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心理学シリーズ(2):結婚生活とコミュニケーションと帰属理論

おはようございます!
今週は平日が3日しかないので、本日は多忙になりそうなシナサックです。

本日のトピック

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前回の記事ではジョン・ゴットマン博士の著書を取り上げ、さらには致命的なコミュニケーションの4つの特徴を紹介しました。

ただ本の紹介にとどめるのは...と少し思ってたので、今回はcriticism(批判)をせずにcomplaint(不平)でとどめるための具体的な「思考方法」を心理学の観点から書きますね。

まずは復習!

 criticism(批判):相手方の人格や性格に対してなされるもの
 complain(不平):相手方の特定の行為に対してなされるもの

帰属理論

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何それ?って思われる方も多いですよね。日本語が硬い...

英語ではattribution theoryと言われ、簡単に言えば「ある事象(行動など)の結果の原因をどこに人は求めるのか、そして、その求めた結果としてどのような感情がもたらされるのか。」ということを理論化したものです。

分かりやすく帰属「先」を整理した心理学者の一人が、アメリカの心理学者であるバーナード (またはベルナルド)ワイナー(Bernard Weiner)博士です。彼は下記のように帰属先を示しました。

 ・Locus: internal/external
 ・Stability: stable/unstable
 ・Controllability: controllable/uncontrollable

 日本語訳だと下記となります。

 ・統制:内的/外的
 ・安定性:安定/不安定
 ・制御可能:可能/不可能

「統制」+「制御可能性」や「統制」+「安定性」といった組み合わせで、必ずしも3要素がすべて使われるわけではないようですが、今回は3つを使って説明します。

まず、例を一つ挙げます!

離婚した時

後悔
「あの時、もう少し私が努力しておけば今頃は離婚なんかになってなかった....」(ネガティブな結果)
 ・統制:内的(離婚の原因を自己の内的要因に帰属)
 ・安定性:不安定(要因としては(内的で)変わりやすいもの=努力)
 ・制御可能:可能(努力はやろうと思えばできた)

<安定性>は、その原因をもたらした「変わる要因」(stable)か「変わらない要因」(unstable)か、です。分かりやすく説明すると下記となります。

 ・内的+安定 = 先天的能力・才能・人格・性格
 ・内的+不安定 = 努力

上記は一例ですが、<統制><安定性><制御可能性>の要素で、怒り・感謝・共感などの他の感情についても説明できるそうです。

シンプルで分かりやすい理論ですよね。Simple Is Best!です。

criticism(批判)とcomplain(不平)に適用してみる

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では、criticismとcomplainに上記理論を適用してみましょう!

 criticism(批判):相手方の人格や性格に対してなされるもの
    ・統制:内的(原因は相手側の内的要因)
 ・安定性:安定(変えることができない=性格・人格)
 ・制御可能:不可能(性格・人格だから変えようがない)

 complain(不平):相手方の特定の行為に対してなされるもの
 ・統制:外的(原因は相手側の内的要因ではない(外的))
 ・安定性:不安定(たまたま)
 ・制御可能:不可能(運が悪かった)

けんかになった時とかイラッとしたときに、深呼吸をしてまずは上記を考えてください。というか、上記思考よりこの深呼吸が一番大切かもです...^^;

個人的な経験ですが、上記3つの要素に分解して考える有用な理由は、いわゆるメタ認知(自分の感情や思考を客観的に観察すること)を働かして、怒りなどのネガティブな感情を消すことにあります。考えること自体が、アンガーマネジメントなんかに役立ちます。

最後に補足しておくと、3つの要因の組み合わせは、正直....色々あります。「内的」「不安定」「制御不可能」であれば、パートナーの気分となったりです。ここで怒りが生じるかどうかも人次第ですよね。

こういう組み合わせとか考え方もできる!という方はコメント欄にお願いします!

少しでいいので実践してみてください。
イラッとしたら、「このイラッとした感情はなぜ生じたのか、パートナーのおろかな行動をいつも内的要因のせいにしてないか、たまたまだったんじゃ無いか、運が悪かっただけかもしれない、いや、気分だからしょうが無いのかな、etc」

まとめ

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パートナーのダメダメな行為は....もちろん限度があるので、いつも続いているとか、浮気とか暴力とか私には正直...無理ですが...

上記の帰属理論も意識しながら色々な本を読んでください。著者の言っていることがさらに頭にスッと入ってくると思います。そして、メタ認知に役立ちます!

以上です!

自分が学んだことを応用しながら書くって難しいですね...今回の記事で何か気付きがあって、「すき」を押してもらえたらモチベーションあがります(←帰属理論(≧▽≦))。

読んでいただいて、ありがとうございました!

#心理学 #人間関係 #夫婦 #コミュニケーション #英語 #婚活 #帰属理論




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