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『営業マンと数字』

編集部あてに届いた嘆きの声を読んでいただきたい。

 最近の営業マンの数字に対する執着心の希薄さは一体なんなんでしょうか。私が営業畑にいた頃は、締め切り前にノルマを達成できていなかったら、例え、締め切りまで残り2日だったとしても、何がなんでも帳尻を合わせたものです。不達成だった場合の上司からの怒られ方も怒鳴られるわ、延々嫌みを言われ続けるわで、本当にただでは済みませんでした。当然、自然と『ノルマは絶対に達成するもの』という哲学が身に付いていました。ノルマ不達成に終わった締め切り日には、達成のために銀行強盗しようかと真剣に悩んだくらいです。ところが、最近の営業マンときたら、まるで「できなかったものはしょうがない」といった風情で、「来月は必ずやります」の一言で終わり。こちらが厳しく追及するとグダグタと言い訳ばかりして、具体的なことは一言も言わない。まるでその場さえ乗り切れたらいいという感じにしか映らない。でも、最終的にはこちらが根負けしてしまい、「来月はやってくれるだろう」ということで終える。
 しかし、今月できなかったことが来月できるわけじゃないですか。案の定、次月もノルマ達成ならず、先月と全く同じセリフ、「来月は必ずやります」。毎月毎月こんなことの繰り返し。
 自分が営業していた頃を思い出しては、こんなだから日本の経済はダメになったのかなって思う今日この頃です。(銀行・48歳)

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