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振り返り:23年7月21日 品川港南100人カイギVol.10 ‐ グラレコあり!

はじめに

みなさん、こんにちわ。7月21 日金曜日に「品川港南100人カイギ」の第10回目を開催しました。今回もリアル&ZOOMでのオンライン配信のハイブリッド形式で開催しました。今回オペレーションに少し苦戦してしまい、特にZOOM参加の皆様には聞きづらい、見づらいシーンがあったかと思います。冒頭にお詫びさせていただきます。

毎回のことながら、後で振り返りができるよう、記録に残しておきたいと思います。(一期一会を楽しむために当日動画のアーカイブはしておりません…)


品川港南100人カイギVol.10の5人の方々

 

2022年8月に開始したこの品川港南100人カイギも、今回10回目を数えました。累計登壇者は50人‼ 1回5人登壇 で100人= 20回の限定イベント。早いもので、折り返しとなりました。

それではVol.10のご登壇者を、順番にご紹介していきます。

1人目:河合 豊明さん 品川女子学院高校・ビッグデータチーム<内閣官房・内閣府> 

トップバッターは、北品川にある品川女子学院中等部・高等部で教壇に立つ河合さん。学校では社会科(地理)を学生に教え、吹奏楽部の顧問、学校の広報も担当しています。
地理教師というバックグラウンドに加え、*GISを活用した取り組みを行い、「地域調査 x 防災」、そして現在は「地域調査xデータ分析」に取り組んでおり、内閣官房ビッグデータチームにも所属しています。

河合 豊明さん

たとえば、2018年に発生した河合さんの出身地である広島で発生した豪雨による土砂災害の事例。災害状況を地図化して可視化して良く見てみると、実は洪水により家が沈んだのは、海沿いよりもむしろ内陸部の方が深く沈んだことがわかります。このように地図化し、データを可視化することで、気づく事、見えてくることがあります。

広島での洪水と家屋災害について地図化 X データ について説明する河合さん

こうした視点を、河合さんは実際の学校の授業に活用しています。生徒が興味、関心を持てるよう「身近な事例」を題材に、「なんでも地図化」して可視化することで、気づき、興味が生まれるようにしています。

その授業の事例として「架空地図」というもんがあります。
ある街のケーキ店の所在地と、売上額感を、白地図上にプロットした地図を用意します。あるエリアには多数の店舗が集まっており、売上も上がっています。一方でそのエリアから離れたところに、ポツンポツンと数店舗があります。店舗数は少ないですが、単店売上額は高そうです。
ではここから、どういったことが言えるのか?
「ケーキ店が集結しているエリアは交通量の多い『駅前』。売上額も高くなる。一方でそこから離れたところで単店ながら売上額が高いのは、その近隣にタワーマンションがあり、その固定客を獲得している。」…といったことが考えられます。中高生の自由な発想からは様々なアイデアが生まれてくるため、こうした取り組みが企業からも関心を得ています。

河合さんは今後もこうした独自の授業を通じて、自分の頭で問題を考え、解決する人材を育てていきます。

河合 豊明さんグラレコ by グラレコ奈美さん


2人目:堀 貴史さん リープ㈱代表取締役・パフォーマンスアナリスト

2人目は、リープ株式会社 代表取締役 堀 貴史さんです。
堀さんは、東京都立産業技術大学院大学(品川)で社会人学生として学びながら起業。創業地は大崎の品川産業支援交流施設「SHIP」、現在は天王洲アイルを拠点としています。2023年8月には天王洲アイルのシーフォートスクエア「東京フロントテラス」に本社を移転し、品川の地からさらなる飛躍を目指しています。

堀 貴史さん

堀さんが経営するリープ株式会社は、人生で最高のTipsとして「学び方 をデザインする」ことをミッションに取り組んでいます。
インストラクショナルデザインという理論を軸に、「学習目標」「評価方法」「学習戦略」のサイクルに基づく企業教育システムの仕組み作りや、企業の教育課題分析・評価などを行っています。

TOTTEモデルのご説明です

堀さんは、「成果につながる学習とは『評価とフィードバック』の連続性」として、これを実践する数々のフレームワークや、スキル向上の効率化、システムとして学習を設計するTOTEモデルについても、説明いただきました。
こうした堀さん、リープ株式会社の提供サービス・ソフトは、近年数々のHRテックの表彰を獲得しています。

この他にも、SDGs活動の一環として取り組んでいる「こども食堂」についてなど、多岐に渡ってお話しをいただきました。新オフィスへの移転を契機に地元品川のスタートアップ企業として、ますます成長を加速する堀さん活動にご注目ください。

堀 貴史さんグラレコ by グラレコ奈美さん


3人目:佐藤 友佳さん select ~ 温活美蒸しサロン×オーガニックショップ 代表

3人目は、株式会社ナチュラル代表取締役、株式会社YP代表取締役 佐藤 友佳さんです。 元々助産師、看護師、ヨガの先生を経て独立。現在は南品川に地域密着した店舗、「温活美蒸しサロン、オーガニックショップselect」を経営しています。

佐藤 友佳さん 

お店の看板メニューのひとつは、「リラックスできる・疲れをとる・あたたまる」100%無農薬ハーブと黄土を使ったよもぎ蒸しで、美容、健康、ダイエットに最適です。
selectでは季節に応じて、さまざまな手法を通じ、楽しみながら価値提供していくことに取り組んでいます。蜜ろうラップ手作り等のワークショップを店舗で行ったり、品川インターシティ、田町駅等の各エリアでマルシェを行ったり、品川商店街清掃活動を主催し、地元住民、他店舗の方々とあいさつをし合うことで、コミュニケーションを活性化させたり…。これらは、佐藤さんが、selectの社員の皆さんに「いいと思ったら取り組んでみて!」とアドバイスしていることが良い影響を与えている証と言えます。

「私のビジョン」について熱く語る佐藤さん

佐藤さんは「物心両面で豊かな社会」を作ることをご自身のビジョンにしています。このビジョンに基づき、
①オーナーシップ・主体性:社員一人ひとりが「自分のお店だ!」と考え、主体的に行動すること
②自分の可能性を信じる:助産婦からの経営者として、コミュニティを作り「志」を持って取り組んできたこと
③目標を持った大人を増やす:自ら目標設定して努力する人を増やす
…ということをselectの事業を通じて取り組み、「私はこうなりたいんだ!」という思いを持った人材の育成を行い、その人たちに活躍してもらいたいと考え、日々経営者として活動しています。

佐藤 友佳さんグラレコ by グラレコ奈美さん


4人目:遠塚谷 流さん 品川CC WILDCATS(3x3バスケ) 代表

4人目は、3人制 プロバスケットボールチーム『品川CC WILDCATS』の代表、遠塚谷 流さんです。現在熊本在住で、月に2,3回東京出張という生活の遠塚谷さんは、今回は熊本からZOOMオンライン経由で参加頂きました。

品川CC(カルチャークラブ)は、品川港南エリアを中心に日本のスポーツ・文化の育成と発展を目的に設立された総合スポーツ・文化団体であり、2006年から地域に根ざした活動を行ない、現在はサッカー、バスケットボール、チアダンス、アメフトをそれぞれ運営し、クラブに関わる人々が様々な形でスポーツ・文化活動に楽しんで取り組むことができるよう、日々活動しています。
その中で、東京2020オリンピックで初めて正式採用され話題となった、3x3(スリーエックススリー)のグローバルリーグである「3x3.EXE RPREMIER」に所属するWILDCATS代表の遠塚谷さんは、2019年にチームを立ちあげ、2022年度にはリーグのBest Owner Awardを受賞しています。

品川インターシティの中庭を試合会場にホームゲームを実施

3x3の魅力は、5人制バスケコートの半分より、もう少し小さいサイズの専用コートとバスケットボールゴール1台で設置、試合会場にできること。そのためWILDCATSは、都市型オフィスビル街である品川インターシティ の中庭スペースにコートを設置し、ホームゲームを開催しています。2022年に続き開催した2023年6月のホームゲームでは、品川インターシティにつながる品川駅港南口内通路に大量の試合告知チラシでPRを実施、オフィスビル街のワーカー、品川駅港南口付近の住民を観客に集め、3x3の魅力を多くの人々に伝えることに成功しました。

WILDCATSのチームコンセプト

42チームで構成されている「3x3.EXE RPREMIER」の国内リーグ内で、EASTERN21チーム中、上位8位内に位置するWILDCATSは、当面の目標として4位入りを目指しています(*23年7月時点)。それを実現するために、

チームで連携の取れたスピードあるオフェンスで見る人に驚きを
苦しい状況でも一歩も引かず諦めないで食らいつくディフェンスで感動を 

 

というコンセプトに磨きをかけ、応援してくれる地元品川駅港南口の人々を中心に、ファンの方々がワクワクできるような試合を届けられるよう、全力を尽くしています。

そしてリーグ4位入りを果たし、9/16.17に同じく品川区内の大森ベルポートで開催されるプレーオフに出場し、優勝することができれば、オーストラリア、ニュージーランド、タイの代表チームとグローバルNo.1を競う大会に臨むことができます。まさに「品川から世界へ」につながるこの戦いを通じて、地元品川駅港南口の人々がドンドン盛り上がるようにすることを誓う遠塚谷さんでした。

遠塚谷 流さんグラレコ by グラレコ奈美さん


5人目:坂本 崇博 コクヨの普通のサラリーマンが、ゼロからはじめて、日本政府にまで呼ばれるようになったオタク×働き方改革道

7月の品川港南100人カイギのトリを飾ったのは坂本 崇博さん。日本を代表する文房具・オフィス家具・事務機器の製造販売メーカーであり、品川駅港南口に本社を構えるコクヨ株式会社において、働き方改革プロジェクトアドバイザーとして働きながら、個人でも企業や自治体の業務生産性向上の助言活動を行なっています。

坂本 崇博さん:その活動は会社の枠を超え、各種メディアでも紹介されています

すでに著書も
・「意識が高くない僕たちのためのゼロからはじめる働き方改革
・「LEAR THE FUTURE
2冊出版している坂本さんは、
「2000年代以降の日本の働き方改革は、企業社員が、企業起点の残業制限、コロナ後の出社制限等を代表例に、『働かされ方を変えられた』だけ。」と断言します。さらにその考え方も「総労働時間の低下が労働生産性向上に直結する」と思いがちであり、本来の見方である「生産性そのものをコントロールする」という見方ができていない、と語っています。
坂本さんは、こうした課題を解決していくため社内だけではなく、社外、さらには国家公務員の働き方改革ファシリテーターの役を務め、与党行革本部に参加し、菅総理(*在籍当時)へ提言も行っています。

では、坂本さんは何故こうした「働き方改革」に取り組むことになったのでしょうか?それは…

「早く帰ってアニメを観たい!」

 

という思いが起点だったとのこと。自分の大好きなアニメを楽しむために、効率よく働き、自宅に帰れる自分流のスタイルを確立した結果、坂本さんの「働き方改革」は生まれました。

小学校時代から、多数のアニメを観て育った坂本さんは、社会人になってもその熱は冷めず、3日間で40万人が国内・世界中から東京有明ビッグサイトに集まるという世界最大規模の同人誌即売会である「コミケ=コミックマーケット」に行くために、東京に転勤し、年2回の開催を楽しみにして過ごしています。

現在は「地方活性化 X 萌え X コクヨ」という掛け合わせを、本業においてもチャレンジしており、今後も坂本さんの アニメ X 働き方改革の活動は続いていくことでしょう。

坂本 崇博さんグラレコ by グラレコ奈美さん


今後はコクヨ㈱様のTHE CAMPUS での開催も⁉

6月、7月は手配の関係上、「品川港南100人カイギ」と銘打っているにもかかわらず、「品川駅高輪口」の会場で開催しました。規模、アクセス、予算…様々な観点で開催場所を探しているわけですが、登壇者の坂本さんからご提案を頂きました。
コクヨ様が 自社オフィスを街に開き、多様な価値が混ざり合う豊かな場となることを目指している 「働く・暮らす」実験場『THE CAMPUS』。こちらで品川港南100人カイギを開催しては?というご提案を頂きました!またとないご提案なので、是非実現していきたいと思います。

The campus内でプレゼンテーション等に使われている ”HALL CORE”。ここで品川港南100人カイギを!というご提案を頂きました。ありがとうございます!

最後は『100人カイギ』の定番の記念写真ポーズで締めました。冒頭写真の皆さんの充実した表情をご覧ください。

品川港南100人カイギでは「2次会=カイギ後の飲み会」を実施するのが定番になってきました。今回も10数名の方が参加し、盛り上がりました。今後も可能であれば、2次会を開催し、登壇者と聴講者、そして私たちキュレーターとの交流を深めていきたいです。最新情報は引き続き 品川港南100人カイギfacebook等にアップしますので、チェックをお願いします!次回は9月22日金曜日開催を予定しています!

追記:品川港南100人カイギでは、新規キュレーターを募集しています
・紹介したい登壇者候補が多数いる
・当日の進行、司会などを手伝ってみたい、やってみたい
・SNSでのイベント告知活動をやってみたい
・開催報告のnoteを書いてみたい
・何は無くともキュレーターとして参加したい
…そんな方はぜひ 品川港南 100人会議アカウント 100shinagawa.konan@gmail.com
迄ご連絡ください‼

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