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「wave」short story

泣きたい君と 笑えない僕
2人の間に生まれしものは絆? それとも?

「まだまだ知らない景色を見つけに行くために
立ち止まってる暇はないさ」

「過去の傷なんて きっと誰にでもあるさ
全ての人間は自分じゃないんだ」

「親も友達も周りの人も 自分じゃない」

「だから欲しい言葉を求めない方が楽だよ」

「教科書にさ、人と人が分かり合えるなんて書いてるから

期待しちゃって傷ついちゃうんだよ 勝手にね」

「分かり合えるかも?にしといて欲しいね」

「でもさ、だから気持ちが通じた時って凄い嬉しいよね」

「これだけは本当さ」

「僕は君の味方さ、泣き虫の君のね」

「僕も色々あってあまり笑うのが得意じゃないんだ」

「たまには、僕だって笑うこともあるけどね」

「君は泣き虫だけど、凄い泣き虫だけど、それだけ繊細でピュアなのさ」

「今も泣いてるけど、そろそろ泣き止んでくれないかい?」

「僕、人間の君より遥かに背が低いんだから、羽根まで濡れると飛べなくなるんだ」


「すでに君の涙で僕のお気に入りの腹巻きが台無しさ」

「水位がもう僕のおへそまできてるんだ」


「あと泣きすぎて自分の顔が凄いことになっているよ。普段笑わない僕でも、もう我慢の限界かもしれない。
凄い顔だから。いや、鏡はあえて見ないことをオススメする」


「さあさあ、泣き止んでおくれ。人生は山あり谷ありだ」

「僕という可愛い妖精を呼んだのは、きっと君さ」

「僕は前に一度、登場したことがあるんだよ」

「今は僕は珍しく満面の笑顔さ、また登場出来るといいな。」

「さあ、また2人でまだ見たことない景色を見つけにいくよ」

「長い長い旅路になりそうだ」

「でも君となら悪くないね」

泣き虫な君と 笑うことが苦手な僕
2人の間に生まれしものは友情? それとも?



最後まで読んでいただきありがとうございました😊
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