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台風シーズン本番! メンタルケアを大切に

台風が近づくと、頭痛や関節痛に悩まされるというのは聞いたことがあるでしょうか。
これは「気象病」と呼ばれる症状で、気圧が低下することで自律神経が乱れ、体調に変化が感じられます。
「うつ病」をはじめとした精神疾患もまた、自律神経が乱れると大きな影響を受けます。

また、最近では線状降水帯の発生により、大雨特別警報などが発令され、自然の猛威に脅威を感じる場面も多く見られます。
身の安全の確保はもちろん、台風シーズンはメンタルケアを心がけることで、より心身ともに健康な毎日を過ごせるでしょう。


■台風とうつ病の関係

自律神経とは、自分の意思に関係なく消化や血流などの機能を働かせ、生命を維持してくれる神経です。自律神経には交感神経と副交感神経があり、それぞれを切り替えながら生命活動を支えています。

台風が発生すると気圧が急激に下がり、その急気な環境の変化が体に大きなストレスをかけます。ストレスは自律神経のバランスを乱す大きな原因の一つで、バランスが悪い状態が続くとうつ病が悪化しやすくなってしまうのです。

・交感神経
体が活発なときに働きます。仕事や勉強をしているとき、緊張状態や危険から身を守るときなど主に「日中」のパフォーマンスを司る神経です。

・副交感神経
体がリラックスモードにあるときに働きます。ゆるやかな気持ちになる、眠くなるなど、主に「夜間」に心身を休ませるときに働く神経です。

人間はみな、この2つの神経を切り替えながら、仕事の成果を上げ、ストレスを溜め込まない生活を実現させています。
しかし、台風によって体に負荷がかかりつづけると、神経はつねに緊張状態に。副交感神経に切り替わることができず、慢性的な疲れやイライラ、不安感、不眠、集中力の低下などが見られるようになってくるでしょう。

うつ病はこうした症状が続き、大きなストレスが発散されずに溜め込まれていくときに発症しやすくなります。
台風が近づくと、治療中だったうつ病が悪化するなどのケースもあります。

■自律神経の乱れを防ぐ方法

台風が接近する季節は、気圧の変化に備えていつも以上に「健康的な生活」を習慣にしていきましょう

【自律神経を整える生活習慣】
・お風呂はゆっくり湯船につかる
・栄養バランスのいい食事を心がける
・ストレッチやウォーキングなど適度な運動をする
・入眠や睡眠の質の向上をはかるため、寝る前の2時間はスマホやPC、テレビを見ない
・たばこやお酒の飲み過ぎに注意する

自律神経を整えていけば、たとえ不調が感じられても最小限の症状に抑えていけます。また、すでに症状を感じていても悪化させることなく、改善へと向かっていけます。

ただし、体調に変化を感じたら過信は禁物。
体や精神の不調は、できるだけ早い段階での治療が回復の鍵となります。
気のせいだと思ったり、我慢したりせず、症状に合わせて内科や心療内科、精神科などで医師に相談しましょう。

■うつ病治療には、薬に頼らない治療法もあります

うつ病をはじめとした精神疾患の治療法といえば、薬による治療というイメージが強いかもしれません。
しかし、「薬は副作用があり、あまり飲みたくない。だから治療にも行きたくない」という感情に陥りやすい方もいらっしゃると思います。

そこでおすすめしたいのが、うつ病の新しい治療として注目されている「TMS治療(磁気刺激治療)」です。副作用が少なく、高い治療効果が期待されています。
うつ病で活動が低下した脳の機能を回復させる治療であり、治療を重ねていくと眠りを誘うほどリラックスして受けられるため、患者さんの心身への負担が少ないことも注目されている大きな理由です。

会社に通いながら通院でき、治療を受けるにあたって入院の必要もなく、1回の治療時間が約20分と短いところもメリットでしょう。
また、1ヵ月半~6ヵ月という短い治療期間で症状が改善しやすく、1日も早いうつ病からの回復が期待できます。実際に品川メンタルクリニックで行われた治療では、これまで約8割の人に症状の改善が見られています。

一時的な不調の治療にも用いやすいため、「台風シーズンだけいつもつらい」という方も一度検討してみることをおすすめします。

■まとめ

台風シーズンの心身不調には、自律神経を整えることが最も大切です。
気圧が急激に下がると、心身に大きなストレスがかかり、自律神経の乱れから体調不良やうつ病などのメンタル不調が起こりやすくなってしまうためです。

普段から忙しくしている方や現在うつ病の治療をしている方は、これを機に生活習慣を見直してみましょう。


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