オールドファッション
40代前半の取締役が自身の思想が時代遅れだと気付き、若者に売る為に若者にプロジェクトを任せる、そんなようなドキュメンタリーを見た。
それを素直に受け取れない自分は、いわゆる老害というものに既に足を踏み入れているのだろう。
しかし、自分がその"若者"だった頃から時代の進む方向に違和感を感じていたので、天性の老害なのかもしれない。
先祖や土地と繋がって生きていた時代は、人生の節々で数世代先の事を考える瞬間があったことだろう。
今はあまり心惹かれないかもしれない。けれどいつかきっと分かってもらえると思う。結果的にこれは君たちの為になる。
ひとつの行動の長期的影響を体感的に理解できている、(若者と比べ)長期的視点を持っている年長者が、短絡的なウケを狙って、そういう提案をできなくなってしまったら…
そもそもが大人が作り上げた消費のステージ、その消費が正解という枠の中での自由。若者がもし、もう消費を止めようと声を上げたならそれでもGOサインを出すだろうか。そういう違和感を感じたのだ。(ビジネス系ドキュメンタリーにそういう視点を持ち込むのがお門違いなのだが)
全世界と常に繋がっている状態。未だかつて人が踏み込んだことのない領域への境界線を跨いだ現在の私たち。
生まれてからずっと、繋がっていない状態を知らない若者たちとは大きな溝があるだろう。
見渡せば、腐敗した社会構造や、それは老害と言われても仕方がないな、と思う事は沢山ある。私にもきっとその要素はある。それでも。自分の見てきたものをリポートし続けたい。
そう思いながらも。老害の図々しさを持って。
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