデータは重要なのか?

データは昨今、石油やお金のような新たな資産として注目されています。
例えば、Amazonではある商品を購入した際、その商品を購入した他のユーザが購入したものも合わせてレコメンドしてくれます。
これは、ユーザの購買”データ”を集め分析することで、ユーザ自身も気づいていない潜在的な購買ニーズを掘り起こしていると考えることができます。
つまりデータを利用することで大きな価値を生み出すことができるようになるのです。
他にもデータの活用例はありますが、上記のような理由からデータは新たな資産として注目されるようになっているのです。

なぜ”データ”について知る必要があるのか?

先程データはビジネスに新たな価値を持たせるため非常に重要だと述べましたが、データというものはITテクノロジーと深く結びついている部分があるためIT関係の人だけが知っておくべきものと考えられがちです。
しかし、実際にはそうではありません。IT業界とはあまり関わりが無い方(知識労働者だけでなく、スマートフォンを持つ学生等も含みます)もデータについての知識を持っておく必要があります。
多くの方がデータを知っておくべきなのは以下2つの理由によるものです。

  1. ”データ”を非自発的に提供することを避けるため

  2. ”データ”によりビジネスを向上させるため

1.”データ”を非自発的に提供することを避けるため

これは社会人だけでなく、スマートフォン等インターネットを利用することができる方も対象となります。
具体的にこの段落は何を指しているのでしょうか?ここで、ブログの冒頭「なぜデータが重要なのか?」で述べたような内容を思い出してください。
冒頭ではAmazonを引き合いに出し、データを用いてビジネスに価値を与えるといった趣旨の話をしました。この話を裏返すと、ユーザ側のデータは本意・不本意に関わらずビジネスのために利用されているということになります。だからこそ、できるだけ不本意にデータを利用されないため自分自身の情報を守ることが必要です。例えば、現在アプリを利用すると位置情報を取得して良いかの確認をされることがあります。それを何でもかんでも許してしまうと自分自身の行動パターンを望まぬ形で利用されてしまうかもしれません。
このような知識は社会人だけでなく、インターネットを利用する未成年等も学ぶ必要があります。

2.”データ”によりビジネスを向上させるため

これは以下2つのような内容を指しています。
①”データ”をもとにビジネスの価値を生み出す
②”データ”をきちんと整備することで業務の負荷を軽減する
前者は前述のAmazonの例でご説明したとおりです。
後者は、極端な例でいうと売上金額を営業員が記載する際、Aさんは1円単位で記載し、Bさんは千円単位で記載しており、経理の人が都度目で点検する必要があるといった場合です。このような場合データの記載ルールを徹底することで業務負荷を軽減することができます。
これらはIT業界とは関係なくとも、知識労働者として働く人であれば関わりがある内容です。つまりこのような方もデータについて知っておくべきです。
※さらに上記のような内容は”データマネジメント”とも深く結びつく内容であるため、”データ”だけでなく”データマネジメント”も理解しておくと良いでしょう。「”データ”によりビジネスを向上させること」と「”データマネジメント”」の関係性は次回以降のブログでご紹介します。

最後に

ここまで”データ”の重要性となぜ知る必要があるのかについてご説明しました。これらの内容についてDAMA-I(データマネジメント協会インターナショナル)の会長でデータマネジメントの権威Peter Aiken氏は”データリテラシー”と総称しています。詳しく知りたい方はPeter Aiken氏・Todd Harbour氏共著の”Data Literacy”という本をぜひご一読ください。
とはいえ今回のブログでは、”データ”によりビジネスを向上させることと”データマネジメント”の関係性や、そもそも”データ”の定義とは?等説明しきれていない部分はまだまだあるので次回以降説明できればと思います。
このブログで少しでも多くの方に”データ”について興味を持っていただければ幸いです。
それでは!


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