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ブックレビュー「MIT 音楽の授業 〜世界最高峰の創造する力の伸ばし方〜」
僕は専門学校などで音楽(ドラム)の授業をしています。
授業や音楽技術の習得もそうですが、もっといい良い方法はないか?とずっと試行錯誤しています。
そんな中、目に止まり気になったのが、
「MIT 音楽の授業 〜世界最高峰の創造する力の伸ばし方〜」
※MIT:マサチューセッツ工科大学
音楽と関係のない、一流の科学技術者やエンジニアを生んでいる学校が、なぜ音楽の授業を取りいれているのか?
その授業はどんなものなのか??
と興味が湧いたので手に取りました!
概要
この本をざっくりまとめると、
・MITが音楽科目を取り入れている理由
・授業の内容
・MITの授業からみる著者の考察
といった感じです。
内容的に主に教員や講師といった教育者側の人が参考になる内容かと思います。
そうでなくても、MITに興味を持っている人にはMITの特徴の一面が知れて参考になるかもしれないですね。
著者について
著者の菅野恵理子さんは音楽ジャーナリストとして、音楽で人を育て社会と繋げることをテーマに、研究・執筆・講演などの活動をされているようです。
他著書には「ハーバード大学は音楽で人を育てる」や「未来の人材は音楽で育てる」があり、今回の著書も同様に相当音楽教育に力を入れているのが伺える。
↓菅野恵理子ホームページ
MITが音楽などの科目を取り入れている理由
序盤の内容は、MITの歴史や理念、芸術や人文学を必修科目として取り入れている背景などが紹介されています。
科学や工学は一見、芸術や人文学とは繋がりがなさそうだけど、科学や工学を扱うのは人であり、自分や他者という人の理解などの人間力が大切であり必要とのいうのが根底にあるようです。
現在ある問題や未来を見据えた問題意識、問いを立てるのに必要な思考法や哲学、発明や創造を育む想像力や創造力の必要性、そしてそれらを育むのに芸術や人文学が必要というのがあると。
授業の内容
本のメインで7割くらいを占めているのが授業の内容。
菅原さん自身が実際に授業を受け、授業を受け持つ先生に直接話を聞き、以下の内容が書かれています。
・授業の学びの目的や狙い
・具体的な授業内容
・授業スケジュールと課題内容
・成績評価の仕方
授業の受けて側の学生にもインタビューをしていて、教員側・学生側・第三者目線(菅野さん)と色んな角度から授業について知ることができます。
具体的で詳細な内容
カリキュラムやその意図、課題内容、授業内でのやり取りや学生の反応、使われている曲など、かなりかなり詳細で具体的な内容が書かれています!!
付録にQRコードがあってそれを読み取ると、授業で使われている曲も聴きるから驚き!
↓本書の特設noteもあったりします。
MITの授業からみる著者の考察
最後は、MITの授業を踏まえ、菅原さんの様々な考察、未来に必要なことや未来への提言などが書かれています。
中でも創造力や創造性についてアツく語られていて、菅原さんの音楽教育や音楽への情熱や愛が伺えます!
おわり
読んだ感想としては、感嘆の内容でした!
授業の内容は濃いしハードだしスケールもすごい!!
またその内容が副専攻なわけで、メインの専攻があった上でというんだから驚愕、、、
一流大学と言われる所以を感じたし、MITに入るような学生の凄さも感じましたね〜
興味深い内容だし参考にはなったけど、自分の現実との落差がスゴくて落胆の方が大きかった感があるw
このブログがお役に立てたなら幸いです。
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